丸中洋行が展開するNTBブランドは、純正部品と同等の性能を有する補修部品を数多くラインナップしており、その製品はバイクショップの中古車納車整備や一般の修理にも広く使われている。
NTBの製品はJASO規格(自動車技術会)やJIS規格(日本規格協会)に基づいて製造されている「規格部品」であり、その精度や信頼性は多くのプロメカニックにも支持されている。
そんな丸中洋行は今年も東京モーターサイクルショーにブースを出展!
気になる新商品を中心にピックアップしてご紹介したい。
フロントフォークのオーバーホールに必要な部品がワンパックに!
多くのバイクが採用するテレスコピックフロントフォークは、ストロークの減衰を得るために、フォークオイルが使われているが、このオイルが漏れ出ないようにオイルシールという部品が使われている。
このオイルシールが劣化したり、インナーチューブのサビでオイルシールのリップが傷つくと、フォークオイル漏れが発生し、サスペンションの減衰力が低下したり、漏れたオイルがブレーキに付着するなどするので、早急な修理(オーバーホール)が必要だ。
ただ、フロントフォークのオーバーホールを行うには、オイルシールだけを交換すれば良いのではなくオイルシールの抜け止めをする「スナップリング(クリップ)」、ドレンボルトの「ガスケット」など周辺パーツも合わせて交換が必要となる。
しかし、細々したパーツ類の部品番号を拾って発注するのは手間だし、発注漏れで部品が揃わなければオーバーホール作業は停滞することになってしまう。
そこで登場したのがフロントフォークのオーバーホールに必要な部品をワンパッケージにしたNTBの「フロントフォークO/Hキット」だ。
現在は14機種のラインナップで、「オイルシール」「ダストシール」「スナップリング」「ドレンボルトワッシャー」をセットとして、左右のフォーク分それぞれ2セットがワンパッケージになっている。
車種の特性に合わせた専用設計品で対応するNTBのオイルシール
フォークシールは外径、内径、厚さが合っていれば共用できるパーツではない。
オフロードモデルとオンロードモデルではフォークのストローク量が異なるので、オイルシールのリップ部分のテンションが違うのだ。
オイルシールリップのテンションがきつすぎれば、フォークの動きが悪化するし、ゆるすぎればオイル漏れの原因となってしまう。そこで、NTBではサイズだけでなく、シールリップのテンションまで含めて車種ごとに細かく適合させたオイルシールをラインナップしている。
純正同様かつリーズナブルなNTBの規格部品は充実のラインナップ
繊細な操作性を司るハンドル周辺パーツ
立ちごけでも折れてしまうことが多いレバー類も豊富に取り揃えている。形状からカーブまで純正同様のハイクオリティな仕上がりで、繊細な操作が可能。
純正同様にしっかりクロームメッキ仕上げされたバーハンドルはスイッチボックスの穴加工や、バーエンドのネジ山までしっかり加工済み。交換作業も容易に行うことができる。
好調エンジンの要となるエアクリーナーエレメント
エアクリーナーエレメント(エアフィルター)も定期交換部品であり、汚れで詰まってしまえばエンジン性能が低下する。
NTBのエアクリーナーエレメントは純正同等の吸気性能で、エンジンの好調を維持が可能。定期交換部品だからこそ、コストパフォーマンスは大変魅力的だ。
転倒で破損しやすいウインカー類も豊富だ!
形状やクオリティも純正同等のNTB製のウインカーなら安心して使用できる。
ウインカーステーがゴム製のタイプは、経年劣化でステーが折れてしまいことも少なくないが、ウインカーが新品になれば耐久性も防振性も新車時を取り戻す。
定期交換でエンジンコンディションを保つ
安価なサードパーティ品のオイルフィルターは、フィルター性能が低い製品も存在するが、NTB製ならエンジンオイルの汚れやスラッジをしっかりキャッチ!
新品交換でガソリンにじみをシャットアウト!
キャブレターからガソリン漏れが発生すると車両火災にも発展しかねないので非常に危険だ。
キャブレターの中でもガソリン漏れを最も起こしやすい箇所である、フロートチャンバーのガスケットも多くの機種用をラインナップする。
純正同色の配線でレストア&カスタムがはかどる!
グリップヒーターやUSB電源など、電装パーツを取り付ける際は、純正同色の配線を使用することで、後から見てどの系統の電線かを見て判断でき、トラブルがあった場合の原因究明がしやすい。また、純正オプションのような仕上がりも実現できる。
さらに、レストアで配線の部分補修や引き直しを行う際にも、純正同色配線は便利だ。ギボシ端子や端子カバーも純正同サイズで揃えることで、接続部の信頼性を高めることができる。
スーパーカブ用パーツの充実で“カブいじり”が楽しくなる!
