MotoMeganeをご覧の皆さま、こんにちは! ラフアンドロードの広報、セキネです。バイクの圧倒的なスピード感や機動力、一体感から得られる喜びを伝える「MOTTOラフロ」から、バイクの魅力や楽しさをMotoMeganeユーザーの皆さまにもお届けします。ぜひお楽しみください!
MOTTOラフロ掲載日:2021年6月30日

皆さん、こんにちは。横浜店スタッフの「雨神さま」こと雨男キモトほどじゃないですが、まわりからは雨男だと言われる? ラフ広報 セキネ です。
この時期はあらためて周りを見ると、様々な色のアジサイやアガパンサスが見事に花を咲かせ、草木もどんどん緑を濃く鮮やかにしていったりと生命の息吹を感じるウキウキの季節だと感じます。

そんなしっとりと色鮮やかな季節も、きちんとレイン対策をして、雨のバイクライフを楽しんでいきましょう♪

今回はワタクシが普段の雨天走行時に、ほかのライダーを見ていて感じることや、よく受けるご質問、疑問などに応えていこうと思います。
レインスーツの種類と素材特性
バイク用のレインスーツってどんな種類のものがあるの?
どんな素材を使っていてどんな特性があるの?
そんな疑問をお持ちの方は、まずナンデモヤOのブログをご覧ください。

そのうえで、今回は実践編としてレインスーツの性能を生かすための「着用のポイント」と「メンテナンスと保管法」をご案内していきます。
※以下の説明で使用しているレインスーツはRR7809グライドレインスーツです。
レインスーツ着用のポイント
①レインスーツの下には何を着たらいいの?

レインスーツってバイクウエアに重ねると夏場は暑いです、ハイ。だからと言ってTシャツなどの上にそのまま着ちゃうと腕部分など、素肌がレインスーツの裏側に直接触れて、べたべたになりますよね……。こうなると不快なのに加えレインスーツの劣化も早めてしまうことに。
また、突起物や硬い素材を使ったウエアにレインスーツを重ねると、裏側のシームテープやコーティング面を損傷させてしまうことになります。そんな時レインスーツの下に着用するのにオススメなのが「吸汗速乾性のあるロングスリーブ」。柔らかい素材でプロテクター内蔵のモノならさらにヨシです。
②ファスナーや、前立てのマジックテープもしっかり閉めよう


基本的で当たり前のことですが、意外にコレを適当にして走っているライダーのなんと多いことか! 襟や袖口などのファスナーやマジックテープなどはしっかりと閉めましょう。
レインスーツの性能を100%発揮するためには、やはり「当たり前のことを丁寧にやる」これに尽きます。そして、走行風でバタつかないよう、腕やウエスト部分のアジャストフラップも自分の体に合わせてきちんと調整しましょう。
③グローブとレインスーツの重なり部分はしっかり閉じる
レインスーツとグローブの隙間をふさぐため、グローブはレインスーツの袖の中に入れるのか、外に出すのか……漏水の最大のポイントでもあり様々に意見が分かれるこの問題。


正直なところ、どちらがベスト、という答えはありません。いずれの場合にもグローブ裾にあるドローコードや、レインスーツの袖口のマジックテープフラップをしっかりと閉め、グローブとレインスーツの袖口の間に隙間ができないようにして、袖口からの浸水を抑えるようにしましょう。
あと肝はグローブとレインスーツの重なる巾です。幅が長いほど浸水リスクは下げられます。ちなみにワタクシはどちらかというと「グローブをレインスーツの袖の中に入れる派」です!
④レインパンツはズリ上がりに注意せよ!
レインパンツを履いたらばまず、裾のバタつき防止フラップで裾をきちんと絞ります。
バイクにまたがると、どんなパンツでも裾が多少は上にズリ上がるのですが、これがレインパンツだとそのままの状態では足首からの浸水につながります。
ラフアンドロードのレインパンツにはこれを防ぐ、その名も「ズリ上がり防止ループ」が装備されています♪ つま先側の内側に収納されている、ループの一方を外してシューレースに通して留めるだけ。



