優れた機能性、パーツの精度、プロダクトとしての美しさなどが、日本国内のみならず世界からも認められているのが、大阪生まれのBabyFace(ベビーフェイス)。レーシングパーツブランドとしての認知度も高いが、製品群の中にはカジュアルなストリートモデルに適合するアイテムも多数あり、リーズナブルな価格設定とスタイリッシュな雰囲気と心地よい乗り味で人気を集める英国トライアンフのスピード400も、BabyFaceでより自分好みにカスタマイズできるのだ!
BabyFaceの“顔”であるパフォーマンスステップキット
大阪府富田林市を拠点とするBabyFace(ベビーフェイス)は、ロードレースに参戦している多くのチームやライダーをサポートし、みずからも全日本ロードレース選手権の最高峰となるJSB1000クラスに「Team BabyFace」として参戦。これらの活動で得られたノウハウも惜しみなく投入しながら、ビレットパーツやスライダー類を中心としたバリエーション豊かなアイテムを開発している。
ただしBabyFaceの製品ラインアップは、レース関連に限定されているわけではなく、ストリートモデル向けのアイテムも多数開発されている。今回紹介するのは、その中でも最新シリーズとして注目を集めるトライアンフのスピード400用。日本では2024年1月に発売が開始されたこのモデルは、新開発の398cc水冷単気筒エンジンを搭載するモダンクラシックロードスターで、「普通二輪免許でも乗れるトラ」としても注目を集める。車両価格は72万9000円(2025年6月現在)とリーズナブル。だからこそ、BabyFaceのカスタムパーツを使って、より自分好みにカスタムするのにも向いている。

BabyFaceのカスタムパーツは、レースシーンで培った技術と経験に基づき機能性を重視しながら設計されており、「違いを体感できるパーツ」が多いのだが、中でも代表的なのは『パフォーマンスステップキット』だ。そもそもバイクのステップは、ただの“足置き”ではなく、ライディングポジションを決定し、車体とライダーの一体感などに影響を与える重要なパーツ。これと組み合わさるリヤブレーキペダルやシフトペダルも、マシンの操作性に関わる大切な部品であることは言うまでもない。

スピード400用ステップキットの大きな特徴は、可動部すべてにダブルベアリング(2個のベアリング)を採用している点。大半の純正ステップや廉価な社外製品では、シャフト部分が樹脂や金属ブッシュによる摺動構造になっているが、これは使用を重ねるとガタや遊びが生じやすい。これに対して、ベアリングをを用いた場合は、ペダルの動きがとても滑らかになることに加え、耐久性も大きく向上する。さらに、ダブルでベアリングを組み込むことで、ペダルにかかる力をしっかりと支持しつつ、軽やかな操作感を実現できるのだ。シフトチェンジやブレーキ操作といった、繊細な動きが求められる場面で、ダブルベアリングの効果が顕著に現れる。
また、スピード400用のステップキットは2ポジションのペグ位置を選択可能(純正比55mmバック&32.5mmアップ/純正比62.5mmバック&47.5mmアップ)。純正ステップとは膝の曲がり具合や足首の角度なども変わるため、操縦性や快適性の違いを体感しやすい。2ポジションとも、より操縦性を高めることを主題にBabyFaceが吟味した設定となっており、スーパースポーツ用などと比べたらポジションの選択肢は少ないが、だからこそ迷わずベストな位置を見つけやすく、カスタム初心者にも扱いやすい仕様となっている。

転ばぬ先の杖……ではなくフレームスライダーを!
フレームスライダーとは、万が一の転倒時に車体が受けるダメージを軽減することを目的に装着するアイテム。バイクを買ったら最初に装着しておきたい、保険的なパーツのひとつだ。スピード400用に設計されたBabyFace製の『フレームスライダー』は、アルミ合金製のベース部に樹脂製のスライダーコーンを組み合わせた2層構造。これにより転倒時の衝撃を車体全体に分散し、致命的なダメージを回避するよう設計されている。


市販されているフレームスライダーにはさまざまなバリエーションが存在するが、BabyFace製の長所は、飛び出しすぎないスリムな形状にある。スライダーが過度に張り出していると、転倒時に大きな衝撃がフレームに加わって、逆に歪みや割れにつながる場合もある。BabyFaceは、レース活動などで培った長年の経験により、地面を適度に滑らせる一方で衝撃も吸収できる、最適な突出量を実現している。


なおスピード400用の『フレームスライダー』は、専用設計のプレートを介してマウントされており、車体装着時の加工は一切不要。スタイリッシュなスピード400の雰囲気を崩さず自然に装着できるのも、うれしいポイントだ。
プチカスタムならタイミングホールプラグから
「機能性を備えたアクセサリーパーツ」として、近年人気を集めているのが『タイミングホールプラグ』。これはエンジンカバーに設けられた点火タイミング確認用の開口部を塞ぐパーツで、BabyFaceはスピード400用に美しいアルミ削り出しの製品を用意している。タイミングホールプラグにはホコリや水分の侵入を防ぐという役割もあるが、最大の魅力はそのドレスアップ効果。ブラックまたはシルバーのアルマイト処理が施されており、エンジンまわりにさりげないアクセントを加えることができる。

また、BabyFaceの『タイミングホールプラグ』は『フレームスライダー』との併用も可能で、互いに補完して転倒時のエンジン保護性能を高めてくれる。価格も手頃なので、「まずは見た目から変えたい!」とか「ちょっとだけカスタムを……」なんてユーザーにもオススメだ。
ヘルメットロックで利便性を向上
英国ブランドのトライアンフ製であるスピード400には、ヘルメットホルダーが標準装備されておらず、ツーリングや街乗りで不便に感じることも……。そこでBabyFaceは、専用ステータイプの『ヘルメットロック』を開発。タンデムシートの左下あたりに、まるで純正パーツのようにスマートなルックスで装着できる。

駐車時にヘルメットをワイヤーで車体に固定するとか、持ち歩くという手段もあるが、常設型のロックはそれらと比べて利便性に優れる。国内メーカー製のバイクだと標準装備されていて当然のアイテムだけに、追加装着による満足度は非常に高い。
スピード400用のBabyFace製品は他にも多数!
BabyFaceでは、ここまでに紹介した『パフォーマンスステップキット』、『フレームスライダー』、『タイミングホールプラグ』、『ヘルメットロック』以外にも、スピード400用に適合する『ハンドルバーエンド』や『クーラントフィラーキャップ』など、アルミ削り出しの高品質パーツを豊富にラインナップしている。ドレスアップ効果だけでなく、振動の抑制や防塵などの機能を兼ね備えた製品もたくさん。スピード400をトータルでカスタムしたいユーザーは、ぜひこれらのアイテムもチェックしてみよう!



(編集協力:株式会社ベビーフェイス)








