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アメリカ最古のバイクメーカー・インディアン。初心者・女性も安心して乗れる理由は◯◯の低さ?  

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

アメリカでもっとも長い歴史を誇る二輪ブランド。それがインディアンモーターサイクルだ。
創業は1901年。ジョージ・M・ヘンディとオスカーヘッドストロームによって、アメリカ初のバイクメーカーとして創業される。

以来、数多くの名車を世に送り出し、コレクターが好む伝説のブランドと化していった。
近年では2007年に日本で公開された「世界最速のインディアン」がヒットしたことで、その名を知った人も多いはずだ。

目次

インディアンの特長は徹底した重心バランス

インディアンの特長をわかりやすく挙げると、大排気量Vツインエンジン、ロー&ロングのワイルドなデザイン、大柄な車体…といった重厚なワードが並ぶ。

しかし、そうした重厚なイメージに反し、「重心の低さと軽快感」が大きな特長であることはあまり知られていない
低重心化された車体は安定感が高く、自在な操舵感を生み出している。

要するに「軽く感じる」のだ。

例として運動会で使う玉入れのカゴと棒を想像してほしい。
カゴを取り付ける位置が高いと棒は重く感じ、低いと軽く感じるはずだ。
これはカゴ(重心)位置の変化によるもので、同じ現象がバイクでも起こる。

インディアンのバイクは、この低重心化によって重さを感じさせない車体構成になっており、シートも低く設計されているためビギナーでも安心して乗れる。
さらにリラックスしたライディングポジションも特長のひとつだ。
インディアンの最大の特長は、重厚なクルーザモデルながら、どんなライダーも拒絶しない懐の深さだといえる。

インディアンの走りを体感するには?

大規模な屋内展示の輸入中古車ディーラー「オートプラネット」に出店しているインディアンモーターサイクル名古屋。
屋外には試乗エリアも設けており、納車後は公道に出る前の練習として、そのエリアで試運転ができる

インディアンの低重心による軽さを体験したい人は、愛知県にある「インディアンモーターサイクル名古屋」をぜひ訪れてみよう。試乗(予約制)も行なっているので、気になる人は問い合わせを。

セールス担当の曲尾さん。フレンドリーなキャラと豊富なバイク知識でお客さんからの人気が高い名物(?)スタッフだ
店内では営業アシスタントの谷川さん(左)も笑顔でおもてなししてくれる。バイク免許は今後取得予定とのこと

【取材協力】
インディアンモーターサイクル名古屋
◆住所:愛知県愛知郡東郷町和合北蚊谷29-1 オートプラネット名古屋内
◆電話:0561-67-5222

INDIAN CHIEF(インディアン・チーフ)

SUPER CHIEF LIMITED
328万円~
SPORT CHIEF
333万円~
CHIEF BOBBER DARK HORSE
320万円~
CHIEF DARK HORSE
288万円~

1,890ccというインディアンの中で最大排気量を誇るチーフシリーズ。
美しい造形の空冷エンジンや、チョップド(切り落とし)された前後フロントフェンダーといったクラシックなスタイルが特徴だ。

インディアンが追求する低重心化が徹底されており、300kgを超える重量ながら軽快感を持たせたクルージングモデルに仕上げられている。

INDIAN FTR(インディアン・エフティーアール)

ダート路面のオーバルトラックで競うレース・アメリカンフラットトラックの血統を現代に受け継ぐモデルがFTRシリーズだ。

1,203cc水冷Vツインエンジンを搭載し、最大出力は123hpを誇るハイパワースポーツモデル。
また、燃料タンクをシート下に設置することで低重心化とハンドリングの向上を実現している。

FTR X RSD SUPER HOOLIGAN
325万円~
FTR 100% R CARBON
325万円~
FTR R CARBON
298万8,000円~
FTR SPORT
278万8,000円~
FTR
248万8,000円~

オーナーの声

インディアンユーザーはビギナーの割合が多く、車種を指名買いするケースも増えているという。

バイク歴1年未満のインディアンオーナー2名(チーフ・FTR)に協力してもらい、愛車を購入したキッカケや乗った感想などを尋ねてみた。

鈴木 謙一さん × INDIAN CHIEF DARK HORSE(2024年モデル)

バイク歴:半年/身長:178cm/走行距離:3,500km

Q.インディアンを選んだ理由は?

