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【前編】2ストエンジン焼き付き対策の最強ケミカル「シンセティックゾイル for 2cycle」を使ってみた

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

2ストロークエンジン車にいつまで乗れるだろうか…?
絶版になって20年以上が経ち、メーカーからの部品供給さえ怪しくなり始めた2ストバイク。万が一、ピストン・シリンダー破損によってエンジンブローさせた場合、交換部品が手に入らなければ事実上の廃車となってしまう。

つまりライダーは、つねにエンジンブローの不安を感じながら走ることになる。それではせっかくの2ストパワーを100%楽しむことができない。

そんな2ストユーザーから「エンジンを保護するオイル(ケミカル)」として長年評価されている製品がある。それが今回紹介する「シンセティックゾイル for 2cycle」だ。
これまでモトメガネの記事でもすぐれた性能を実証してきたスーパーゾイルシリーズの1つ。これを使えば、2ストエンジンの保護性能が高まり、ライディングを心から楽しむことができるのでは――?

【前編】となる本記事ではシンセティックゾイル for 2cycleを使用した直後に感じたレビューを、近日公開予定の【後編】では、その後の経過をレビューする。

2スト用ゾイル愛用者からの信頼が厚く、メーカーには「2ストバイクは絶滅危惧種だから廃盤にしないでほしい」と、継続販売を願う意見が多数寄せられているほど。そうした愛好家にとって、2ストエンジンを保護するための不可欠な商品となっている

※本記事では「2ストローク(2スト)= 2サイクル」として表記する

目次

今回のテスト車両

解体屋さんから15万円で購入したカワサキ・KSR-Ⅱ(79㏄)。94年式で走行距離は約6,000㎞だ。キャブをオーバーホールしたところ絶好調になり、とにかく運転が楽しい! が、つねに高回転を維持しないと2ストらしい加速は味わえない

4スト車しか知らないライダー(筆者)からすると「こんなに回してエンジンの寿命は縮まないのか?」と不安になってしまう。そしてさらなる問題が、シリンダーが廃盤になっていること。シリンダーをボーリングしてオーバーサイズピストンを合わせれば修理可能だが、できることなら避けたい重整備である。シンセティックゾイル for 2cycleを使うことで、どれだけのエンジン保護が期待ができるのだろうか。

シンセティックゾイル for 2cycle

「スーパーゾイル」と聞くと、オイルに混ぜて使う添加剤のイメージが強いかもしれないが、2スト用、4スト用ともに最初からエンジンオイルにスーパーゾイル成分が配合されている製品がラインナップされている。

添加するタイプもあるので、お気に入りのエンジンオイルが決まっているライダーはそちらを選ぶといいだろう。

【スーパーゾイル for 2cycle】
2ストオイルに1:1の割合で混合するタイプ
【シンセティックゾイル for 2cycle】
2ストオイルにスーパーゾイル成分を配合したストレートタイプ

今回使用する製品は、ベースオイルに高性能100%化学合成油を使用した赤いラベルの「シンセティックゾイル for 2cycle」だ。

スーパーゾイル成分が始めから配合された2ストオイルと思えばOK。計量不要で手軽に使えるところがありがたい

アイドリング音の比較

まずはホームセンターで購入した2ストオイルを入れた状態でのアイドリングをチェック。その後オイルポンプを取り外してオイルをすべて排出。シンセティックゾイル for 2cycleを投入して10㎞走行したのちに再度アイドリングの音を聴き比べた。

タンク内に残ったオイルはすべて排出。なるべく2つのオイルが混ざらないようにするためだ

シンセティックゾイル for 2cycleの方が音が小さくなり、こもったような音質に変化している。不快な振動もわずかに減った感覚だ。

4ストロークエンジン。ピストンが2往復する間に1回爆発
2ストロークエンジン。ピストンが1往復する間に1回爆発

(引用:本田技研工業株式会社 製品情報サイト)

イラストからわかるとおり、2ストエンジンは4ストと違って掃気(吸気)/排気ポートをピストンが通過する構造になっている。そのためピストンに横方向の力が加わりやすく、いわゆる「首振り」現象が起こりやすい

アイドリング音の変化は、ピストンとシリンダーの間の油膜が安定して内部抵抗が減り、さらに首振りが抑制された結果だろう。

走行フィールの違い

シンセティックゾイル for 2cycleを入れて走行したインプレッションは以下のとおり。

① 低回転域での発進・Uターンがやりやすくなった
② パワーバンドに入ったときの唐突感がなくなった
③ エンジンブレーキがなめらかになった
④ 全域で5%(体感)パワフルになった

