バイクで出かける機会が増えると、自分の愛車の挙動について気になることが出てくる。
「荒れた路面で突き上げが気になる」「速度を上げてコーナーを曲がると、なんとなく落ち着かない」「長距離を走るなら、もう少し乗り心地を良くしたい」など、その内容はさまざまだ。
そんなライダーにこそ体験してほしいのが、埼玉県春日部市のTechnix(テクニクス)本社で2カ月ごとに開催されている「テクニクス デモデー」だ。
Technixは、イギリスの高性能サスペンションブランドNITRON(ナイトロン)の国内唯一のオフィシャルサービスセンターでもあるサスペンションのプロショップ。デモデーでは、Technixが車両ごとにテーマを設定して足まわりをセットアップした試乗車に、無料・予約不要で乗ることができる。

用意されるのは、フルカウルスポーツやネイキッド、アドベンチャー、オフロード、モタード、レジャーバイクなど幅広いカテゴリーの車両。単に試乗するだけでなく、スタッフからセットアップの狙いやポイントを直接聞くことができるのも、このイベントの特徴だ。
普段乗っている自分のバイクでは当たり前になっていた感覚も、プロが仕上げた足まわりと乗り比べることで違って見えてくることがある。
「乗り心地がいいとはどういうことなのか」「安心して曲がれる感覚とは何なのか」。実際に走ってみることで、これまで漠然と感じていた愛車への違和感に気付くライダーも少なくない。
まさに“乗って、聞いて、違いを知る”ための体験型イベント。それがテクニクス デモデーだ。
2026年は全6回を予定しており、今回は9月13日に開催された第5回の様子を紹介する。
サスペンション専門店を訪れるのは、スポーツライダーだけじゃない
「サスペンション専門店」と聞くと、サーキット走行を楽しむライダーや、走りを突き詰めたい上級者が利用する店というイメージを持つ人もいるかもしれない。
ところがTechnixによると、実際に相談に訪れるユーザーの多くは、ツーリングや街乗りを中心にバイクを楽しんでいる一般のライダーだという。
求めているのも、必ずしも「もっと速く走りたい」ということではない。
乗り心地を良くしたい、荒れた路面でも安心して走りたい、長距離ツーリングで疲れにくくしたい。そんな日常的な悩みをきっかけに足まわりを見直すユーザーも多い。
さらに、一度サスペンションチューニングを経験すると、バイクを乗り換えたあとにも再びTechnixへ相談に訪れるケースが少なくないという。
それだけ、サスペンションの違いはスペックだけでは分かりにくく、実際に体感することで初めてその価値に気付く部分が大きいということだろう。
テクニクス デモデーは、そんな“足まわりを変えるとバイクがどう変わるのか”を、購入や施工の前に実際の公道で確かめられる機会でもある。


過去最多23台! 第5回はさらに試乗車が充実
今年 5回目となるテクニクス デモデーは2026年9月13日(日)に開催された。前回から、世界各地から厳選されたモーターサイクルを輸入・販売しているモータリストがFANTIC(ファンティック)の試乗車を用意するなど車種が充実。今回は過去最多となる23台の試乗車が用意された。
Technixが手がけたさまざまな仕様の足まわりを、一度に乗り比べられるイベントとなった。






テクニクス デモデーの試乗への流れ
会場に到着したら受け付けで試乗誓約書に記入。その後は乗りたいバイクのところで順番待ちをするだけという手軽さだ。



今回は試乗車を4つのグループに分け、それぞれを時間差でスタートさせる方法を採用。開催ごとに方法を変え、参加者が満足できるよう考慮しているのだ。


毎回新しいコンセプトで足まわりをセットアップしたバイクを用意してくれるテクニクス デモデーには、事前に発表されたリストを見て来場する人も多い。

「自分が乗っているバイクと同じバイクが用意されているという情報を見て来た」という人も多い。自分のバイクがサスペンションの変更によってどのように変わるのか。それがテクニクス デモデーであれば公道で体験できる。それがこの試乗会の一番の魅力なのだ。


今回、注目の試乗車をピックアップ!
テクニクス デモデーでは、毎回数多くの試乗車を用意してくれるのだが、その中から、人気が高かったモデルを紹介しよう。
KAWASAKI KLX230(2025)
前後サスペンションのアップグレードで走破性UP!

