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安全運転には欠かせないブレーキパーツの選び方「知っ得!! ブレーキ講座 Part.2」

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

クルマの部品の中でも控えめな存在のブレーキ。
見えにくい部品であり、付いていて当たり前なので、ついつい忘れがちになっても仕方はない。従ってブレーキの役割、仕組みを詳しく知らない人も多いはず。そこで大事なブレーキを知ってもらうため、ブレーキ専門メーカーである”ディクセル”監修のもと、わかりやすく解説していこう。

目次

第1章:間違ったブレーキパーツを選ぶと安全性が低下する場合も!

動いているクルマを止めるのがブレーキの役割。回転しているものを摩擦によって止めるわけだから、当然ながら走るごとに摩耗していく。
そこで摩耗したパーツを交換する必要が出てくるのだが、愛車の使用状況に合わせたブレーキパーツ選びをすることが重要となってくる

例えば、街中での走行が中心で、近所への買い物程度にしか使用しないという人が、高性能なスポーツ走行用のブレーキパーツを装着すると、ブレーキが効きにくく、ヒヤッとすることが起こりうる。
この理由として、スポーツ走行用のブレーキパーツは連続走行によってブレーキが高温になった時に効きが高まるように設計されているため、低速でブレーキがすぐ冷えるような状況では効力を発揮しないからだ。
その逆で、ワインディングやサーキット走行などが多い状況で、ストリート用のブレーキパーツをチョイスしてしまうと、高温になったブレーキパーツがそれに耐えられずに著しく効きが低下してしまうという状況になってしまうのだ。

このように愛車の使用状況を理解して適切なブレーキパーツを選ぶことが安全運転にはかかせないと言えるだろう。
重要保安部品であるブレーキパーツを交換する際は、ディーラーや整備工場などで行うのが一般的だが、その場合は純正部品が装着されることがほとんど。もちろん指定部品なのでまったく問題はないが、どうせ交換するのであれば、より高い制動力を発揮し、しかも純正部品よりもリーズナブルなパーツを選ぶのも手段の一つ。交換する際には一度専門ショップなどに相談してみてはいかがだろうか。

用途別ブレーキパッド・ローターの種類

ブレーキパッドやディスクローターには車種や用途に合わせて様々な種類がある。それゆえに自分の愛車にどれが適合するのか、またどのような組み合わせをすればベストなのか分かりにくいもの。ここではタイプに合わせてどの組み合わせが良いのかをディクセルのブレーキパーツを例に解説していこう。

車検交換タイプ(ECタイプ+PDタイプ)

純正ブレーキと同等以上の性能でよりリーズナブルなものをチョイス

ディーラーや整備工場でブレーキパーツの交換を行う場合、純正部品への交換がほとんど。当然ながらこれらは性能的にはまったく問題ないが、どうせ交換するなら同等以上の性能でなおかつリーズナブルなブレーキパーツに交換するのも一つの方法だ。浮いたお金でドライブに出かけてはいかがだろうか。

ブレーキパッド:ECタイプ
街中や高速道路における走行でワンランク上の制動力と快適性を発揮。軽自動車、コンパクトカー、セダンなどに最適。

ディスクローター:PDタイプ
防錆コーティングで耐久性を高めたスタンダードタイプ。純正品より高品質ながらリーズナブルな価格を実現している。

専用タイプ(Xタイプ/RGXタイプ)

重量のあるミニバンやSUVに最適なブレーキパッド&シューも選べる

車体が大きく重量のあるミニバンやSUVには、それを受け止めることができる専用のブレーキパッドを選ぶのが重要となる。またカスタマイズによって大径ホイールを装着するような場合は、ブレーキの性能アップは欠かせない。キャリパーはノーマルでもパッドぐらいは高性能なものを選ぶようにしよう。

ブレーキパッド:Xタイプ
20インチオーバーの大口径ホイールを装着したミニバン/SUVなどをしっかりと止める制動力を実現している。

ブレーキシュー:RGXタイプ
フロントのブレーキパッドの制動力を高めた場合にはリヤの制動力も高める必要がある。それに対応したシューがこれだ。

スポーツタイプ(Zタイプ+SDタイプ)

スポーツ走行をする場合は高温にも耐えられるパーツ選びが重要

サーキットやワインディングを走行することが多いのであれば、必ずスポーツ走行用のブレーキパーツを装着しておこう。これはハードなブレーキングによってブレーキの温度が通常よりもはるかに高くなってしまうため。通常のものだとパッドが炭化してブレーキが効かなくなる可能性があるからだ。

ブレーキパッド:Zタイプ
ワインディングからサーキット走行まで幅広く使えるスポーツ走行用のブレーキパッド。

ディスクローター:SDタイプ
ディスク表面にスリットを入れたことで制動力が20%アップ。スポーツ走行に最適なブレーキローター。

第2章:あなたに最適なブレーキパッドはどれ?