これでレインパンツのずり上がりを防ぎ前方からの水の侵入を抑えます。停車の際足を延ばしてずり上がりが限界を超えてしまっても、ジョイントはボタンなのでパチンと外れてパンツの損傷を防ぎます♪
さらに多くのレインパンツには踵側の隙間からの浸水に備え、内側に収納できる「防雨アンクルフラップ」を装備。

こうした機能を正しく理解して使うことで、足元も快適に雨天ライディングができます。さらに靴もできるだけ濡らしたくない、という方にはブーツカバーもおススメです♪
⑤股部分の漏水感覚の正体と緩和策
レインパンツ関連でよくあるのが、着座状態でバイクのシートと密着する股部分の漏水感覚。これは純粋にシームの劣化やコーティングの剥がれなど、いわゆる寿命を迎え防水機能が果たされなくなるのは問題外ですが、機能がまだ生きていても、シートとパンツと身体が着座により強く密着することによって透湿性を阻害し、パンツ内で結露したための汗濡れを漏水と感じることもあります。
このパンツとシートの密着状態を緩和するのに役立つのが
RR7570 マルチスルー3Dメッシュシート

シートとパンツの間に空間を作り雨天時のいやな感覚や、炎天下真夏のシートの灼熱問題などを緩和する縁の下の力持ち的なアイテムです。
レインスーツのメンテナンスと保管法
レインスーツは雨天で使用したらまずは表の水分を拭き取って、完全に乾くまで風通しの良い所で陰干しします。その際、ウエアは肩のある立体ハンガーにかけて内側にも空気が通るように、パンツもできるだけ内側に空気が抜けるような形で別々に干しましょう。

その際マジックテープで調整した部分などはフリーな状態に戻して、フラップで重なった部分の水分もしっかりと乾燥するようにしてください。完全に乾燥したら表の汚れを拭き取って、撥水スプレーを吹き撥水性をこまめに回復させます。
そして完全に乾燥させたら収納袋には入れずにこのまま保管します。素材特性のところで話題に上がった「素材の加水分解」は使い始めると進行します。

極端な話、使わなくても素材が製造された時点から空気中の水分によって進行します。なので、レインスーツをより長く快適な状態で使うためには、シームや裏地に負担をかけないように完全乾燥→撥水スプレーによる撥水性の復活→風通しの良い所でそのまま保管が、経験的にもベストかと思います。
ではなぜ、収納袋がついているのか? これはツーリングなどで荷物を収納する際に便利なように、上下セットでかさばりがちなレインスーツを、少しでもコンパクトに持ち運べるようにするため、です。

レインギアは平常時は風通しの良い場所で乾燥状態を保つように保管してください。丁寧にこまめな撥水スプレーによるメンテナンスと乾燥保管することで、レインスーツを長く愛用することができます。
汚れがひどい場合は洗濯表示に従って、裏のコーティングやシームに負担をかけないよう優しく手洗いしてください。率直に言えば「レインスーツは消耗品」です。どんなに丁寧に使って保存状態が良くても2年持つかどうか。
シームテープや裏面のコーティングの剥がれが出たら買い替え時です。ちなみにワタクシはRR5232とRR7809を並行して使うことで、それぞれの寿命をすこしずつ延命しながら使用しています。
雨の多い日本ではレインギアを正しく使うことは必須

日本には四季があり梅雨があり豊かな自然があります。そんな国に暮らすライダーにとって雨の中を走ることは不可避なこと。安全で快適な雨天走行のためにアナタにあった、最適なレインギアを正しく使い、適切なメンテナンスをしながら雨でもどんどんバイクを楽しみましょう♪
以上、雨にも強い新型テントのサンプルができた暁には、ぜひ雨天キャンプも楽しみたいと思うプチ雨男、ラフ広報 セキネ がお伝えしました♪
バイクの楽しみは無限大!
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