「X FORCE ABS」は、スタイリッシュなデザインを採用したコンパクトボディに、走りの楽しさと燃費・環境性能を追求する排気量155ccの“ブルーコア”エンジンを搭載しているのが特徴のモデル。シティコミューターながらライディングの楽しさを兼ね備えるオールラウンドな性能も併せ持っている。
そのX FORCE ABSに、乗車時に最大約30mmシート高が下がるローダウンシートを装備したアクセサリーパッケージ「X FORCE Low」が追加されたということで、プチツーリングも兼ねて試乗チェックを行ってみた。
スタイリッシュなフォルムは斬新で都会的なイメージを表現
全体的なフォルムは、前後オーバーハングを短く切り詰めることで敏捷なイメージを感じさせる。力強いフロントマスク、軽快さを表現したリア回りによってX FORCEらしい個性を与えている。
乗車時最大約30mmシート高が下がるローダウンシートで足着き性が向上!
X FORCE Lowは、ローダウンシートX FORCE(税込21,450円)を装着したアクセサリーパッケージ。座面を下げ、シート形状を最適化することにより、乗車時で最大約30mmの足着き性アップを実現している。ちなみに車両本体価格は、407,000円(税込)となっており、X FORCEにあとからローダウンシートX FORCEを取り付けるより1万円安いので、こちらを選ぶ方がお得だ。なお、シートベースは同一のため、シート下の収納容量は変わらない。
標準のシート高は815mmとスクーターの中では高めであり、頻繁に足を着く街中での走行では少々不安があったが、X FORCE Lowはその辺りがかなり改善された。30mmの効果は大きく、実際に跨ってみるとその差はすぐに感じることができた。
155ccエンジンがもたらすゆとりの走り&軽快なハンドリングが楽しい
X FORCE Lowならではの魅力はやはり155ccならではのゆとりのある走りだろう。スペック的だけ見ると125ccクラスとは大きく変わらないが、実際の走行ではやはりトルクフルだと感じられる。それを可能にしているのが、VVA(可変バルブタイミング機構)の採用だろう。吸気カムが約6000回転でハイ側に切り替わり、しっかりと速度が伸びていくのが気持ちいい。切り替え時に音やショックはないので切り替わりは体感できない。
排気量の区分的には高速道路も走行できるのだから、それ相応のパワーが必要となるが、時速80〜90km程度の巡行であれば十分可能なパワーを持ち合わせているのだ。
加えて高速走行でのスタビリティの高い走りもX FORCE Lowの特長の一つ。1340mmのホイールベースと前後13インチホイールのよって安定性が高い。フラつくことなく安心して高速走行を楽しむことができる。
その一方で、幅広のハンドルや剛性感のある足回り、しっかり効く前後ディスクブレーキなどによってライダーが積極的に操ることもできるので、スポーティな走りを楽しみたい時もしっかりと応えてくれる。
高速道路に乗れるX FORCE Lowなら遠出ツーリングも楽しめる
バイクライフを快適楽しくする専用アプリ「Y-Connect」も使える!
「Y-Connect」は、バイクライフをより快適に、かつ充実させるための専用アプリ。情報交換を担う「CCU(Communication Control Unit)」が搭載されている車両とペアリングすることで、バイクライフに役立つさまざまな情報が得られるのだ。
実際に接続してみたが、様々な車両情報から、現地いる場所を地図表示してくれるなど、便利な機能を満載している。
X FORCE Lowは装備も充実している
【YAMAHA X FORCE Low】
■全長/全幅/全高:1,895mm/760mm/1,120mm ■シート高:785mm ■ホイールベース:1,340mm ■車両重量:130kg ■エンジン:水冷4スト単気筒SOHC4バルブ 155cc 15ps/8000rpm 1.4kg-m/6500rpm 変速オートマチック ■燃料タンク容量6.1L ■ブレーキ:F=ディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70-13 R=130/70-13 ■価格:407,000円(税込)