2025年の東京・大阪・名古屋モーターサイクルショーに出展し、日本初上陸を果たした「FURCHTLOS(フルヒトロス)」。高いデザイン性と機能性を両立し、厳格な品質基準のもとトップケースやサイドケース、さらにはバッグをも展開している注目のブランドです。
その中でも50Lという大容量を発揮するシートバッグ「EVEREST Duffel Bag」を、バイカーモデルのときひろみがレビューしていきます。
このシートバッグ、デザイン性も高いうえに驚くほど高性能で、とにかく使いやすかったんです!それに愛車であるカワサキZRX400-2に取付けて使用したのですが、渋めのネイキッドバイクでも違和感なく装着できました。では、具体的にどんなところが魅力的に感じたのか、順を追って紹介していきますね!
バイクに馴染む、主張しすぎないシンプルデザイン
FURCHTLOSは、ドイツ語で「恐れ知らず」を意味しており、とにかく高い品質が特徴のブランドです。さらに世界10カ国以上ですでに高評価を得ていて、そのデザイン性と機能美は、ドイツの権威あるデザイン賞「レッドドット賞」を2年連続受賞しています!受賞したのは、2023年に「RANGER」アルミケースファミリーと、2024年の「SHIELD」プラスチックケースシリーズですが、今回レビューする「EVEREST」シリーズも高いデザイン性が魅力です。

今回紹介する「EVEREST Duffel Bag 50L」は、シンプルでアウトドア感ただようデザイン性が特徴のシートバッグとなります。いままでいくつかシートバッグを使ってきましたが、ここまでデザインがシンプルなのはあまり見たことありませんでした。
いかにも”バイク用バッグ”感が強くないのが個人的にはとても好みです。質感もマットなので目立ちすぎず、どんなバイクにも合わせやすそう。シンプルデザイン好きはもちろん、複数台持ちやレンタルバイクを利用する方にとっても、シートバッグの存在が強すぎないのはうれしいポイントですね!


外部にMOLLEシステムが採用されているので、追加のポーチやアクセサリーが取り付けられてとても便利。キャンプ好きな方にとっては、このMOLLEシステムは馴染み深いのではないでしょうか? MOLLEシステムとは、もともとアメリカ軍が開発した装備品をモジュール式(必要な機能やパーツを“あとから自由に追加・取り外しできる構造)に取り付けられるシステムのことで、兵士の装備ベストなどのミリタリー用品やサバイバル用品によく採用されています。
なので、アウトドアギアとの組み合わせもばつぐんで、使い方の幅が広がりそうです!たとえば、ツーリング時はドリンクホルダーや小物ポーチを追加したり、ツーリングネットも活用してさらに荷物を載せるなんてことも可能です。必要が無くなったら取り外せるので自由にカスタマイズできて楽しいですよね!


長距離ツーリングの強い味方!実用性ばつぐんの装備も魅力
デザイン性も特徴的ですが、なんと言っても50Lという大容量さが魅力!寸法はおよそ56×32×28cmとかなり大きいですが、見た目以上に物が入ります。2・3泊の長距離ツーリングなら余裕ですし、キャンプツーリングでもキャンプ用品を十分持っていける容量だと思います。

そして筆者のカワサキZRX400-2にも取り付けてみました。バイクのカラーもブラックなので、相性もばつぐん! 大容量サイズなので、もちろんバッグの存在感はありますが、悪目立ちしないという点ではかなり満足です。取り付けたあと開口一番に「えっ!めっちゃいいじゃん!」と思わず声に出ちゃいました(笑)。



取り付けも簡単でしたし、ユニバーサル固定システムのおかげでバッグ類を搭載するための装備が一切ないZRX400-2でも難なく取り付けできました。移動中に外すことは無くても、宿泊先などでサッと外せて、出発時にパパっと取り付けられるのはかなり魅力的です。大荷物を抱えてバイクに乗るのって地味にストレスを感じたりもするので、こうゆう細かいところで手間取らなくていいのは助かります。
リュックのように背負えるので、持ち運びもらくらく!

さらに、バッグを外して移動するのにかなり便利な「バックパックストラップ」も搭載しています!これを使えばリュックのように背負えるので、持ち運びもラクだし、両手が使えるので快適です。ストラップもクッション性があるので、肩にくいこみにくくて、荷物をたくさん入れていても少々の移動は苦になりません。


また、両サイドに取付けられた持ちやすいハンドルや、外部と内部にはそれぞれポケットが複数個用意されています。防水ファスナーを搭載しているポケットもついているので、雨の日でも安心ですね。




「恐れ知らず」の名にふさわしい高い防水能性!
そして、もうひとつ紹介したいのが機能性です!うっすらお気づきの方もいると思いますが、このバッグはIP66の防水性能を有しています。このIP66とは、防塵・防水性能の等級を表す国際規格(IEC規格)となっていて、完全に粉塵が入らない防塵性能と、あらゆる方向からの強い水流にも耐えられる防水性能を誇っています。だから悪天候でのツーリングでも荷物を濡らすことなくしっかり守ってくれるのです。しかも乾くのも早いので、お手入れしやすいのもポイント!

このおかげで突然の雨に遭遇しても荷物が濡れる心配もないし、わざわざ停車して防水カバーをかける手間もないので、ストレスフリーです!まさに「恐れ知らず」に冒険を楽しむライダーにはうってつけの機能性となりますね!
だけど、防水性能の高いバッグだと、バッグの開口部を止める際に空気も一緒にため込んでしまいパンパンに膨れてしまうことありませんか? 小さなバッグならさほど気にならなくても、容量の大きなバッグになればなるほど、空気をため込んでしまう問題は顕著に……。そんな問題を解決してくれるのが、内部の気圧の調節ができる「エアリリースバルブ」なんです。使い方は、バルブをネジを回すように反時計回りに回すとバルブが緩んで空気が抜けます。あとはバッグを押して空気を抜いたら、バルブを時計回りにまわしてロックするだけ! これでバッグ本体の大きさを最小限にすることができるのでとても便利です。
また、「パッド入り裏地」も装備していて、衝撃から荷物を守ってくれるのもありがたい!宿泊荷物やキャンプ用品などはもちろん、カメラなどの機材も安心して収納できますね。


まとめ

FURCHTLOS(フルヒトロス)は、世界のトップ自動車ブランドでのデザイン経験を持つバイク愛好家たちが手掛けています。そのため、デザイン性はもちろん機能面でもライダーのニーズを一番に考えて作られているのです。
今回紹介した「EVEREST Duffel Bag 50L」も、シンプルでどんなバイクにも馴染むデザインと、高い防水性能や使い勝手の良さが特徴的でした。価格が27,000円(税込)なのですが、この高品質さならコスパも良いと思えます。なにより長く使える丈夫さもありますし、バイク以外にもキャンプや旅行など幅広く使える汎用性の高さも魅力です。タフな長距離ツーリングを楽しむ人や、まずは見た目や品質にこだわる人にはピッタリなアイテムだと思うので、気になった方は公式サイトもチェックしてみてくださいね!








