MENU
カテゴリー

突撃取材!バイクミーティング参加者に聞く「スクランブラー」の魅力

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

現在ではひとつのカテゴリーとなっている「スクランブラー」。年々人気が高まっているが、その魅力はどこにあるのだろうか。それを探るべく、モータリストが主催している「アサマ・スクランブラー・ミーティング2025」に参加しているユーザーにインタビューを行った。

目次

浅間を舞台に開催される、スクランブラーが主人公のミーティング!

「アサマ・スクランブラー・ミーティング2025」とは、FANTICやBRIXTON、LAMBRETTAなど世界中から厳選したバイクやアイテムを輸入・販売しているモータリストが主催しているイベントのひとつ。2022年に第1回目が開催され、今年が4回目となる。
2025年に開催されたのは8月2日(土)〜3日(日)という真夏だが、会場がアサマレースウェイ(群馬県吾妻郡長野原町:標高1300m以上)なので気候は快適。大自然に囲まれていて「バイクで思い切り走ろう!」という気分になる環境だ。

またアサマレースウェイというコースがスクランブラーに向いているのもポイント。
基本となる外周はフラットダート。凹凸が少ない長いストレートがあるので、アクセルを大きく開けて走ることができる。

ほかにもウォーミングアップやビギナーの練習に最適な広場や、オフロードに慣れた人向けの林間コースなどもあるので、自分のスキルに合わせて走ることができるのだ。

走りやすい環境なので、参加者のテンションもアガる!

またアサマレースウェイの地形や、浅間の大自然を活かした企画が数多く用意されているのもポイント。

■田中太一のスーパーライディングスクール@アサマ

トライアル世界選手権出場&エルツベルグロデオで上位入賞したスーパーオフロードライダー・田中太一先生に、オフロード走行を基礎からみっちり教えてもらう有益なスクール。
大排気量車から軽量車まで、田中太一先生の走りは圧巻!

■スマホを使ったラリーみたいな「コマ図ツーリング」

スマホのアプリでコマ図を見ながらルートを辿って、浅間の大自然を楽しみながらゴールを目指すイベント。

■E-Bikeで風穴探索

FANTIC製のパワフルなE-Bikeを使って、バイクでは行くことができない風穴を探検するツアー。

■ジェラートを食べに行こうツアー & 周辺ツーリング

浅間の名所、滝や牧場などを巡り、美味しいジェラートを食べちゃおうというツーリングイベント。
濃厚な美味しさのジェラート。夕方になると売り切れるくらい大人気!

■わらしべ長者的お土産交換会

持参したこだわりのお土産を交換してみんなハッピーになろうという、コトケンこと琴岡健太郎さんのオリジナル企画。

■モータリスト取扱車両試乗会

モータリストが世界から厳選して輸入した「本気で遊べるバイク」に乗ることができる企画。普段なかなか走ることができない、フラットダートでスクランブラーやトレールモデルの高い走行性能を体感することができる。
ミニモトサイズながらパワフルな電動バイクも登場。その力強い走りにみんなビックリ。

■BBQ大会

夜はお酒を飲みながら楽しくバイク談義!

■キャンプ泊

普段アサマレースウェイでキャンプはできないのだが、スクランブラーミーティングのときは特別に許可されている。8月でも朝晩は肌寒いくらいなので快適に過ごせる。

■アウトレットセールや本格コーヒーの販売

モータリストがセレクトしたバイク用品やアウトドアグッズをイベント特価で販売。
Vee Rubber 木下電機さんは新品タイヤを販売。その場でタイヤ交換してくれるサービスも。強力な洗剤「うなじる」も販売している。
茨城県稲敷郡河内町『かわち夢楽』2階で営業しているS☆GARAGE COFFEEさんが出展。大自然の中で美味しいコーヒーが飲める。ちなみにカレーは主催者が用意したもの。
S☆GARAGE COFFEEのお二人もスクランブラーオーナー。マスターはFANTICキャバレロ スクランブラー700に、奥様はキャバレロ スクランブラー250に乗っている。店では定期的にスクランブラーミーティングも開催している。

とにかく自由なイベントなのでリピーターも多い。快適な環境で自由に走れると合って、今回初めて参加した人からも「来年も参加したい!」という声が数多く聞かれた。

こんなバイクたちも参加。 イベントの寛容さが伝わってくる。

参加者に聞くスクランブラーの魅力

多くの参加者が自由に楽しんでいる会場で、スクランブラーオーナーを捕まえてインタビュー。「スクランブラーの魅力」を訪ねてみた。

重本健一さん(兵庫県)

