近年のキャンプスタイルは、トンネルテントを含めた2ルームテントが主流。テントを設営すれば広いリビングも同時に完成するとあって、初心者を中心に人気がある。
しかし最近になって、テントとタープを組み合わせてサイトを作る“王道スタイル”も再び注目されている。とくに四角形のレクタングラータープは、多彩なアレンジが楽しめることから人気が高まっているようだ。ツーリングキャンプ時には雨や日差しからバイクを守ってくれる点も魅力だ。
そんなレクタングラータープでこの夏に注目したいのが、テントファクトリーの「BWタープ ウルトラライト」シリーズ。サイズ違いで3モデルを展開している。では一体どのようなモデルなのか、詳しく紹介していこう。
夏でも過ごしやすい“爽風空間”を作る「ブルーウィンド」とは?
このシリーズの名称に付けられた「BW」とは「ブルーウィンド」の略。ポリエステル生地の裏側にブラックコーティング加工を施した、テントファクトリー独自の特殊加工だ。
このコーティング最大の特徴は「UV遮蔽率99%以上」「熱エネルギー抑制」「温度上昇の軽減」という性能。簡単に言えば、太陽の熱を受けてもタープ下の空間が暑くなりにくく、夏でも快適に過ごせるということだ。
一般的なポリエステル生地は熱を持ちやすく、タープ下の気温を上げてしまって「日陰にいるのに暑い……」なんてことにもなりがちだが、ブルーウィンドなら製品のキャッチコピー通り“爽風空間”で過ごせる。 さらに寒い時期は、冷気の侵入を緩和するため、夏ばかりではなく年間を通じて活躍する頼もしいタープだ。
「BWタープ ウルトラライト」シリーズは、スタイルによって3タイプから選べる
前述の通り「BWタープ ウルトラライト」シリーズは、幅の違いにより3種類のサイズがある。
サイズが約400×295cmの「BWタープ4 ウルトラライト」は、ファミリーやグループでのキャンプに最適。
サイズが約300×295cmの「BWタープ3 ウルトラライト」は、コンパクトなファミリーキャンプやペアキャンプ向き。
サイズが約220×295cmの「BWタープ2 ウルトラライト」は、ペアやソロキャンプにおすすめのサイズだ。
「BWタープ4 ウルトラライト」なら、小型のテントをタープ下に入れて設営する「カンガルースタイル」でもゆったりと過ごせる。ブルーウィンドの効果でテント内が暑くなりにくいので快適だ。
軽量で丈夫なBWタープは、基本スペックも高機能!
3タイプはサイズが違うだけで、スペックは共通している。生地はポリエステルリップストップ生地を採用。「ウルトラライト」の名の通り、軽くて丈夫なのが特徴だ。軽量なことでコンパクトに収納できるだけでなく、ポールへの負荷も軽減される。
耐水圧は3000mmという高スペック。一般的なタープが2000mm程度なので、雨が多い日でも安心して過ごせる。
各コーナーに装備された「グロメット&ストラップ」は、ガイドロープを引き出したまま、ポールの着脱が可能。張り方のアレンジを素早く変えることができる。
各コーナー間にもグロメットを装備。ポールを立てたり、ガイドロープを張ったりすることで、さまざまにアレンジが可能だ。
多彩なアレンジができるのでシーンに合った張り方に挑戦!
では、そのアレンジの一例を「BWタープ4 ウルトラライト」で紹介していこう。
センターポールを2本使用して立ち上げ、各コーナーをガイドロープで固定したオーソドックスな張り方。居住性とプライバシーの確保が両立できる。また、ポールの本数が少なくすむのでかさばらない。
片側を2本のポールで跳ね上げた張り方。視界が広がるので、開放感も高くなる。また動線が作りやすくなるので、動きやすくなる張り方でもある。
両サイドをポールで跳ね上げると、このようなスタイルになる。開放感が抜群で動きやすいので、グループで楽しむときに便利だ。サイドポールをメインポールより短くすれば、傾斜が付くので雨が降っても流れやすくなる。
片側をポールで立ち上げ、もう一方を垂直に下ろして固定。こうすれば、横から入る強い日差しを遮ることができる。
片側を長さの異なる3本のポールで立ち上げれば、日差しを効果的に遮りながら、開放感も得ることができる。雨が溜まりにくい張り方なので、雨が多い夏向きの張り方でもある。
ただし「BWタープ ウルトラライト」シリーズには、ポール、ペグ、ハンマーが付属していないので、別途購入が必要だ。自分が張ってみたいスタイルに合わせて、ポールの長さや本数を決めて、そろえるといいだろう。
ちなみにテントファクトリーでは「TFアップライトアルミポールセット」「スチールポール6Pセット」スチールポール2Pセット」をラインアップしているので、このなかからチョイスするのもありだ。