バイクのナンバープレートには、単なる識別番号だけでなく、意外な意味や情報が込められているようです。
では、具体的にどのような意味や情報が込められているのでしょうか。
バイクのナンバープレート、どんな意味があるの?

ナンバープレートには、固有の4~5桁の登録番号のほか、登録された地域や車両の種類に関する情報が記載されています。
これらの情報が、車両の識別に役立っているというわけです。
では、バイクのナンバープレートには具体的にどのような情報が示されているのでしょうか。
ナンバープレートの色や形の意味
ナンバープレートの発行元はバイクの種類によって異なります。
たとえば、原付のナンバープレートは市区町村役場で、小型や中型、大型二輪車のナンバープレートは陸運支局で交付されます。
そして、ナンバープレートの色や形にも特徴があります。
一般的に、陸運支局で交付されるナンバーは、横23センチ、縦12.5センチの大きさで、原付の場合はそれよりも小さいサイズが使用されます。
そして、色は排気量に応じて異なります。
一般的に、排気量50ccから125ccの原付一種は白地に黒い文字が書かれ、50cc超90cc以下の原付二種の場合は黄色、90cc以上125cc以下の原付二種は、ピンク地に黒文字で表示されます。
さらに、125cc以上250cc以下の軽二輪バイクは、白地に緑色で文字が書かれ、250cc以上のバイクにはそれに緑の縁取りが施されています。
このように、色やデザインによってそのバイクがどのような種類の車両であるかが一目でわかるというわけです。
バイクのナンバープレートの文字の意味
バイクのナンバープレートに記載されている文字にも、さまざまな意味があります。
原付バイクでないバイクのナンバーでは、目立つ4桁の数字は希望ナンバーではなく、通し番号として使用されます。
そして、地名の部分にはそのバイクが登録されている陸運支局が示されています。
また、ナンバープレートに記載される平仮名やアルファベットの文字には、車両の用途や種類に応じたものが記載されています。
たとえば、「ゆ・り・れ」といった平仮名は事業用に用いられる車両のナンバープレートに使われる文字で、「ろ・わ」という平仮名はレンタカーに用いられる車両に割り振られています。
このほか、駐留軍人や軍属などが所有するバイクのナンバープレートには、アルファベットや「よ」の平仮名が記されています。
これらの識別文字を読み取ることで、そのバイクがどのような目的で使用されているのかを知ることができるようです。
ナンバープレートの取り付け方は法律で決まっている

上述のように、バイクのナンバープレートは多くの情報を持っており、バイクの識別のために必要なものです。
そのため、ナンバープレートの取り付け方については、道路運送車両法や国土交通省令、告示によって厳格に定められています。
では、ナンバープレートを取り付けるときには、どのような規定を守る必要があるのでしょうか。
ナンバープレートの取り付け位置や角度
ナンバープレートの取り付け角度は、パトカーなど、他の車両からの視認性を確保するために非常に重要です。
バイクのナンバープレートは、視認性を担保するために上向き45度から下向き10度の範囲内で取り付けなければなりません。
この範囲内にナンバープレートを取り付けることで、他の運転者が簡単にナンバープレートを確認でき、識別がしやすくなります。
また、ナンバープレートの取り付け位置も重要です。
国土交通省によると、具体的な指定はないものの、「自動車の運行中、番号の識別に支障が生じないように、見やすい位置に表示」する必要があるとのことです。
ナンバープレートに関する禁止事項
ナンバープレートの判読性を守るために、ナンバープレートの取り付け方法には、いくつかの禁止事項があります。
たとえば、ナンバープレートを被膜で覆ったり、文字を隠すようにボルトカバーを取り付けたり、本来の向きから回転させて取り付けたりすることは禁止されています。
このほか、ナンバープレートにフレームを付けたり、カバーをかけたりして走行することや、ナンバープレートを折り曲げて装着する行為も同様に禁止されています。
これらのような不適切な取り付けや改造をおこなった場合には、番号標表示義務違反で1点の違反点数が加算されたり、道路運送車両法違反で50万円以下の罰金が科せられたりするおそれがあるため、注意が必要です。
まとめ
このように、バイクのナンバープレートは、単なる識別番号だけでなく、車両の種類や登録地、用途などの情報を示している重要なものです。
そのため、ナンバープレートは周囲から見えるようにするための取り付け方が定められており、不適切な取り付けや改造は法律で禁じられています。
交通の安全を保つために、ナンバープレートは法令に沿って正しく取り付けましょう。








