「アドベンチャーバイクって大きくて重そう」「ちょっとハードル高いかも」――そんなふうに思っていませんか? 実際、私もそう感じていました。それに見た目もムキムキしてて、すごく強そうなバイクってイメージが強いんですよね。カッコイイけど威圧感を感じるし、受け入れてもらえない気がして緊張してしまいます。
でも、スズキのVストローム250SXに初めてまたがったとき、「あれ? 意外といけるかも」と感じたんです。これまで大型バイクにも乗ってきた私ですが、このVストローム250SXは見た目は本格派なのに、中身はやさしい乗り心地。まさに身の丈にあう“ちょうどいい冒険”をくれるバイクだったんです。
これならダートも思い切っていけるかも!?ということで、バイカーモデルのときひろみが、Vストローム250SXとともに小さな冒険へ行ってきました。
思うままに楽しむ私の様子と、Vストローム250SXの魅力がみなさんにも伝わったらうれしいです!
ダートも怖くない。“ちょっとの冒険”が叶う楽しさ

またがった瞬間の「これならいける!」というなぞの自信から、この日は林道っぽい未舗装路にも入ってみました。正直、最初はちょっとドキドキ。でも、いざ走り出してみると「えっ、思ったより安定してる!」という驚きの連続でした。
サスペンションの動きがしなやかで、ガレた路面もゴツゴツしすぎない。ハンドリングが軽くて操作しやすいし、タイヤのグリップ感もしっかりしていて、不安なく走れました。滑りやすい場所では慎重さも必要ですが、「冒険って、これくらいからでいいよね」と思わせてくれる“ちょうどいいスリル”感が楽しめました。

普段は未舗装路を走ることってなかなか無いうえに、Vストローム250SXに乗るのが楽しくて楽しくて! 撮影OKもらったあとも時間に余裕があったので、何往復も走っちゃいました! もうバイクに乗り始めて15年以上たちますが(時がたつのは早いですね…)、こんなにも純粋にバイクに乗るのを楽しんだのは久しぶりな気がします。

普段は舗装路ばかりの私ですが、ふと現れるダートに「ちょっと行ってみようかな」と思える。それって、アドベンチャーバイクの本質なんだろうなと感じました。気軽に走り出せて、ちょっと寄り道したくなる。このバイクは、事前に目的地を色々決めておくツーリングより、「このあとどこ行こう?」と思いつくままに走るのが楽しくなる相棒です。
ダートで自信を持たせてくれる安心の足つき
シート高は835mmあり数値的には、「ちょっと高いかな?」と思ったのですが、実際にまたがってみると想像していたよりも安心感のある足つき。車体がスリムだから、足を真下に伸ばせてスッと地面まで届くんです。

私は身長163cmで、両足のつま先がギリギリ届くかなという足つきです。微かに車体をかたむけて片足だけつくなら、つま先の付け根まで接地。お世辞にも足つき良好とは言いがたいですが、車体がとても軽くて、直立にしたときの安定感がバツグンでした! それに、お尻を少しずらして足をつけば、かかとが少し浮く程度まで足つきは良くなります。


この軽さと安定性のおかげで、片足しか着いていなくても不安感はまったくありませんでした。大型アドベンチャーって足着かないし、重たいし……と、どうしても“構えてしまう感覚”がありますが、Vストローム250SXならそれがほぼなし。
撮影のスタート地点からフレンドリーな印象を受け、ほぼ未舗装路ビギナーにもかかわらず「これならダートにも行けるはず」となぞの自信が生まれたわけです。これなら立ちごけしなさそうっていう安心感があるだけで、どれだけ楽しく乗れるかが決まってきますからね。
街乗りも自由に走れる身軽さが魅力
ダートで自信を持たせてくれるVストローム250SXなだけあって、舗装路でもやっぱり軽い走り心地が気持ちいい!