① 低回転域での発進・Uターン

最初は、2スト特有の低回転域のトルク不足に手こずっていた。アクセルを開けても4ストのようにトルクが付いてこないからである。シンセティックゾイル for 2cycle投入後は少しのアクセル開度でもトルクが素直に付いてくるようになり、結果、発進やUターンがしやすくなった。

② ③パワーバンド/エンジンブレーキの変化

パワーバンドに入ったときの強力な加速が2ストの醍醐味だが、あまりにも急加速すると乗りにくいバイクになってしまう。シンセティックゾイル for 2cycle投入後は低回転域のトルクが増したこともあって唐突な加速が改善された
よく言えば低回転と高回転に「引っかかり感」がなくなった感じだ。

エンジンの吹け上がりに引っかかりがなくなり、非常に乗りやすいバイクになった

エンジンブレーキが弱い2ストエンジンだが、内部の抵抗が減ったことによってさらに顕著になり、これも乗りやすさにつながった。

④ 全域で5%(体感)パワフルになった

もともとパワフルな2ストエンジンがさらに力強くなった印象。正確には「パワーロスが減った」ということだろうが、わずか10馬力のKSR-Ⅱにとってはロスの軽減はありがたい!

エンジンの抵抗がなくなり、グングン加速する。それでいてエンジン音は抑えられるので安心して高回転まで回せる

あえて数値化すると5%ほどパワフルになった印象だが、この点は走行距離が多いエンジンや、小排気量エンジンほどハッキリと体感できるのではないだろうか?

スーパーゾイル成分効果とは?

ここでスーパーゾイルシリーズについておさらい。主な効果は、「金属表面をミクロン単位で再生して強靭にする」というモノ。要するにこすれ合うパーツ同士をスムーズに動くようにしてくれるワケだ。
モトメガネの過去記事やYoutube、SNSでも「低速トルクが増した」や「燃費が向上した」といったレビューが上がっているため、周知の人は多いだろう

シリンダー内壁を顕微鏡で撮影した画像(引用:スーパーゾイル公式サイト)

エンジンを再生するということは当然、耐久性の向上につながる。古い2スト車のオーナーにとっては大きな安心感になること間違いなしだ。

「ノンスモークタイプ」のベースオイルとは?

商品説明に「ベースオイルにノンスモークタイプの100%化学合成油を使用」とある。これはシンセティックゾイル for 2cycleのみに記載された文言だが、ノンスモークタイプのベースオイルは「煙が出にくい特性を持つ100%化学合成の2ストローク用オイル」ということだ。

煙が出にくいとなぜイイのか?

2ストロークオイルは燃焼室でガソリンと一緒に燃えるため、サイレンサーから白煙が生じる。「2ストらしくてカッコイイじゃん!」という考えは過去の話で、現在は環境性能を考慮して白煙は抑えるべき。さらに大量の白煙を吐くことで以下のデメリットが生じる

・排気ポートやピストンリングにカーボンが溜まりやすい
・パワーダウンや焼き付きの原因になる

ホームセンターで購入した2ストオイルを使っていたころは大量の白煙を吐き出していた
シンセティックゾイル for 2cycle投入後のフル加速。エンジン回転数をかなり上げても白煙はほとんど出ない

こうしたデメリットがあるため、高性能2ストオイル=ノンスモーク系合成油 が基本になっている。シンセティックゾイル for 2cycleは、金属表面再生という特徴に加えて、ベースオイルが高燃焼性・低煙化タイプとなっているのだ。

まとめ

「エンジンが守られている」「抵抗が減った」「パワーが上がった」。
これらがシンセティックゾイル for 2cycleを使った直後の感想だ。スーパーゾイル成分によって金属表面が強靭になり、100%化学合成油のベースオイルですぐれた摩擦低減と油膜保持が実現したおかげだろう。

やはり「エンジンが守られている」ことは大きな安心感につながる。エンジン音の角が取れて、振動もマイルドになった。つまり負荷が抑えられている印象だ

SNSでは、10万km以上を走っているKSR-Ⅱもいる。2ストエンジンを長持ちさせるポイントはやはりオイル選びだろう。テスト車両はまだ6,000kmだが、これからもシンセティックゾイル for 2cycleを使い続け、10万kmを目指して長く、楽しく2ストエンジンと付き合いたいものだ。

後日公開の【後編】では、ロングランでのインプレッションや燃費検証などを実施予定。お楽しみに!

(編集協力:株式会社パパコーポレーション)

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