ファンティック キャバレロ スクランブラー500を駆る重本さんは、兵庫県西宮市のオートバイショップ「S motor cycle」を営んでいる。数多くのブランドを取り扱っているが、今個人のバイクはこれだけだという。
「最初は試乗車としておろしたんですが、乗ってみるととても楽しい。これは自分のバイクにしたいなと思いました」。
気に入ったポイントは車体の軽さとエンジンのトルク感の強さ。アクセルを開けたときの単気筒らしい加速感はたまらないという。
「スクランブラーなので走る場所の自由度が高い。街中からオフロード、サーキット、イベント参加までこれ一台です。あ、気軽に乗れるのでコンビニに行くときにも使っていますよ」と満面の笑みを浮かべて話してくれた。

(左)アップフェンダーキットは必要なものがすべて入っている。(右)スマートにETCを取り付けられるステーも製作。これらのオリジナルパーツは S motor cycleWEB SHOPで購入できる。

キャバレロに惚れ込んだS motor cycle では、オリジナルパーツも数多く製作。ETCがスマートに装着できるステーやスクランブラーらしいスタイルになるアップフェンダーキット、ちょっと短くて操作性が気になったというブレーキペグ延長キット、ヘルメットホルダーなど数多く販売中。それを見てもキャバレロシリーズにハマっていることがわかる。
「ビギナーからベテランまで幅広い人に勧められるバイクですね。色々な所に行ってみたいと考えている人には思い切り勧めています(笑)」

瀧本年樹さん(京都府)

瀧本さんは京都からファンティック キャバレロ スクランブラー250に荷物を満載して参加。
「この前は大型バイクを所有していたんですが、より維持費が安く乗れる250ccを探していたところネットでキャバレロを発見。250ccのスクランブラーとして完成された感があるデザインや、パーツのクオリティの高さに惹かれました」。
特に削り出しのトリプルツリーやスイングアームピボット、アロー製マフラーなどは250ccの域を越えているとも。今までに大きなトラブルが起きていないことも良いという。
「長時間乗っているとお尻が痛くなるときもありますが、乗っていて楽しいですし、あまり走っていない希少性も良いですね」

KUWAさん(山口県) & モトエスさん(広島県)

トラックに2台積みで参加していたのが、ファンティック キャバレロ スクランブラー700に乗るKUWAさん(左)と、オリジナルカラーのファンティック キャバレロ ラリー500に乗るバイクショップ・モトエスエックスの看板キャラクター(?)、モトエスさん。

KUWAさんにキャバレロ スクランブラー700について尋ねると、「クラシカル感と現在のトレンドが融合したデザインと、削り出しパーツによる高級感ある構成、クロモリフレームとインナータンクという昔のビモータみたいな構成がお気に入りです」という答え。
普段は近所のワインディングを楽しんでいるというKUWAさんは、今回が初オフロード。「最初は緊張しましたが、敷居が低くて参加しやすい雰囲気のイベントなので楽しめました」。

オリジナルペイントが施されたファンティック キャバレロ ラリー500で豪快に砂煙を上げて走るモトエスさんに車両のお気に入りポイントを聞くと「軽い!カッコイイ!」と即答。「色気のあるデザインで走りと音が最高!」という言葉通り、会場を所狭しと走り回っていた。
そしてスクランブラーミーティングに対しても「遠く広島から来ても満足出来る、最高のイベントですね!」とコメント。キャバレロシリーズとイベントが、バイクショップのプロから見ても高い評価を受けていることが感じられた。

細田康司さん(広島県)

細田さんの ファンティック キャバレロ ラリー500 もタンクのカスタムペイントが目を引く。
「主にラリーイベントに参加するために購入しました。エンデューロマシンも所有しているのですが、キャバレロは軽くてエンジンのトルクがあるので、エンデューロマシンから乗り換えても違和感がないんです」とコメント。「そのままでもオフロードをしっかり走れます」というのも、素性が良いキャバレロ スクランブラー500をベースにしたモデルだからであろう。
イベントについて尋ねると「このスクランブラーミーティングは縛りがなく自由に走れるところが良いですね」と笑顔で話してくれた。

空 智房さん(大阪府)

