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交換直後から変化が体感できる 高性能ハーレー用オイル「フルPAOオイル」を実走検証した

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

目次

カスタムチューニングされた
ハーレーに最適解のオリジナルオイル

ハーレーダビッドソンのカスタムチューニングやオリジナルパーツの販売を、横浜と名古屋で展開しているパインバレー。同社の魅力は、ハーレーの吸排気をカスタムし、熟練のメカニックがインジェクションチューニングを行うことで、本来のパワーを最大限に引き出す技術力だ。モデルによっては20馬力以上もパワーが増すというからその効果は絶大だ。

そんなパインバレーが試行錯誤の研究の末に開発し、今年から販売が開始されたのが「フルPAOオイル チタニウムブレンド」だ。

ベースオイルは最高グレード『グループ4』の「mPAO(エムパオ)」に、「POE(ポリ・オール・エステル)」と、「有機チタン系添加剤」という、まさに主役級の素材をブレンドしたこのフルPAOオイルの性能がいかに高いかということは、少し前に公開された記事で詳しく書いているので、まずはそちらでご覧いただきたい。

パインバレー
シャーシダイナモを使ったインジェクションチューニングやマフラー等各種ハーレーパーツの販売を行なうパインバレー。横浜、名古屋とも広々とした店舗には各カスタムパーツやヘルメットなどがずらり。実店舗とネットショップ両方に力を入れ、初心者からベテランまで気軽に立ち寄れるショップだ。

交換したフルPAOオイルをテストするのは
FXLRローライダーSTを駆るリアルライダー

東京都在住の水口さん。このFXLRローライダーSTが初めてのハーレーとのこと。
とても乗りやすく、各所にカスタムが施された最高の相棒だ。

今回フルPAOオイルの性能をテストするのは、東京都在住の水口正国さん。そして水口さんの愛車は2023年式のFXLRローライダーSTだ。

パインバレーの店先に止められた水口さんのローライダーSTは全体がブラックアウト化され、ハイフロー型のエアクリーナーとバンス&ハインズのフルエキゾーストの無骨さもともない、ただならぬオーラを放っている。ヘッドライトを始め、スクリーン、シートなどの外装パーツはもちろんのこと、吸気、排気、インジェクションチューニングに加え、カムもハイカムに換装。外も中も手の入ったフルチューン仕様だ。

バイクをカスタムして楽しむいっぽうで、水口さんは「ガチ」のツーリングライダーでもある。週末になると千葉、栃木、埼玉、静岡とあらゆる場所へのツーリングを楽しんでおり、長期休暇にはキャンプ道具を積んで遠方へも走ることもあるという。FXLRローライダーSTを新車で購入してから、わずか2年で約3万kmも走ってしまう猛者である。

水口●ずっと国産のバイクに乗っていたんですが、いつかはハーレーに乗りたいと思っていて、2年ほど前にこのSTを購入したんです。いろいろと手を入れる楽しみもあるし、すごく乗りやすくて、いいバイクですよ。

水口さんの愛車であるFXLRローライダーSTは2023年モデル。

水口さんは、オイル交換を毎回3000km~4000kmで行なっており、今回も約4000kmほど走行した状態だという。
水口●普段、ハーレー純正のオイルはあまり入れないんですよね。やはり吸排気系をチューンしてあるので、開発にこだわりが見えるオイルを入れるようにしています。その意味ではこのフルPAOオイルは、相当開発にこだわって作られているというので、効果が楽しみですね。

パインバレーのピット内で迅速で的確に行なわれるオイル交換

パインバレーのスタッフによるオイル交換の作業は、見ていて気持ちがいいほど手慣れたもの。

さっそく水口さんのFXLRローライダーSTを店内のピットに入れて作業を開始する。

パインバレーのメカニックスタッフはとても手際が良く、一つの作業を数人で声をかけあい、互いにアシストしつつ進めるので作業が非常に早い。もちろん外したパーツへの配慮や、ドレンボルトを締める際に、きっちりとデジタルトルクレンチで規定値を計測するなど、早い作業の中にも丁寧さと確実さが垣間見えた。

今回はプライマリーオイル約1L、エンジンオイル約5L、ミッションオイル約1Lと全てフルPAOオイルへと交換した。作業自体は、入庫からわずか15分程度と特筆すべき早さだ。

ハーレーは空冷の大排気量車だけに、エンジンは高温状態になるとオイルの劣化が激しい。
4000km走行後のオイルはかなり汚れていた。
今回はエンジン、プライマリー、ミッションとすべてのオイルを交換。作業時間はわずか15分ほど。
整理整頓され、クリーンな状況が保たれているパインバレーのピット。
安心して愛車を預けられる環境だ。

