岩手県山田町にある「道の駅やまだ」は、三陸沿岸のほぼ中央に位置するツーリングやドライブの立ち寄りスポットだ。三陸復興国立公園に含まれる自然豊かな町で、リアス式海岸の絶景と漁業の盛んな海が広がっている。とくにホタテやカキといった海の幸は全国的にも知られており、道の駅でも新鮮な海産物や特産品を楽しめる。
令和5年7月には三陸沿岸道路・山田IC近くに移転リニューアルオープンし、アクセスも向上した。屋根付きのバイク専用駐車場も備えているため、ライダーにとって快適な休憩ポイントとなっている。海鮮グルメを堪能したい人、地元ならではの土産を探す観光客、そして三陸のダイナミックな景観を走り抜けたいツーリング愛好家におすすめの道の駅だ。
道の駅の特徴
道の駅のある岩手県山田町は三陸沿岸のほぼ中央に位置し、三陸復興国立公園にも含まれる山と海に囲まれた町である。リアス式海岸の美しい景観に加え、ホタテやカキを中心とした漁業が盛んで、全国的にも水産資源の産地として知られている。
『道の駅 やまだ』は、R45沿いに位置。令和5年7月に三陸沿岸道路・山田ICからすぐの場所に移転リニューアルオープンした。駐車場内には屋根付きのバイク用の駐車場が4台分用意されている。施設愛称の「おいすた」は、山田町の方言の「おいでください」や、町で養殖が盛んなことから牡蠣の「オイスター」という意味が込められている。町のシンボルの大島（オランダ島）・小島をモチーフとした建物内には情報コーナー、産直売店、レストランなどを備える。情報コーナーやテラス席に、休憩スペースが設けられている。
産直売店では、山田町を代表する水産加工品を中心に、地場特産品を数多く取りそろえている。刺身や生牡蠣などの生ものから、冷凍品や干物、海藻類の加工品、三陸わかめや昆布のほか、鯨の刺身や生け簀では貝などを販売。農林産物だとシイタケが人気で、寿司や惣菜類、調味料や地元菓子など充実の品揃えだ。
レストランでは、山田湾や三陸沿岸で獲れた魚介を使った料理を提供。広々とした店内には回転ずしのようにレーンが設置され、注文した料理はレーンを通って自動配膳される。握り寿司や海鮮丼がメインだが、魚介を使ったラーメンや季節限定メニューなども味わえる。テイクアウト窓口では山田の醤油を使ったソフトクリームやパフェなどを提供する。
屋外にはチャレンジショップが2店舗あり、テイクアウトすることができる。2025年8月時点ではクレープ店と牡蠣を使ったテイクアウトフード店が営業していた。
道の駅周辺は海岸線沿いが続き、三陸のダイナミックな景観を満喫できるツーリングルートだ。北上すれば宮古市の浄土ヶ浜や三王岩といった景勝地、南下すれば大槌町や釜石市方面へと走り抜けることができ、変化に富んだ景色を楽しめる。道の駅はツーリングルートの中継地点として利用できるほか、三陸沿岸道路の休憩場所として、食事や買い物をするのに立ち寄りやすいスポットとなっている。
施設紹介
買い物は山田町の特産品や海産物、土産品が揃う「産直売店オイストア」で。レストラン「うみっぷく」、おいもスイーツとパフェの専門店「ふくふく堂」、2店のチャレンジショップ「かきまるキッチン」 「クレープとお菓子のお店again」にて、食事や軽食、スイーツを食べられる。ふわふわドームのある緑地広場が併設する。
名物＆名産品
◆山田生せんべい
米粉と黒ごまを使い蒸し上げ半乾燥にした生のままで食べるせんべいで、もちもち・しっとりした食感と自然な甘さが特徴。江戸時代後期、南部藩だった頃の保存食として伝わる伝統菓子。ほぼ手作業で作られている。土産品として大人気。
◆おいすたラーメン
牡蠣の養殖が盛んな山田の地域性を活かし、道の駅名「おいすた」にちなんだ看板メニュー。あっさりとしたスープに牡蠣の風味がほんのり感じられ、ぷっくりした牡蠣が数個トッピングされている。中太のもっちり麺を使用。
◆黒船牡蠣カレーパン
チャレンジショップ「かきまるキッチン」で提供のカレーパン。竹炭パウダーが入っており、見た目は真っ黒。中にはプリッとした三陸産の牡蠣が2つ入っており、カレーとの相性が抜群。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆浄土ヶ浜
宮古市にある国指定名勝の景勝地。白い流紋岩と松の緑、青い海が織りなす美しい景観が広がる。波穏やかな入り江は「さながら極楽浄土のごとし」と称され、遊覧船や散策で四季折々の自然美を堪能できる。海水の透明度が高く、「日本の快水浴場百選」にも選ばれている。
◆道の駅ふなこし
移転前の旧「道の駅 やまだ」だった施設が2025年7月に新たに『道の駅 ふなこし』としてオープン。直売所、食堂があるほか、新たに展望台が設置され、山田湾を一望できるように。R45沿いに位置。食堂ではわかめラーメンやあかもくラーメンなどをリーズナブルな価格で味わえる。
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