MotoMeganeをご覧の皆様、こんにちわ!バイクライター界きってのスーパーロマンチスト、さすライダーです。
実は北海道には「1年の間の1ヶ月しか走れない幻の道」とかいう全世界のロマンチストをキュンキュンさせる道がございまして…その名もアイヌ語で「鮭が群来する谷」を意味する「チョボチナイロード」と呼ばれております!
ってことで、おそらく誰もが知りたい「一体なぜ1年のうちの1ヶ月しか走れないのか?走れる時期は何時なのか?そもそもバイクで走る価値がある道なのか?」という疑問について実走レポートでお答えしようと思います(ニヤリ)

チョボチナイロードとは?
北海道三大都市の旭川に程近い「東川町」にある道道1116号線「チョボチナイロード」は、1年の間の1ヶ月しか走れない幻の道という「超クセつよスペック」により、近年特に道民ライダーから注目されている道です!
そもそも何故「走れる期間が限られているのか?」というと…まずは北海道なので冬の間は物理的に積雪で走行不可であること(全ての道が除雪されるわけではない)そして積雪がない時期は常に大量の雪解け水による「地すべり」の危険性があるエリアで…それが安定するのが例年9月〜10月の1ヶ月くらいの間なので、つまりは「1年の間の限られた期間(約1ヶ月)しか走れない道」ということになります。
…はい、読者の皆さんの言いたい事はよ〜く分かります!なんなら僕も全く同じことをチョボチナイロードの設計者?さんに聞いてみたいです「ってか、なんでそんな場所に道路を作ったんですか?」ってね…
しかし!そんな正論 of 正論に対して「なるほど、1年の間に1ヶ月しか走れない道ね!…もしかするとそんな儚い夢のような道に、俺っちはロマンを求めているのかもしれない…(最高のキメ顔)」って変に理解を示すのが我々ライダーという種族ですよね?

実走レポート:道の駅ひがしかわ 道草館〜チョボチナイゲート
それではスーパーロマンチストの僕による、ロマンに満ち溢れたチョボチナイロードの実走レポートを開始します!
ってことで、まずはチョボチナイアタックの基点となるポイントの紹介ですが、これが東川町の市街地にある「道の駅 ひがしかわ 道草館」です。
北海道の道の駅としては割とこじんまりとしていますが…それでもバイクを駐輪できる駐車場に24時間トイレ、休憩スペース、それから東川町のお土産コーナーと一通りの設備が揃っており、さらには「大雪山に近いので登山客が多い」という特性上モンベルの店舗も併設されています。
特に道の駅のお土産コーナーには僕の大好きな「女子力の高いおしゃれで洗練されたもの」が大量に陳列されているので…きっと僕のような女子力の高いライダーや意識高い系ライダーならキュンキュンするはずです。



実は東川町は北海道における「隠れグルメ天国」だったりするので、町内には様々なタイプの飲食店やカフェが点在していますが…嬉しいことにその多くは道の駅から歩いて行けます!
特に道の駅から徒歩3分の北海道なのに讃岐うどんを味わえる「讃岐うどん千幸」は僕のイチオシのお店なので、チョボチナイアタック前の腹ごしらえはここで決まりです。
ちなみに讃岐うどんの本場の香川県産の小麦と北海道産の小麦、そして大雪山の美味しい伏流水を使ったこだわりのうどんが出てくるので、そりゃ〜美味しくて当然なわけです!
もちろんバイクを道の駅に停めたまま歩いて行って問題ありません(店舗駐車場は無し)


道の駅と美味しいうどんで英気を養った後は「道道1160号線」を南下すると忠別川を渡る橋の手前に「大雪旭岳源水」と書かれた案内板があるので、その案内通りに橋を渡らず左折します。
すると忠別川沿いの走りやすい道が続き、程なくして忠別ダムとダム湖が出現する…から〜の、道の左側に落石防止用のネットが登場したら要注意です!
何故ならなんの前触れもなく…もちろん標識や目立った目印などもなく…突如チョボチナイロードの入り口こと「チョボチナイゲート」が左側に出現するので、あらかじめ「来るぞ、来るぞ…」と構えていないと確実に通り過ぎてしまうからです(僕のことです)

きっとこの有益過ぎる記事を見たアナタは、僕ように華麗に通り過ぎることなくチョボチナイゲートに辿り着けると思いますが…しかしゲートが開いているか否かはあなたの日頃の行い次第です!
…っと、冗談はさておき、ズバリ!チョボチナイロードを走るための1番のポイントは「開通している時期に行くこと」ですが…これが東川町の公式サイトに「開通後に」ひっそりと掲載されるのを待つか、もしくは大体9月初旬頃に道民ライダーのSNSを漁って「今年のチョボチナイは〇〇日から走れるみたいですよ…」的な投稿を探すかの2択となります。
ちなみに大体9月中旬〜10月中旬に開通するケースが多いですが、2024年に8月後半に開通となったケースもあるので、こればかりは情報戦を制するしかありません!