フルPAOオイル交換後のファーストインプレッション

オイルを交換した直後のテストラン。STの心地いい重低音が響く。

すべてのオイルを交換したローライダーSTのエンジンを掛けると、低音で歯切れのいい排気音が響く。水口さんにパインバレーの周囲にある湾岸沿いの工場地帯を少し流してもらうことにした。フルPAOオイルへ交換した第1印象はどんな感じだろうか。

水口●まずアイドリングの状態で、その違いがわかりました。エンジンからのノイズが減ったな、という印象です。アクセルを開けたときもそのノイズ感がなく、きれいな鼓動を打っているのがわかりました。また低速域ではギアの入り方がすごくスムーズになりましたね。これまでガチャ、ガチャっと入っていたのがスコン、スコンと入るようになったというか。

水口●工業地帯の直線の続く道を走ってみたんですが、3速や4速に入っていて、2000回転あたりからアクセルを戻すとパパンっというアフターファイヤーを起こすことがあったんですが、それが無くなったように思います。

350km走行後、フルPAOオイルに感じたものは?

オイルを交換した翌日にさっそく350kmを走るあたりが「ガチ」のツーリングライダーである。

水口さんはこのフルPAOオイルに全交換した翌日、栃木方面へ約350kmほどのツーリングに出るというアクティブさ。東京から首都高速で出発し、東北道を栃木で降り、茨城方面を回って常磐自動車で東京へ戻る約350kmのルートだという。ロングツーリングから帰宅し、フルPAOオイルの印象がまだ新鮮に残っている状態での印象はどうだろうか。

水口●高速道路に乗った際の印象なんですが、回転数が上がったときにもスムーズなんですよね。ローライダーSTは高速道路だと6速2100rpmでおよそ100km/hぐらいの巡行です。高速道路への合流や、追い越し加速などで3000rpmぐらいまで回すと、少しエンジンが踏ん張っているように感じるんですが、その回転域も、すごくスムーズで柔らかく回っている印象なんです。

水口●これは、オイル交換の直後にも感じたんですが、一般道で3速で加速しアクセルをオフしたときに、ポン、ポンという軽いアフターファイヤーがあったんですが、やはりその症状が出なくなったんですよ。それまでは出ていた症状なのに、オイルを交換してから出なくなったというのは、やはりフルPAOオイルのおかげなんでしょうか。

水口●今回、日帰りで350km以上走ってみて、さらに感じたのはいつもよりエンジンがあまり熱くならないな、ということでした。このローライダーSTはとにかくエンジンからの熱がすごくて、夏場なんかは軽い火傷を負うようなこともあるんですが、フルPAOオイルにしたせいなのか、いつもよりも熱の上がり方が少ない気がしました。これからの夏のロングツーリングも楽しみになりましたね。次のオイル交換もこのフルPAOオイルにしたいと思いましたよ。

「いやぁ、なんかいろいろとすごく滑らかになった印象です」とファーストインプレッションを語る水口さん。

愛車のパフォーマンスをフルに引き出す
夢のようなオイル

フルPAOオイルは、最高グレードのベースオイル「mPAO(エムパオ)」に、「POE(ポリ・オール・エステル)」と、「有機チタン系添加剤」という、まさに主役級の素材たちが「放熱」、「潤滑」、「保護」、「劣化防止」というバイクのエンジンに求められる過酷な条件を、高いレベルでクリアしていく、まさに夢のようなオイルである。

愛車の最高のパフォーマンスを長期間にわたって維持するために、重要なパーツの一つとして捉え、あなたの愛車にも試してみてはいかがだろうか。

フルPAOオイル 製品仕様
フルPAOオイル チタニウムブレンド1Lベースオイル:mPAO、PAO+、POE
添加剤:有機チタン系摩擦低減剤
粘度:20W50
用途:ハーレー空冷エンジン専用 
価格:4900円(税込)/1L

自分でオイルを交換したいライダーは
ネットショップからも購入できる

フルPAOオイルへの交換は、パインバレー横浜店、名古屋店にて対応可能。事前に公式サイトから予約しておくのが便利だ。

それに加え、パインバレーのサイトでは、1本からでもフルPAOオイルの購入が通信販売で可能だ。さらには車種ごとに分かれ必要なオイルが全て揃った「フルPAOオイルセット」もラインナップされている。いずれも、自分でオイルを交換したいライダーには嬉しい製品だ。

フルPAOオイルセット
14-22 スポーツスター用  ¥22,010~¥22,180(税込)
07-17年 ダイナ、ソフテイル用  ¥26,550~¥26,930(税込)
07-16年 ツーリング用  ¥31,950~¥32,330(税込)
17以降 ツーリング用  ¥33,040~¥33,630(税込)
18年以降 M8ソフテイル  ¥37,940~¥38,530(税込)

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