【モディファイメニュー】
◆フロント:TRIC COMP KIT/価格:113,300円(税込)
◆リア:TEC-5.2 Performance shock+油圧プリロードアジャスター /価格:181,500円(税込)
*オプションの油圧プリロードアジャスターを装備することにより、奥まっているサスペンションのプリロード調整も手元で手軽にできる。
空冷エンジン搭載によりスリム&軽量な車体を持つKLX230は、オンオフ問わず得られる明確な接地感と、未舗装路での高い走破性を実現するセットアップを実装。ひとクラス上の走行フィーリングは、オフロード上級者も満足させる。


HONDA クロスカブ110
これが本当にクロスカブ!?と、試乗者を唸らせるサスチューン

【モディファイメニュー】
◆フロント:フロントフォークキット /価格:148,500円(税込)
◆リア:TEC-7.1 REAR SHOCK /価格:107,800円(税込)
*チューブレススポークホイール装着/価格:前後で99,000円(税込)
前後サスペンションを大幅にアップグレードし「走りのレベルが格段に高まっている」と試乗した人を驚かせているのがこのクロスカブ110だ。またスポークホイールのチューブレス化も注目ポイント。問い合わせが多い注目の1台だ。


SUZUKI Vストローム250 SX
身近なアドベンチャーモデルの走りが劇的変化!

【モディファイメニュー】
◆フロント
・ TGR FORK SPRING KIT /価格:19,800円(税込)
・ TGRサスペンションフルード/価格:3,630円(税込)
*TGR FORK SPRING KITには、TGRサスペンションフルードを用いた場合の推奨油面データも付属します。
◆リア
・ TGR TEC-3.1 Performance Shock /価格:128,700円(税込)
*HPA(油圧プリロードアジャスター)標準装備
軽量・コンパクトな250ccの油冷エンジンを搭載した、フレンドリーなアドベンチャーモデルの前後ショックをアップデート。前後バランスを最適化させ、さまざまな路面状況で乗り心地と安定感を向上させることで、アドベンチャーバイクらしい走行フィーリングを手に入れている。


HONDA CT125ハンターカブ
新作TEC-7.1を装着!走りのレベルが大幅に高まるチューニングメニュー

【モディファイメニュー】
◆フロント
・TGR FORK SPRING KIT /価格:13,200円(税込)
・TGRサスペンションフルード/価格:3,630円(税込)
*TGR FORK SPRING KITには、TGRサスペンションフルードを用いた場合の推奨油面データも付属します。
◆リア:TEC-7.1 REAR SHOCK(販売準備中) /価格:107,800円(税込)
CT125ハンターカブは、試乗する人が多い人気モデル。フロントは独自設定のスプリングを内蔵し、リヤに新製品・TEC-7.1 REAR SHOCK を装着。ハンターカブの走行性能を大幅に引き上げるメニューは、試乗した人を驚かせるものだ。


VESPA Primavera
新世代ベスパの乗り心地が劇的に向上!

【モディファイメニュー】
◆フロント:TEC-Performance Shock /価格:未定
◆リア:TEC-Performance Shock /価格:未定 ※近日発売、詳細はTechnixのHPでご確認下さい。
1960 年代のオリジナル版の雰囲気をそのままに、現代によみがえった新世代ベスパには新作の前後サスペンションを装着。サスペンションに掛かる負荷が少ない小排気量&軽量モデルだからこそ、小さな入力に対してでもショックが確実に動き、路面変化に対して繊細に追従する必要があるが、新作サスペンションはその課題を見事にクリア。スクーターにありがちなフアフア感や段差での突き上げを軽減し、上質な乗り心地を実現していた。


Technix Demo Day・2026年の開催スケジュールをご紹介
2026年の『Technix Demo Day』も残すところあと1回!
2026年 Technix Demo Day 開催日1月15日(日)/3月15日(日)/5月17日(日)/7月5日(日)/9月13日(日)
/11月15日(日)
当日、試乗できる車両などはTechnixの公式ホームページで発表される。
サスペンションについて体感し、深く知ることができる貴重な試乗会にぜひ参加して、サスペンションの奥深さと可能性を知ってもらいたい。

(編集協力:有限会社テクニクス)






