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最新技術満載の極上ツアラー&レトロだけど走りはガチなオフ/ストリートバイク BMW Motorrad注目の最新モデルが正式発表

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

2025年7月16日(水)、BMW GROUP Tokyo Bay ホールにて、BMW Motorradのニューモデルの国内発表・商品説明会が行われた。発表されたのは、最新テクノロジーを満載し最上のツーリング体験を提供してくれるスポーツツーリングモデルの「BMW R 1300 RT(アール・センサンビャク・アール・ティ)」、それと6月7日のNIGHT RIDER MEETING TOKYOでのサプライズ登場も記憶に新しい伝説的なR 80 G/Sをルーツに持つレトロエンデューロモデルの「BMW R 12 G/S(アール・トゥエルブ・ジー・スラッシュ・エス)」、2モデルだ。MotoMegane編集部もお邪魔してきたので、その様子をお伝えする。

目次

会場には注目モデルがズラリ

会場には多くのメディアや関係者が集まり、イベント開始時には椅子はほとんど埋まっていた。

会場には今回発表される2モデル以外に、BMW Motorradのその他の現行モデルがズラリと展示されていた。

手前から、R 1300 GS ADVENTURE、R 1300 GS、R 12 G/S。
手前から、M 1000 RR、M 1000 R、S 1000 R、S 1000 RR。
手前から、R 12、R 12 nineT、R 18。

レトロな見た目と高いオフロード走破性を兼ね備えた R 12 G/S

見た目はレトロだが中身は最新。空/油冷 2気筒 4ストロークのボクサーエンジンを搭載している。

会場でまず目を惹いたのは、R 12 G/S の展示だ。

単気筒エンジンのオフロードモデルが主流だった1980年に、水平対向2気筒エンジンを搭載したビッグオフロードモデルとして登場した、エポックメイキングなR 80 G/Sをルーツに持ち、見るからに冒険心をくすぐるパッケージになっている。

見た目はレトロだが、コンパクトなカウルからも想像できるとおり、明らかに軽量な仕上がり。街中での取り回しはもちろん、ダートをガチで走りたいユーザーにも響くことは間違いない。

更にここに写っているのは、R 12 G/Sスポーツ サンドローバー・マット(NB6)特別仕様となっていて、標準仕様と色々と装備が異なる。

まず、スポーツ仕様は、標準モデルに追加で、よりオフロード積極的に楽しめる走行モードであるライディングモードプロが追加されたり、フロント21インチ/リア18インチのクロススポークホイールにオフロードタイヤが装着されたり(標準仕様はリア17インチでタイヤがオフタイヤではない)、大型のエンジンガードが装着されたり、その他多くの装備が追加された上位モデルとなっている。

更にサンドローバー・マット(NB6)特別仕様にすることで、レバーやリザーバータンクカバー、イグニッションコイルカバーなどが変更されている。

こちらが標準仕様のR 12 G/S。

ちなみに、BMW Motorradのアドベンチャーモデルに採用されているGSと今回の新モデルのG/Sの表記だが、実は意味が違うらしい。スラッシュなしのGSは、ドイツ語でゲレンデシュポルト(オフロードスポーツ)という意味で、オフロードでのスポーツ性能の高さを表している。スラッシュありのG/Sは、ドイツ語でゲレンデ/シュトラッセ(オフロード/ストリート)という意味で、オフロードとオンロードの性能の融合を表している。これをしっかり理解するにはBMWの歴史を少々紐解く必要があるで、今回は言葉の意味の違いまでに留めておく。

R 12 G/Sの動画もチェック!

後部座席は冬でもぐっすり!?最強のツーリングバイクR 1300 RT

こちらが今回の目玉となる日本では完全初公開のR 1300 RTだ。

RTシリーズは1970年代後半に、あらゆる状況でも安全で快適に速く移動することを目的にラインナップされたシリーズ。高い居住性を備えるRTの血統は最新機種にも受け継がれ、空冷/水冷2気筒4ストロークボクサーエンジンを搭載した力強い走りと最新の技術の組み合わせたR 1300 RTは、最強のスポーツツアラーと言っても過言ではない。

書ききれないほど多くの電子制御や便利な機能、装備が搭載されているので、全てはBMW Motorradの公式ホームページでチェックしていただくとして、見た目からも分かる特徴的な装備を幾つかご紹介する。

