みなさんこんにちは。
「春だなあ、桜だなあ」とぼんやりしていたら、いつのまにかもう5月も終わり、夏は目の前。時の早さにびっくりするばかりです。さて、今年の夏はどこに行きましょか?
今年こそ憧れの北海道ツーリングだ!今から夏休みを目標にがんばるぞ!自分を奮い立たせろ!うおおおお! …ん?北海道ってどうやって行けばいいの?
というわけで、今回は「首都圏から自分のバイクで北海道ツーリングしたい」という方向けのフェリー情報を【人気・定番】のルートを中心にまとめてご紹介します。(※西日本からのルートについては別途まとめますね)。
著・編集部マスキ
Route!掲載日:2025年6月4日
【参考動画】
ツーリングマップルのYouTubeチャンネルでは、
・「大洗~苫小牧」さんふらわあ
・「新潟~小樽」新日本海フェリー
この2ルートの乗船までや、船内の様子もアップしています。参考にしてみてください。


試算モデル【7月1日・東京発・250ccバイク・最安個室】を想定
ルート選びの検討材料のひとつ「料金」が、船会社や選ぶ部屋、高速区間、出発日など、条件次第で大きく変わってくるので、今回の記事では便宜的に以下のモデルを設定。
★2025年7月1日出発便に乗船
★出発地は東京(練馬IC or 大泉IC)
★バイクは250㏄クラス
★部屋は最安個室(もしくはそれに近い席)
★予約はWEBで(ほとんどの会社で「WEB割」有り)
★往路のみ・渋滞等は考慮しない
これで、
★発着時間(所要時間)
★料金(高速料金・フェリー料金)
★自走距離、時間の目安
を算出していきます。それではいってみましょうー。比較表は最後に。


