秋から冬、そして春にかけて、ライダーが常に考えていること。それが防寒です。バイク用アイテムでは毎シーズン様々な防寒アイテムがリリースされますが、普段使いもできるデザインとなると、その選択肢は少なくなってしまいます。そんなときにチェックしたいのがアパレルブランドの防寒アウターでしょう。
今回は、普段使いもできて、バイクに乗ってもしっかり暖かいアイテムをご紹介します。それが児島ジーンズの新レーベル「KGR」から登場したN-1デッキジャケットです。
N-1デッキジャケットてどんなジャケット?

N-1デッキジャケットとは、かつてUS NAVY(海軍)で使用されていたアイテム。デッキジャケットという名前の通り、艦船の甲板で任務につく兵士のために生み出されたものです。高密度のコットンと内ボアを備えたN-1デッキジャケットはその防寒性の高さもあり、いつしかアメカジの定番アイテムとなりました。そんなこともあって、今でも多くのブランドがこのN-1デッキジャケットをモチーフにしたジャケットをリリースするほど。
児島ジーンズは岡山・児島から現代にふさわしいデニムアイテムを数多く製造する国内でも指折りのデニムブランドです。そんな児島ジーンズが手がけるN-1デッキジャケットは、デニムブランドらしいアプローチが光るアイテムです。ここからはその詳細についてご紹介します。
動きやすいライトオンス&防寒対策もバッチリ!
N-1デッキジャケット by KGR:インディゴ
価格:2万9700円(税込)


こちらは児島ジーンズらしく、ライトオンスのデニム生地を採用したN-1デッキジャケット。ミリタリーアイテムではカーキが多いなか、デニムブランドらしいアプローチ。ややゆったりとしたシルエットやボア付きの襟元など、基本的なつくりはN-1デッキジャケットを踏襲しています。

裏地は袖を含めてすべて起毛素材のボアを貼り付けてあり、防寒性と保温性は抜群です。
デッキジャケットにヒッコリーという組み合わせが新鮮
N-1デッキジャケット by KGR:ヒッコリー
価格:2万9700円(税込)
こちらは上で紹介したインディゴとはまったく異なる表情を持つヒッコリー仕様のN-1デッキジャケットです。ヒッコリーもインディゴも基本的なつくりは同じです。ここからはジャケットの細かなつくりについてご紹介していきます。


細いストライプが縦に入ったヒッコリー柄はワークウエアでもお馴染みの生地ですね。ただ、N-1デッキジャケットにヒッコリーを使うという発想が児島ジーンズらしいアプローチと言えるでしょう。

内側のボアはブラウンで、インディゴとはカラーを変えています。襟元までしっかりボアを配置しているので、首元の防寒性もしっかり確保しています。


襟はボタンを使ってスタンドカラーにすることもできます。襟の高さはヘルメットをかぶってもちょうどいいものでした。


フロントはダブルジップ仕様なので、バイクに乗る時に裾の下端を少し開くこともできます。また、フロント部分は「比翼仕立て」と呼ばれる二重構造を採用しています。ジップを閉めたあとに前立てをボタンで留めるつくりは、ジッパー部分が露出しないので防風性にも優れています。さらにボタンにはビンテージのミリタリーアイテムによく見られる「猫目ボタン」を採用。こうしたつくりはミリタリーウエア好きの方にも刺さる部分です。


裏地の左右の胸には大型のポケットを装備しています。どちらもスマートフォンがすっぽり入る大きさです。(写真はiPhone 16 Pro)


保温性にすぐれるボア素材は前後の身頃だけでなく、両袖の内側までしっかり入っています。


ライダーにとってありがたいディテールがこちら。袖口にはリブを採用しているので、手首までしっかり密着してくれるのです。手首ぎりぎりまで貼られたボア生地との組み合わせで隙間風で冷えがちな手首をしっかりガードしてくれます。


インディゴのジャケットも同じ仕様ですが、グレーのボアを採用しています。同じ仕様ながら、まったく異なる表情を見せるN-1デッキジャケット。みなさんはどちらがお好みですか?
袖まであるボアでポッカポカ
インナーと組み合わせて冬のライディングを楽しんで欲しい逸品

今回、筆者はヒッコリーのN-1デッキジャケットでテストライドしてみました。11月中旬のとある晴れの日、外気温は18度でした。愛車で2-3時間走ってみたのですが、じつはこの時ジャケットの下に来ていたのは半袖Tシャツのみ。それでも両袖までしっかりボアと、厚手の生地の恩恵もあって寒いと感じることはありませんでした。
本格的な寒さを迎える頃には、ハイテクインナー、シャツ、電熱ベストなどを組み合わせることで、このN-1デッキジャケットはさらに頼れる防寒アイテムになるでしょう。ゆったりとしたシルエットで重ね着も可能なので、みなさんも手持ちのアイテムを組み合わせて、児島ジーンズのN-1デッキジャケットを真冬のライディングギアとして使ってみるのはいかがでしょうか。
(編集協力:株式会社フック)