まさに「男の夢」を具現化したような、トラックキャンパー + トレーラー + バイクという姿で会場入りした空さん。巨大なハイラックスベースのトラキャンに注目が集まるが、ファンティック キャバレロ ラリー500の存在感も負けていない。「古いKTMでライダーにリターンしたんですが、足が届かないし車体が重かった。ところがキャバレロラリーに試乗したらそれらのネガがなく、アクセルを開けたら気持ちよく加速してくれる。『あ、これ楽しい!』と思ったので購入を決めました」。
オフロードはまだビギナーだという空さん、今回は田中太一さんのスクールに参加した。
「座学で走り方の基本をていねいに教えてくれ、コースではタンデムで走ってくれた。それで速度に対する感覚がわかり、オフに対する怖さが少し無くなりました。かなり有意義なスクールでした」。
フラットダートが続くアサマレースウェイの環境も新鮮だったという空さん。来年もこの姿で参加したいと語ってくれた。

金井延之さん(岐阜県)

ちょっと変わり種の1台を紹介。ボロボロだった1981年式のスズキ ハスラー125を自身で手を入れ、ダートトラック仕様にしてイベントに持ち込んだ金井さん。こういうバイクも受け入れるところがアサマ・スクランブラー・ミーティングの良いところだ。
「以前このバイクはチョッパーでしたが、2週間ほど前にこのカタチになったので、河村ヒロシさんに誘われて参加しました。できたてなので恐る恐るの走行でしたが(笑)」

ガソリンタンクはGN125用をカット。溶接も自分でやったそう。技術力の高さには舌を巻く。フロントゼッケンカウルは上下に可動式で、上に動かすとヘッドライトが現れる。小振りなウインカーが付き、ナンバー登録もされている公道車なのだ。

「実はスクランブラーモデルも持っていて、かなり好きなカテゴリーです。ガッツリとしたオフロードモデルではないけれど、走る場所の自由度が高い。どちらも走れるスタイルが好みなんです」と話してくれた。「自由に走れるイベントの雰囲気もいい。モータリストの試乗車も楽しめました。家からの移動距離が長いので大変でしたが、来てよかったです」。

中西さん(京都府)

免許歴2年の中西さんが選んだのはホンダ CL250。「最初はレブルが欲しいと思って免許を取ったんですが、ちょうど新発売になったCL250を見て一目惚れしたので、アドベンチャーレオ京都さんでオーダーしました」。バイクで林道やキャンプツーリングにも行きたいと考えていたというのも、幅広いシチュエーションで楽しめそうなスクランブラーを選んだ理由となったそう。今はマフラーを交換したりガード類を取り付けるなどしてカスタムも楽しんでいる。
「普段はツーリングがメインで、たまにこういうイベントに参加します。スクランブラーミーティングは初めてですが、フラットダートが長く続くので楽しいですね!」と笑顔。今回は時間がなかったので参加できなかったが、スクールにも興味があるという。
フラットダートを気持ちよく走って楽しんだという中西さんは、来年もスクランブラーミーティングに参加したいと話してくれた。

スクランブラーが楽しめるのはダートだけじゃない!

今回はアサマレースウェイという場所での開催だったので、オフロード寄りの意見が多かったが、そもそもスクランブラーとはオンロードも走れるバイク。そしてファンティック キャバレロ スクランブラー舗装路での走りにも定評がある。その特性を活かしてツーリングはもちろん、サーキット走行を楽しんでいる人もいる。過去に紹介したことがあるのでリンクを張っておこう。

モータリストはサーキットやツーリングイベントにも数多く出展している。

スクランブラーが楽しめるイベントを数多く開催するモータリスト

モータリストは、アサマ・スクランブラー・ミーティングのほかにもスクランブラーで楽しめるイベントを数多く主催している。

キソフクCamp & Ride

毎年、お盆の時期に長野県にある木曽福島スキー場で開催されるイベント。景色がいい最高のシチュエーションでゆったりとした時間を過ごしながら、キャンプを満喫。モータリストのバイクやE-Bikeの試乗車を楽しんだり、緑豊かな林道のガイドツアーに行ったり、高原トウモロコシの朝採りツアーに参加したり。ただキャンプ飯を食うだけでもOK、というゆる〜いイベントだ。
2025年は8/14(木)〜17(日)に開催するとのこと。

ほかにもさまざまなイベントに出展し、スクランブラーの魅力を広く伝えているモータリスト。
その活動はFacebookXInstagramといったSNSで告知されているので、興味がある人はフォローしてもらいたい。

【問い合わせ】
モータリスト合同会社
TEL:03-3731-2388
URL:https://motorists.jp

(編集協力:モータリスト合同会社)

カテゴリー

モトメガネ バイク買取一括査定

目次