ここではクルマを生活の一部として使用している場合のブレーキパッドの選び方をグラフにしてみた。あなたの家のクルマのブレーキパッドは果たしてどちらになるだろうか。

生活の一部で車を使用し、一般道(高速道路を含む)を走行している場合

※下り坂などでフットブレーキを多用すると異常加熱によりフェード現象が発生し、ブレーキの効きが著しく低下する。熱に強いパッドにすると、耐フェード性を向上させることができる。

ブレーキパッドを4つのゾーンでチェック!

どのブレーキパッドがどんな目的で作られているのか、縦軸と横軸に分類して、マトリクス図にしてみた。これであればブレーキに詳しくない人もでポジションや相関関係がビジュアルで見られるので分かりやすいはずだ。

ブレーキパッド/ディスクローターラインナップ

最後に、現在ディクセルでラインナップされているブレーキパッド、ディスクローターをご紹介。軽自動車から輸入車まで幅広く設定されている。あなたの愛車にピッタリなブレーキパーツを見つけてみよう!

KPタイプ

豊富な設定車種、ロングライフエコノミーパッド
軽自動車用ブレーキパッド。鳴き止めの高性能シムとグリースを標準装備。車重が重いハイト系にも十分な制動力・自然な効き・ダスト軽減。適合車種は2000年以降に発売された軽自動車の累積台数の約99%をカバー(ディクセル調べ)●税込価格:3,740円~

ECタイプ

制動力と耐摩耗性を向上し、しかもエコノミー
ノーマルパッドよりワンランク上の制動力と耐摩耗性を実現。鳴きが少なく快適!また、ディスクローターへの負担も少ないので経済的。リーズナブルな価格で車検交換にも最適だ。 ●税込価格:7,480円~

ESタイプ

制動力・耐熱性ともにUPしながら経済性も抜群
高速道路、ワインディングでのスポーツ走行に最適。高い耐フェード性により熱ダレなく安定性抜群。●税込価格:8,690円~

プレミアムタイプ

輸入車用パッドながら価格と性能を両立した
ノーマルパッド並みの価格ながら、スポーツパッドとしての性能を発揮。制動力、ダスト性能も向上している。●税込価格:7,480円~

Mタイプ

大幅にダストを低減したストリート用パッド
制動力を犠牲にすることなく、ダストを大幅に低減。高いコントロール性により、扱いやすいのも特徴。●税込価格:13,640円~

Xタイプ

大口径ホイール&重量ボディを確実に制御する
20インチオーバーの大口径ホイールを装着したミニバン/SUVを軽々と止める高い制動力を実現している。●税込価格:16,500円~

Zタイプ

ワインディング走行からサーキット走行まで対応
街中における低温域での効きとサーキットでの高温域でも安定した効力、高い耐フェード性を実現した。●税込価格:16,500円~

KDタイプ

軽自動車用ディスクローター
全品防錆コーティング済み。●税込価格:6,710円~(2枚1組)
<KS(軽セット)>
KPタイプ(ブレーキパッド)とKDタイプ(ブレーキローター)をセットにし、スペシャルプライスを実現。税込価格:10,340円~(フロントのみ/左右分)

PDタイプ

幅広い用途にも対応するスタンダードタイプ
国産車・輸入車、軽自動車からヘビーデュ ーティー4WD車までラインアップする。全品防錆コーティングを行い、耐錆性を向上しながらリーズナブルな価格も実現。
税込価格:9,900円~(2枚1組)

SDタイプ

制動力を20%アップし車両の安全性を高めた
各種シミュレーションテストにおいてPDタイプに比べ、摩擦係数が最大20%アップ。これにより車体の安全性が向上し、ゆとりのあるドライビングを可能としている。
税込価格:12,430円~(2枚1組)

熱処理タイプ(HD/HS/FP/FS/FC)

より高い安定性を実現した高性能ブレーキローター
DIXCEL独自の熱 処理加工により、ディスク内部の金属結合組織を安定化させ、装着初期にありがちなひずみや熱倒れを徹底的に防止したブレーキローター。

ブレーキ専門メーカー『ディクセル』とはこんな企業

2003年6月に一般車およびチューニングカー、レーシングカー用のブレーキパーツの製造/販売を目的として設立され、「優れた(Excellent)」と「減速力(Deceleration)」をモチーフに名づけられた “DIXCEL” ブランドで、企画/開発から製造/販売までを担っている。
商品ラインナップは現行車から旧車まで網羅しており、ブレーキパッド1400品目、ディスクローター2600品目を誇る。

(編集協力:株式会社ディクセル)

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