北アルプスを望む絶景と、地元のおかあさんたちが手がける温かな郷土料理。「道の駅 中条」は、長野市と白馬村をつなぐオリンピック道路沿いに位置し、ツーリングの休憩にぴったりなスポットだ。特に人気の名物「おぶっこ」は、地元食材をふんだんに使った信州味噌仕立ての郷土料理で、心も身体もほっと癒される。地場野菜やジビエ、手作りのおやきなども揃い、食と景色の両方を楽しめる立ち寄り先として、ツーリングルートにぜひ加えたい場所である。
道の駅の特徴
長野市の中条地域は、周辺を山で囲まれた山間地域で、「日本の棚田百選」に選ばれた栃倉・田沢沖・大西の棚田がある。地域には数多くの山姥伝説が語り継がれており、「山姥の里」としても知られている。
『道の駅 中条』は県道31号、長野市と白馬村を繋ぐ通称・オリンピック道路沿いに位置。2021年にリニューアルオープンをしており、地元食材を使った食事や特産品の買い物を楽しめる場所となっている。白馬長野有料道路無料化に合わせ、ロゴマークもリニューアルされた。
直売所、売店、食事処からなる道の駅。メイン施設にある売店には、地元特産品や土産品などが揃っている。郷土料理の「おぶっこ」は、家で手軽に楽しめる具材が全て入った冷凍のものや、タレのみ、麺のみなど、バリエーションが豊富。ジビエ商品や西山大豆の加工品、地元農家のリンゴジュース、地域の店が作るおやきなど、地場の特産品が豊富に揃っている。土産品や地酒、ワインなどの酒類も取り揃えている。
食事処では、郷土料理の「おぶっこ」や隣接する長野市ジビエ加工センターから仕入れた信州鹿を使用した鹿肉ハンバーガーやオリジナルのジビエカレー、手打ちそば、定食などを味わえる。店内は広々としており、窓際にはカウンター席もあるので、ソロツーリングの際も気軽に利用できる。
直売所は別棟となっており、地元産の農産物を販売。山菜や淡竹、野沢菜、リンゴやブドウなど、旬の農産物が店頭に並ぶ。
2025年2月に白馬長野有料道路が無料化し、白馬方面へのアクセスがよりしやすくなった。北アルプスを眺めながらの走行や、道の駅から少し走れば、棚田やアルプス展望広場もあり、見どころも充実。郷土食を味わえ、そこならではの土産を購入できる道の駅は、食事や休憩に立ち寄るのに最適なスポットだ。
施設紹介
直売所では地元産農産物を、売店では特産品や土産品などを買い物できる。食事は広々とした郷土食を味わえる食事処「まめったい」で。施設裏には芝生のイベント広場が併設する。
名物＆名産品
◆おぶっこ
中条地区の郷土料理。信州味噌仕立ての汁に平打ち麺と大根・キャベツ・かぼちゃ・キノコなど地元野菜と豚肉、ちくわ、油揚げをたっぷりと入って煮込まれている郷土料理。モチモチでコシの強い麺と、ほんのりニンニクがきいたスープが美味。オリジナルの「手づくり辛みそ」がついてくるので加えて味わうのもおすすめ。人気No.1メニュー。
◆山駆けるGIBIER
長野市では農産物被害や森林被害対策のため捕獲された鹿を地域資源として有効活用。隣接する長野市ジビエ加工センターで加工された信州鹿を使った道の駅オリジナル商品で、サラミ、ソーセージ、ジャーキー、スモークの4種がある。化学調味料不使用。高タンパク、低カロリーで、酒のつまみにも最適。
◆西山大豆
善光寺平の西に位置する長野市の信州新町・中条・小川村などの産地は古くから「西山地域」と呼ばれている。西山地域では昔から大豆栽培が行われており、「黄大豆」「青大豆」「鞍掛（くらかけ）大豆」「黒豆大豆」の4種類の大豆を総称して西山大豆と呼んでいる。売店では西山大豆を使用した豆腐や味噌などが販売されている。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆アルプス展望広場「夢の駅」
5月には、標高約800mにある北アルプスの展望スポット。5月には一面に広がる菜の花畑と残雪の北アルプス、約100匹の鯉のぼりが泳ぐ風景を見られる。フォトスポットとしても人気。
◆道の駅 信州新町
長野県登録第1号の道の駅。直売所に並ぶ農産物は安価で、加工品なども充実。特産の小梅を使った商品も販売。打ちたて挽きたて茹でたての3たての田舎そばが大人気で、手作りのおやきも味わえる。ジンギスカン街道沿いにあり、売店ではジンギスカン肉を多種販売している。
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