都心からも1時間ほどで行ける房総半島。関東のツーリングエリアの定番スポットでもあるが、その魅力は何度行っても色褪せない。
今回はそんな房総半島の西側エリアを中心にぶらりツーリングに出かけてみることにした。
●Photo:関野 温/●Model:桜井つぐみ
●協力:スズキ株式会社/ゴッドブリンク

雄大な風景を望みながらの走りは爽快!

房総半島の西側に位置する内房エリアは、東京湾に面した穏やかな海岸線と、背後に広がる里山や丘陵地帯が魅力のツーリングスポットだ。バイクで走ると、海と山の風景が絶妙に切り替わり、変化に富んだルートが楽しめる。国道127号や館山自動車道から伸びる海沿いの道は、右手にきらめく東京湾、左手に緑豊かな山並みを望みながら走ることができ、潮風を感じつつ快適なクルージングが可能だ。特に富津岬や鋸山付近では、海越しに富士山を望む絶景が広がり、季節や時間帯によって色彩が移ろう様はまさに格別!
また内房は港町が点在しており、ツーリング途中に立ち寄れるグルメスポットも豊富だ。金谷や保田、館山では地元漁港直送の新鮮な魚介類が味わえ、海鮮丼やアジフライはライダーに人気の定番メニュー。また、道の駅や漁協直営店は駐車スペースが広く、バイクを安心して停められるのも魅力だ。
そして内陸に少し入れば、鋸山のワインディングや、鴨川方面へ抜ける県道など、走り応えのあるコースが待っている。山間部は交通量が少なく、自然の中を自由に駆け抜ける爽快感が味わえる。春は菜の花や桜、夏は海水浴場の賑わい、秋は紅葉、冬は澄んだ空気と富士山の眺望と、四季折々の魅力があり、一年を通して楽しめる。
さらに、東京や神奈川方面からのアクセスが良く、日帰りツーリングにも適している点もまた大きな魅力だ。フェリーを使えば神奈川から一気に金谷へ渡ることもでき、旅のバリエーションが広がる。海、山、食、景色、そして走りやすさが凝縮された内房は、バイク乗りにとって何度でも訪れたくなるエリアと言えるだろう。

金谷港は休憩ができてグルメも味わえる
海沿いロードをぶらぶらと走っているうちにランチタイムの時間となったので金谷港で一息をつくことに。東京湾フェリーが到着する港ということで、周辺には魚介類のグルメが味わえるいろいろなお店があって迷うほどだ。
今回はフェリーセンター内にあり手軽に食べられるバーガーショップでお腹を満たすことに。ボリューム満点で大満足!




そして金谷港を後にし、国道127号を北上する。次のお目当てのポイントは一度行ってみたかった「燈籠坂大師の切通しトンネル」だ。手彫りで作られたとは思えないダイナミックな風景は実際に目の前で見ると圧倒される。今ではすっかり有名なスポットとなっているので、多くの人たちが訪れて写真を撮っていた。トンネルを後にし、金谷竹岡ICから都心へ向けて帰路に着く。房総エリアは手軽に来れる場所であるが、「また来たい!」と思わせる魅力があるところなのだ。
東善寺 燈籠坂大師の切通しトンネル

高さ約10mの燈籠坂大師の切通しトンネルは、燈籠坂大師堂へ続く参道。明治から大正と思われる頃に鋸山の石切り技法を用い切り出され、昭和初期に地元において切下げ工事を行い、現在の形になったとのこと。夏にはさわやかな涼風が吹き抜ける隠れた名所だ。
房総エリアの「編集部おすすめSPOT&グルメ」
房総半島はここでは紹介しきれないほど見どころがいっぱい!そんな中でも内房エリアでオススメのSPOTとグルメをご紹介していこう。
東京湾を一望できる絶景スポット「鋸山」
鋸山は、鋸南町と富津市の境に位置する山で、標高は329m。山頂からは関八州、駿豆二州を一望できる展望台、山頂からの眺めは360° 大パノラマ! 鋸山山頂へは「徒歩」「クルマ」「ロープウェー」いずれかの方法を選ぶことができるが、山頂の駐車場にはバイクでは行けないので、ロープウェー乗り場の駐車場に止めて行くようにしたい。



千葉県の三大ご当地ラーメン「竹岡ラーメン」
千葉県の富津市竹岡を発祥としたご当地ラーメンが「竹岡式ラーメン」。通常のラーメンは「かえし」と呼ばれるタレを、鶏ガラや豚骨でダシを取ったスープで割って作るが、竹岡式ラーメンはこれとはまったく異なるつくり。「チャーシューを煮込んだ醤油ダレを、お湯で割っただけ」の極めてシンプルなスープが最大の特徴だ。一度食べると病みつきになる!


・住所:千葉県富津市竹岡410 ・営業時間:10時〜18時 ・定休日:火曜・水曜
房総ツーリングの相棒 SUZUKI ジクサー 250SF
国産250㏄フルカウルスポーツで最軽量

ジクサーSF250は、油冷単気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツモデル。軽量な車体と扱いやすい出力特性で、市街地からワインディングまで快適な走行性能を発揮する。スポーティな外観と快適なライディングポジションを両立し、燃費性能や耐久性にも優れる。ABSやLEDライトなど装備も充実し、日常使いからツーリングまで幅広く対応できるバランスの取れたバイクなのだ。





<SPEC>●全長2010㎜/全幅740㎜/全高1035㎜/ホイールベース1345㎜/シート高800㎜ ●装備重量158㎏ ●エンジン:油冷4サイクル単気筒SOHC4バルブ 249㎤、26PS/9300pm、22N・m/7300rpm ●変速機6段リターン ●燃料タンク容量12ℓ ●ブレーキF/R=ディスク ●タイヤサイズ:F=110/70R17M/C 54H R= 150/60R17M/C 66H ●価格:514,800円(税込)