1.【初心者からベテランまで】茨城県大洗~苫小牧 商船三井さんふらわあ
最もメジャーな航路のひとつ。東京からの自走距離がいちばん短く済むルートなので、長距離の運転に不安がある人、体力をなるべく温存したい人には良いでしょう。さんふらわあは、夕方便と深夜便で1日2便運航されています。深夜便は新造船「さんふらわあかむい」の運航が2025年1月から始まり、2番船となる「さんふらわあぴりか」も2025年7月8日から就航予定です。ピカピカの船に乗るチャンスかも!早めに港に着いたらめんたいパークで明太おにぎりを買って行こう!
★発着時間★
夕方便 19:45大洗発 → 13:30苫小牧着
(所要時間=17時間45分)
深夜便 01:45大洗発 → 19:45苫小牧着
(所要時間=18時間00分)
★料金★
高速料金 ¥3,230
(練馬IC~水戸大洗IC)
フェリー料金 ¥29,730
(部屋[コンフォート]+250㏄バイク1台)
合計 ¥32,960
★自走距離★
約130km
(休憩1回含め2時間程度)
★おすすめポイント★
・自走距離が短く済むので気楽ですね。
★いまいちポイント★
・苫小牧に着くのが13:30で、実際に船を出られるのは14:30頃なので、その日の行動範囲が制限されること
・船が大きく乗客が多いからでしょうか?乗船、下船待ちが意外と長いです
2.新潟~小樽 新日本海フェリー
大洗発の「さんふらわあ」の対抗となる、2大人気ルートのひとつ。旅慣れた人にはむしろこちらの方が人気の印象です。新潟まで自走する必要はありますが、料金はリーズナブル。最大の魅力は小樽到着が早朝4:30なところ。初日から丸1日北海道を楽しめます。新潟市街とも近いので、深夜に出て、早めに着いて乗船前にお買い物やグルメを満喫するのもまた良しですね。
★発着時間★
12:00新潟発 → 04:30小樽着
(所要時間=16時間30分)
★料金★
高速料金 ¥5,850
(練馬IC~新潟西IC)
フェリー料金 ¥18,600
(部屋ツーリストC+250ccバイク1台)
合計 ¥24,450
★自走距離★
約310km(休憩2~3回で4時間~4時間30分程度)
★おすすめポイント★
・時間が有効に使えること…お昼に出港→ご飯を食べたり、現地でのプランを考えて過ごす→夜は早めに就寝→早朝ぱっちり目覚めて出発!
★いまいちポイント★
・新潟までの高速はちょっと長くて退屈かもしれません
3.新潟~苫小牧東港(※秋田経由) 新日本海フェリー
新日本海フェリーには新潟を出て、秋田を経由して苫小牧東港に至る航路もあります。こちらは夜に出発して翌夕方着なので、到着日は行動しづらいかもしれませんが、北海道で行く場所や、前日の予定(例えば仕事を終えて出発するなど)によってはうまく活用できるかもしれません。北海道へ向かう日を「移動日」と割り切れば、現地について、夕飯を好きなところで食べて宿へ。翌日から全開でスタート。そんな動きができるのはいいですね。
★発着時間★
22:30新潟発 → 16:45苫小牧東港着
※秋田05:05着→06:15発
(所要時間=18時間15分)
★料金★
高速料金 ¥5,850
(練馬IC~新潟西IC)
フェリー料金 ¥21,100
(部屋ツーリストA+250ccバイク1台)
合計 ¥26,950
★自走距離★
約310km(休憩2~3回で4時間~4時間30分程度)
★おすすめポイント★
・仕事終わりにちょうどいい時間帯。
★イマイチポイント★
・苫小牧東港に着く時間が夕方。あまり移動もできない。夜の北海道を走るのはちょっと危険です。
4.仙台~苫小牧 太平洋フェリー
「新潟まで走れるなら仙台までも走れるんじゃない?」というタフな方は、太平洋フェリーがあります。途中の大洗をスルーして仙台まで行くのはちょっと不思議な気分。発着時間や料金など、その価値を見いだせれば利用してみたいですね。新潟に行く場合との距離差は、+50km程度です。船舶によりますが、船内のシアターラウンジで映画が上映されていたり、アーティストによるショーが行われていたり、カラオケルームがあったり、船内設備は他にはない魅力があります。
★発着時間★
19:40仙台発 → 11:00苫小牧着
(所要時間=15時間20分)
★料金★
高速料金 ¥7,170
(大泉IC~仙台港北IC)
フェリー料金 ¥16,600
(部屋[C寝台]+250㏄バイク1台)
合計 ¥23,770
★自走距離★
約360km(休憩2~3回で5時間~6時間程度)
★おすすめポイント★
・ちょうどいい発着時間。11時苫小牧東港着なので、道東方面へのアクセスに良い。
・船内施設が充実していて退屈しない
★いまいちポイント★
・やはり自走距離は長め
5.青森~函館 津軽海峡フェリー
「仙台まで走るんならいっそ青森まで行っちゃおうぜ!」と言えちゃう強者向けルート。「昔は青森まで自走したもんだよ」っていう諸先輩方は多いですが、今も現役で実行してるのを聞くのはカソリ仙人ぐらい…。函館をはじめとした道南エリアのツーリングがメインなら、あるいは東北を走りながら楽しむとかならアリでしょう!1日6便あるのも強みですね。ちなみに今回候補に入れませんでしたが、津軽海峡フェリーは青森~室蘭航路、大間~函館航路もあります。
★発着時間★ ※1日6便あります
青森発 → 函館着
02:30 → 06:10
06:25 → 10:05
10:15 → 13:55
14:20 → 18:00
17:15 → 20:50
22:25 → 02:05
★料金★
高速料金 ¥12,160
(大泉IC~青森IC)
フェリー料金 ¥6,740
(部屋[ビューシート]+250㏄バイク1台)
合計 ¥18,900
★自走距離★
約710km(休憩?回で12時間程度)
★おすすめポイント★
・自走距離が長い(これだけ距離が長くなると、逆におすすめポイントに笑)
・便数が多い
★イマイチポイント★
・かなり過酷
まとめ【東京発→北海道 一覧で比較して見てみよう】
最後に、今回ピックアップしたルートを一覧表にまとめましたので、ご参考にどうぞ!
どのルートが正解かは、出発地や予算、体力、北海道での行先、滞在日数など、何を優先させるかによって、同じ人でもその時その時で変わってくると思います。ぜひ、いろんな北海道への行き方を試してみましょう。目的地にたどり着くまでも旅、なので道中も楽しめるといいですね。


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この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。