スーパーカブ用のパーツも充実している。不動車再生やレストア、修理にNTBの部品を使うことでリーズナブルかつ安心してカブいじりが楽しめるだろう。
灯火類のレンズも各種取り揃える。割れているものはもちろん、レンズ表面の曇りが激しいものは問答無用で交換だ。
リアショックやフロントボトムリンク用のサスペンションユニットもラインナップ。サスペンションが新品になれば、乗り心地が良くなるのは間違いないし、走りも大きくランクアップする。
ステップゴムやグリップ、チェンジペダルゴム、ハブダンパーなど、ゴム部品はタイヤと同様、摩耗したら新品交換が必要だ。新品となることで操作感にも好影響が出てくる。
エンジン分解時に交換が必要なガスケットやOリング類をセットにしたキットも便利なアイテム。
純正部品を買い揃えるよりも手軽でリーズナブルだ。
軽量・長寿命・ハイパワーを実現したBSバッテリーのリチウムイオンバッテリー
丸中洋行が総代理店を務める「BSバッテリー」は、開放型から密閉型、そしてリチウムイオンまで多種多様で幅広いラインナップを揃えている。
その中でも、今回のショーで大きなトピックとなったのがバッテリー充電器だ。
すべてのバイク用バッテリーがこれ1台でOK!最新充電器「BS10」
これまでのバッテリー充電器は一般的に鉛バッテリー用とリチウムイオン用でそれぞれ専用品が必要だった。
しかし、BSバッテリーの最新モデルである「BS10」は、鉛バッテリーはもちろん、リチウムイオンも充電OK!! さらに、旧車に良く使われている6Vまで使えるという超多機能モデルなのだ。
使い方も非常にかんたんで、ワニ口をバッテリーのプラスとマイナスの端子につなぐだけ。
それだけで、充電器側がバッテリーコンディションを把握。完全に上がってしまったバッテリーは「回復充電」を行うし、長期乗らない場合は繋ぎっぱなしにしておけば「長期メンテナンスパルス充電」を行ってくれる。
つまり、バッテリーの種類やコンディションごとに自動で最適な充電を行ってくれるのだ。
BS10が1台あればバイク用バッテリーの充電はすべてOKとなる大変心強いアイテムだ。価格はオープンとなる。
軽量・長寿命・ハイパワーを実現するリチウムイオンバッテリー
すでにバイク用として浸透してきたリチウムイオンバッテリーは、鉛バッテリーより70%軽量かつ、自然放電が少ないので長期保管にも向いており、ハイパワーが特徴となっている。
さらに適切な充電が行われていれば寿命は5~8年となっており、信頼性も非常に高い。
純正の鉛バッテリーと交換するだけで軽量・長寿命・ハイパワーといったメリットを享受できるため、バッテリー交換の際はリチウムイオンバッテリーへの入れ替えを検討してみてはいかがだろうか。
高い信頼性で年間450万個の生産数を誇るBSバッテリー
旧車が採用する開放型から密閉型MFバッテリーまで、純正と同等の性能とリーズナブルな価格帯で世界中で愛用されているBSバッテリー。
鉛バッテリーはリチウムイオンに比べるとまだまだメジャーな存在で、BSバッテリーでは、ハーレー専用設計で耐振動性に優れたSLAMAXを含めて400種類以上の細かなラインナップを揃えている。
BSバッテリーでは、MotoGPライダーであるファビオ・クアルタラロ選手をスポンサードしており、会場には実物ヘルメットが展示もされた。
BSバッテリーがMotoGP APRILIA RACINGの公式スポンサーへ!
2023シーズンより、BS BATTERYがMotoGPのAPRILIA RACING公式スポンサーとなることが発表された。世界最高峰のバイクレースでその性能が認められたと言って良いだろう。
規格部品でバイクが蘇る!SDGsを促進する丸中洋行
NTBの補修部品は多岐にわたっており、純正部品に比べてリーズナブルに修理やメンテナンスができる。
今まで、修理金額の高さから廃車となっていたバイクを直して乗ることができれば、それこそ真のSDGsとなるのは間違いないだろう。
スクーターの駆動系部品は消耗品の集合体だ。プーリーやウエイトローラー、ドライブベルトまで各モデル用を豊富に揃えている。
シートレザーは近年ラインナップの拡充が進むアイテム。シート表皮が破れた場合、純正ならシートアッセンブリー交換が一般的だが、NTBのシートレザーがあれば張り替えて再びシートを使い続けることができる。
シート張替え用のタッカーや接着剤などの専用工具も販売されている。
全日本のST600クラスにエントリーする平野ルナ選手をスポーンサードしており、BSバッテリーのリチウムイオンバッテリーやNTBのスプロケットが実際にレースで使用される。高い信頼性の証だ。
純正同等の高品質を維持して、リーズナブルな価格を実現するNTBの規格部品や、BSバッテリーを車検整備や修理に時に選ぶことで、メンテナンスコストをグッと抑えることができる。
そうすることで、愛車に永く乗ることができるし、バイクの楽しみももっと広がるだろう。
ぜひ、丸中洋行の商品ラインナップにご注目いただきたい。