低回転からしっかりパワーがあって、スイスイと伸びるように加速してくれます。身のこなしも軽く、ハンドル操作も思いのまま! ギアチェンジもすんなりできて、シフト操作もスコンっと力を入れずに行えます。とにかく、すべての動作が軽やかで、手足のようにバイクを操れる楽しさが魅力でした。
それに、走り出しからバイクが進もうとするパワーがあるので、クラッチがつながった瞬間もわかりやすいですし、回転数不足でエンストしそうな危うさもあまり感じませんでした。そのおかげで、Uターンも軽々とできちゃいます。風を感じながら、「やっぱりバイクっていいなぁ」と素直に思える身軽さがとても心地よかったです。

私は愛車にGSX-R750がいるのですが、エンジンの雰囲気がどことなく同じで、スズキのバイクだなぁってふと感じました。単純にバイクが乗りやすいだけじゃなくて、ライダーが好きに乗りこなせる余裕も残してくれてる。でも、ただ寄り添ってサポートしてくれるって感じとは少し違くて、友達みたいに同じ歩調で、同じ歩幅で遊んでくれてる感覚が安心するし、ワクワクさせてくれます。
取りまわしが軽いから乗り出しのハードルが低い
Vストローム250SXの車両重量は164kg。個人的には軽い部類に入ると思いますが、大型バイクに慣れている人ならきっと「めちゃくちゃ軽い!」と感じるはず。ちなみに、同じスズキのバイクだとジクサーSF250が158kgと少し近いですね。

あとはサイドスタンドをかけてる状態から直立に起こすときがすごく軽くて驚きでした! これの容易さって地味に重要だと思っていて、車格が大きかったり、足つきが良くないバイクって、こうゆうとき「よっこいしょっ」って少し頑張る必要があるんですが、これがほぼないのってすごくストレスフリーなんです。
家を出るときも、休憩後に駐車場から出るときも、バイクを起こすときに無駄に力を使わなくていいのはうれしいポイントです。きっと小柄なライダーさんや力に自身のない方は共感してくれるはず……!

また、ハンドルの切れ角も大きくて、取りまわしもラクでした。狭い駐輪場や砂利の上でも苦労なく移動できます。押し歩きしていて「もう乗るのめんどくさいな…」という気持ちにならない。それだけで、“乗りたい気分”を後押ししてくれます。
大型も乗ってきたからこそ感じる “気軽に遊べる”アドベンチャー

私は、何度か1000ccクラスのアドベンチャーバイクにも乗ったことがあります。長距離ツーリングには最高だけど、気軽に乗るにはやっぱり重いし、取りまわしが大変。街乗りでは少し持て余すこともあるし、ストップ&ゴーが多いと疲労もたまります。
でも、Vストローム250SXなら、街乗りも林道も肩ひじ張らずに楽しめました。休日のちょっとした散歩ツーリングから、キャンプツーリング、そして軽い林道遊びまで、無理なく連れていってくれる。まさに“日常と冒険のハイブリッド”なバイクでした。


マッチョ過ぎない見た目だから、普段使いもいけます

Vストロームシリーズといえば、やっぱりフロントフェイスのくちばしデザイン! 私はこのお顔がとても好みで、見た目の一番のお気に入りポイントです。くちばしというだけあって、鳥っぽくて可愛いなぁと思います。



あとはアドベンチャーらしいデザインですが、車体がスリムでムキムキしすぎていないシャープなスタイルなのも好印象です。それに加えて、背の高いシールドやナックルカバー、クッション性も良いシートにリヤキャリアバーなど、アドベンチャーバイクとしての装備もしっかり搭載してあるのはうれしいですね! 標準装備がこれだけ充実していれば、オプションパーツを買い足さなくていいので、乗り出しのハードルも下がります。

もう一つうれしい装備が、サイドスタンドが出し入れしやすいようにタブがついてることです。最近はこれがついてるバイクも多いですが、Vストローム250SXのは長さもあって、使いやすかったです! 車格の大きいバイクには、もはや必須ですよね…! あるのとないのとじゃ便利さに大きく差が出ると思っています。
結論:冒険は、もっと身近でいい!

アドベンチャーバイクに抱いていた“ガチ”なイメージ。それをいい意味で裏切ってくれたのが、Vストローム250SXでした。未舗装路を走る性能はもちろんですが、まずアドベンチャーバイクに乗るというハードルを下げてくれるフレンドリーさが、最大の魅力かなと思います。
今回は軽い林道を走っただけだけど、今度はもう少し山の中まで入って行って、小川のほとりでコーヒーブレイクとかしてみたいなぁ。もしくは、ゴリゴリの林道をガッツリ走ってみるのもいいかも! と、Vストローム250SXとなら、やってみたいことがいくらでも思いつきます。楽しみは広がるばかりです。
見た目はしっかり冒険バイク。でも、誰にでも優しくて、どこまでも付き合ってくれる。そんなVストローム250SXは、ライダーにとって「等身大の冒険」を叶えてくれる最高の相棒になってくれることでしょう。
(編集協力:スズキ株式会社)