実走レポート:チョボチナイゲート〜嶺雲橋
1年の間の1ヶ月しか走れない幻の道…そう聞くと否が応でも期待感が跳ね上がりますが、おそらく多くのライダーはチョボチナイロードを走りはじめるとビックリすると思います!…そのあまりの道の狭さに…
実はチョボチナイゲートからしばらくは展望の開けない細いクネクネ道が続き、ぶっちゃけ本州ではよくあるタイプの道ですが…むしろ広くて見通しの良い道に慣れている道民にとっては衝撃の狭さだったりします!
逆に言えば道民ライダーにはある意味新鮮な感覚の道ですが、本州ライダーにとっては「せっかく北海道に来たのに本州のような狭い道」にちょっと肩透かしを食らうかもしれません…

しかし狭いながらも本州のこの手の道とは違って路面状況が良いので、見た目よりは快走できたりしますが…ところが当然ながら対向車も走っているので…しかも狭い道を走り慣れていない道民ドライバーは結構寄せてくるので…くれぐれも慎重に運転しましょう!
そして、しばらく走ると徐々に視界が開けてきて、ついに北海道らしい広い2車線の道なったところでチョボチナイロード最大のハイライト「嶺雲橋(れいうんはし)」が登場します!



嶺雲橋は全長406mの美しい曲線を描く橋で、眼下に広がる広大な樹海を一望できる絶景スポットでもあります!
そして、ライダーとしては橋の途中に愛車を停めて、絶景と共に記念撮影をキメる場所でもあるので、あくまで周囲の交通状況に留意した上でカッコいい写真を撮りましょう!
ちなみに橋の入り口付近にちょっと広めの路肩スペースがあるので、そこにバイクを停めて歩くのもありですが(車は歩いて見てる人が多い)くどいですが周囲の交通状況にはくれぐれも留意しましょう。




北海道には道内最高所を通過する「三国峠」という本州ならビーナスライン級の知名度を誇る道がありますが、嶺雲橋と同じく広大な樹海の上に佇む一本の橋がハイライト区間であることから…嶺雲橋は別名「ミニ三国峠」とも呼ばれています。
ちなみに道と樹海のスケールは圧倒的に「三国峠>嶺雲橋」ですが…なんせこちらは1年に1ヶ月だけの「ロマン補正」がかかっているので、不思議と三国峠より感動してしまうかもしれません…
ちなみにチョボチナイロードの通行可能時期は、ちょうど北海道の紅葉の時期と被ることが多く、10月に入ると「紅葉バージョンの嶺雲橋」に出会える可能性が高まりますが…道民ライダーはともかくさすがに本州ライダーはそれに合わせて渡道するのは中々難しいかもしれません…が!だからこそ幻の道なんですよね(ニヤリ)




実走レポート:嶺雲橋〜old farm(ゴール)
前半はそのほとんどが細いクネクネ道だったチョボチナイロードですが、嶺雲橋を過ぎ去った後は「This is 北海道」な道幅の広いワインディングロードへと変貌します!
この前半との「G・A・P」つまりはギャップこそがチョボチナイロードの最大の魅力で、きっと後半は奇声を上げながら走ってしまうこと間違いなしです。



ある程度ワインディングを進むと反対側のチョボチナイゲートを通過することになりますが、ここから東川町へ戻ることも旭川側へ抜けることもできます。
ちなみに今回は旭川側に抜けるルートを紹介しますが「道道1116号線→611号線→295号線」と走り繋ぐと(基本的に道なりでOK)突如ど田舎には似つかわしいシャレオツなレストランが登場します!
その名も「old farm」は富良野の有名なコーヒー&ベーカリーショップ「kaneko coffee beans」の分店で、食欲をそそる肉肉しいメニューと美味しいコーヒーを堪能できるレストランとなっております。
はい、大丈夫です!仮に東川町のうどんが胃袋に残っていたとしても…ただ単にコーヒーを飲むだけのカフェとしての利用もできますので!もちろん付け合わせのスイーツもありますので!どうかご安心を…ってことで、今回の実走レポートはこれにて完結とさせていただきます!お疲れ様でした♪




チョボチナイロードの動画