ある日Youtubeのオススメ動画にインディアンのバイク動画が流れてきたんです。
見た瞬間、直感で「カッコイイバイク」だと感じました。
それまでバイクに興味がなかったのに絶対これに乗りたいと思い立って、すぐにバイク免許を取りに行きました。

シーシーバーとサイドバッグサポートは
鈴木さんがDIYで製作したモノ
フロントスクリーンの防風性能はかなり高い。
このスクリーンは工具なしでカンタンに付け外しができる

Q.チーフを選んだ理由は?

一目ぼれだったので、理由はありませんね笑
ただ、やはり他社クルーザーとの違いが気になりましたので調べたところ、インディアンは他よりも走行性能を追求しているメーカーだとわかりました。自分が惹かれたのはエンジンのパワーです。

あとは大排気量の空冷エンジンに乗りたかったからですね。
チーフはインディアンで最大排気量の1,890ccで、希少な空冷エンジンです。
空冷らしい荒っぽいエンジン音が気に入っています。

Q.乗った感想は?

車重は300kgを超えているのに、バイクにまたがったまま歩くように取りまわせるほど軽く感じます。スタンドを立てた状態からバイクを起こす動作もほとんど力は必要ありません。

エンジンは思っていた以上にパワフルですね。パワーモードが3つ選べるので段階的に慣れていこうと思っています。
ただ、先日ためしにスポーツモード(最大出力モード)を使ってみたところ、フロントが浮き上がるほどの加速でした笑。ジャジャ馬と呼ばれているそうですが、その理由がよくわかりました。おもしろいです。

シート高は662mm。
身長163cmの女性がまたがるとカカトまでべったり
パワーモードは3種類。
状況に合わせてエンジンの出力特性を変えられる

Q.このバイクを買おうとしている方へメッセージをお願いします。

アメリカンクルーザーにありがちなアウトロー精神が自分は苦手で…。
インディアン・チーフはその意識が強すぎないところに惹かれています。

エレガントなイメージで、ノーマルで乗ってもカッコいい。
この感覚をわかってくれる人にぜひオススメしたいバイクです。

あかりさん × INDIAN FTR R CARBON(2022年モデル)

バイク歴:1年/身長:163cm/走行距離:1,200km

Q.インディアンを選んだ理由は?

大学生のころ、父が「インディアンのバイクがカッコいいから見に行こう」というので何気ない気持ちでついていきました。
そこに2022年式のFTR R CARBONが展示されていたんです。一目ぼれでした。

足つき比較:身長163cm
(車両は2024年モデルのFTR)
身長178cm

Q.FTR R CARBONを選んだ理由は?

初めて見たときの衝撃はすごかったですね。
マイナスに思うところが1つもないバイクでした。
何よりも赤色のフレームと前後ゴールドのサスペンションの色使い・バランスに心奪われました。

オーリンズ製の前後サスペンションを標準装備する特別仕様車
各所パーツにカーボンを採用したスポーティな外観

Q.乗った感想は?

最初は車体が大きく重そうだったため「乗れないかも」という不安が大きく、購入を1年間迷いました。
社会人になって、バイク友だちが増えたこともあって「やっぱりFTRに乗ろう」と決めたんです。

FTRは排気量が1,203ccもあるため大柄ですが、意外と軽くて足つきも悪くありません。
バイク友だちはZX-10R、ZX-25R、ヴェルシス650、CBR600RR、YZF-R1と速いバイクばかりですが、FTRも負けないくらいパワーがあるので楽しく一緒に走っています。

ヴェルシス650に乗る旦那さまとのウエディングフォト

Q.このバイクを買おうとしている方へメッセージをお願いします。

初めてバイクを選ぶ時って、性能に目がいかないですよね?
だからパッと見て「コレがいい」と思ったバイクに乗るのがいいと思います。

私の場合は「女の子は中型がいいんじゃない?」と言われていました。
でもやっぱりFTRが好きだったので、逆にがんばって乗ってやろうという気持ちになったんです。

初心者や女の子で、これからインディアンが欲しいという人がいたら「初めてのバイクでも怖がらず、乗りたいバイクに乗れー!」と言いたいですね笑


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