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ツーリング中の“デンジャー・ゾーン”を察知せよ!「危険察知能力」6選

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

クルマの運転はベテラン級、でもバイクはビギナーという方も少なくありません。ご存じのとおり、クルマとバイクには運転特性や運転する者の心理に大きな違いが見られます。今回はベテランライダーの「危険回避能力」について考えてみましょう。

目次

“デンジャー・ゾーン”を感知する「嗅覚」

バイク歴が長いベテランの中には、事故を未然に遠ざける「嗅覚」のような感覚を持ったライダーが存在し、その「嗅覚」はツーリングへ出発した直後から帰宅まで常時働かせています。さて、その「嗅覚」の実態に迫ってみましょう。

嗅覚①・身体の調子は「警告サイン」

身体の調子は一定ではありません。気温の暑さや寒さ、体調の良し悪し、節々の痛み……様々な影響を受けて私たちは生活しバイクを運転しています。バイクに乗る前に準備体操や軽いジョギングを行うだけでも調子を確認でき、なおかつ、出発してから身体とバイクの動きが馴染みやすくなります。

嗅覚②・好調なライディング時はあえて「ネガティブ思考」

身体がこわばっていたり緊張していたり、また反対に逆にライダー自身も気付いていない不自然な「調子が良さ」や「攻めてやる!」という、乗車中の高揚感のほうが危険と言えるでしょう。もしも運転中に得体のしれない高揚感や開放感を感じたら、

「急に人が飛び出して来たらどうする……」
「草むらからタヌキが飛び出して来るかも……
「高速道路上に思いもよらない落下物があったら……


など、思いっきりネガティブ思考を連鎖させ、さらにその速度で事故(転倒)した場合を想像してみましょう。強制的に心を落ち着つかせることで本来のライディングに戻せるかもしれません。このような一過性の調子の良さに気づくことこそ、ベテランが有する「事故防止の嗅覚」と言えるかもしれません。

嗅覚③・最近の事故ニュースを思い出すこと

 毎年悲惨な事故が起きています。そのニュース事故発生場所の特徴や時間帯、運転目的を思い出してみましょう。おそらく身に覚えがあると思います。特に夜間は重大事故になるケースが多く目立ちます。午後4時~夜間は事故発生が多い時間帯ですから、バイクの運転は極力避けましょう。

嗅覚④・交通量の多い「車両通行帯」のある道路

単調な景色が続く道路は経験豊富なライダーであれば極力さけたい道路といえるかもしれません。特に片側2車線、3車線……といった広い道路を長時間走行しているときに「ぼんやり運転」になりがち。
それが他車の見落としに繋がり、発見の遅れが事故を招くことになるのです。

「車両通行帯のある道路」、いわゆる、片側に複数車線がある道路だとバイクは対向右折車との出会い頭の事故(右直事故)が多く発生する率が高くなる傾向があります。

道幅の広い道路=安全なルート?というわけではありません。

私の小言

一般道路と高速道路が並走している地域においては、対向車や歩行者のいない高速道路を”あえて選ぶ”というのも、事故から身を遠ざける手段の一つと言えるかもしれません。

嗅覚⑤・マスツーリング中における前車への追従

バイクは「バランスを取る乗り物」「視点が前方に集まりやすい」という特徴があります。集団でツーリングする際、前を走る仲間のライダーを追いかける運転になりがち。ここではそれを「追従走行」と呼ぶことにします。この追従走行をついやってしまいそうになる場面をご紹介します。

① 黄信号 点灯後の追従

安全に停止できない場合は、黄色信号であっても進んでよいことになっています。とはいえ、先頭車が交差点に差し掛かった際に黄色信号になり、やむを得ず進行を続けたとしても、後続のライダーは無謀な追従走行は避けてください。すぐに追いつきますから、安全に停止できるなら停止しましょう。

 黄色信号で交差点内に入ろうとする車は、他車から見ると「信号無視」以外なにものでもありません。「バイクから見たクルマ、クルマから見たバイク」それぞれの立場を尊重した運転を心がけましょう。

② 一時停止 場所における追従

先頭車両へ追従する2番手、3番手のライダーが「前車への追従走行」してしまう……という場面を想像してみましょう。これは、集団心理が働くことによる本来のルールやマナーを軽視してしまう心理的事象だそうです。

私の小言

 先頭車が安全を確認しているからといって、追従するライダーまで安全というわけではありません。集団であってもソロであっても、交通ルールは個人単位で守らなければなりません

 

③ 追い越し&側方通過 (すり抜け)

ビギナーライダーの中には、誰かが近くを走っている事に安心を感じる方もいます。しかし、距離が離れそうになると、その不安感から前方を走行するベテランライダーを必死に追いかけてしまう……という方はご注意を。バイクを運転しているときは日常とは異なり「特別な気持ち」になりやすいですが、一人の運転者として本来のルールやマナーを守って運転しましょう。

嗅覚⑥・すれ違い(離合)困難な「山岳道路」

4輪車と比べると軽量と言われるバイクは曲がっているときには車体が傾くため、車幅が増えるという事を忘れてしまいがち。特にカーブ中は危険回避行動が極めて鈍くなるので、見通しのきかない道路は対向車とのすれ違いに要注意。人里離れた場所でのアクシデントを想像し、できる限りリスクを背負わないライディングに努めましょう。

ライダーの心理を考察 & まとめ

今回は「ツーリングにおける危険な場所」を紹介した道路等は、これといって特殊な状況というわけではなく、むしろ「当たり前」な場所ばかり。わざわざ解説するほどのものではありませんでしたが、バイク運転中となると、気分は盛り上がりライディングに心酔してしまうことがあるかもしれません。

当たり前の事とはいえ、ライダーの精神状態により見落としてしまうことがあるので、次にツーリングへ行くときは「過去の危険場面」を思い出しながら運転してはいかがでしょうか。

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