可変式スリップストリームディフレクター

フロントカウル左右のハンドル下、膝の前あたりに来るカウルなのだが、手動で上下に動かすことができ、風の流れを変えることができる。下げれば身体に風を当てることができ、上げると身体に当たる風を防げる。暑い時や低速走行時は下げて、寒い時や高速走行時、雨天時は上げるといった使い方が想定される。

シリンダーカバーとシリンダープロテクター

数ある装備の中であまり目立たない地味なパーツではあるが、このパーツはエンジンのガードだけでなく、足元の汚れを防ぐ機能も併せ持っており、雨の日でも足元まで濡れづらくなっている。上記の可変式スリップストリームディフレクターや大型スクリーンの採用からも想像できるが、頭からつま先まで、一連の装備でライダーが受ける風の影響を最小限にすることに注力されているモデルなのだ。

防風効果の高いBMW Motorradのツーリングモデルでは、多少の雨ならレインウエアを着なくとも上半身が濡れることは少なかったが、足元が汚れにくくなるシリンダーカバー、シリンダープロテクターの採用で、ツーリングモデルとしての完成度はさらに高まった。

ハンドル周りにも工夫が見える

カウルからミラーまでが一体となった専用設計のミラー。右ハンドル下には電源ソケットも見える。
視認性の良い液晶メーター。左ハンドル下にはよく使う機能を簡単に呼び出せるよう設定が可能なショートカットボタンが4つ並ぶ。

他にもいろいろ気になるところが満載

初公開のR 1300 RTに報道陣も興味津々。代わる代わる跨っていた。

左右パニアケースとトップケースは標準装備となっており、ケース内照明やケース内電源なども採用。形状はタンデマーの姿勢を考慮した設計がされている。その座り心地はもちろんだが、タンデムシートと背もたれそれぞれにヒーターまで内蔵されており、前述の防風性能と合わせて冬でもポカポカ気持ちよく寝てしまうレベルとのこと。夫婦やカップルでツーリングを楽しむライダーには大変嬉しい装備となっている。

尚、今回発表された2モデルについては、日本での発表に先駆けてドイツで行われた試乗会にも参加してきた。その試乗レビューも後日公開するので、車両の詳細はそちらでもチェックして欲しい。

R 1300 RTの動画もチェック!

今年のBMW Motorradのここに注目!

製品についてはこれくらいにしておいて、発表会では今年のBMW Motorradの取り組みについても紹介があり、それについても幾つかお伝えしておく。

新車購入が便利に進化

BMW Motorradでは、2025年1月より新車在庫検索ツールのSTOCKL OCATORを開始している。これは、ネット上でユーザーが国内在庫をリアルタイムで確認することができるシステムだ。今までは各ディーラーが在庫する車両をディーラーが購入して管理していたため、お目当ての車両が近くの店になかった場合、他の店から近くの店に車両を移動させたり、在庫のあるお店に足を運んだりなどする必要があった。しかし現在のBMW Motorradでは、各ディーラーに置いてあるのは試乗車のみ。購入する際はメーカーで管理している在庫を近くのディーラーで購入することができるため、シンプルな流れで購入が可能。これはユーザーには嬉しい体制である。

Night rider meetingを神戸でも開催予定

6月7日に東京のお台場で開催され、1500台以上のバイクと2000人近いライダーが集まったNIGHT RIDER MEETING TOKYOだが、今年は神戸でも開催する予定とのこと。現時点で日程や場所は未定のようだが、関西方面のライダーは一つ楽しみが増えたのではないか。続報を待とう。

Motorrad Daysが記念すべき20回目の開催

毎年夏の白馬で行われている年に一度の祭典、BMW MOTORRAD DAYS JAPAN。昨年は約6500人が来場し、大いに盛り上がった。2025年は9月6日(土)・7日(日)の2日間、場所は昨年と同じHakuba 47 Mountain Sports Park(長野県北安曇郡白馬村)で開催される予定だ。今年は20回目の節目の回ということで、さらなる盛り上がりが期待できる。特別な何かが用意されているかも!?BMWファンでなくても楽しめるイベントになっているので、夏のツーリング計画に入れておこう。

書こうと思えばきりがないので、今回の発表会の報告は以上とさせていただく。今年のBMWは昨年以上に我々バイクユーザーを楽しませてくれそうだ。

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