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想像して見極めよう! 中古バイク選びで大きく役立つ9つのチェックポイント

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

中古車の購入価格は、ヴィンテージ価値があったり需要が高騰するなど特殊な事情がない限り、当然新車での購入価格と比べて安い。

人気車種であってもお手頃な価格の中古車も多く、「欲しいモデルの新車は高くて手が出ないけど中古車価格なら買えそう」「欲しいモデルの新車がもうなくて中古車でもいいから欲しい」「最初のバイクはコケたりしそうだから中古車で選びたい」など、中古車を探す理由はいろいろあるだろう。

ただ、中古車選びをする中で「中古バイクって、安いけど本当に大丈夫?」「どうやって選ぶのが正解か分からない」「買ったあとのメンテなどアフターサービスはない?」などなど、そんな不安を感じたことがある人は多いはず。

その時に「中古車の見方のコツ」を知っていれば、実物を見てどんな経緯を辿ってきたバイクかを想像でき、バイク選びはもっと楽しくて安心できるものになるのだ。

今回、東京・江戸川にある新車から中古車まで豊富な車両を取り扱うMFD(モトフィールドドッカーズ)東京店の店長・大前さんにお話を伺いながら、中古バイク選びに役立つ「中古車の見方のコツ」を教えてもらったので紹介する!

MFD東京店店長・大前さん

中古車選びに必要なのは「実物を見る目と想像力」。MFDでは「仕入れの時の目利き」に絶大な自信を持って豊富な車両を揃えています!

目次

中古バイクを買うのって、不安がいっぱい!

中古車情報を見ながら欲しい車両を見つけた時にまず気になるのは、価格車両の年式車両の状態、そして購入先の信頼性だろう。

中古車は新車より価格を抑えられる分、「どれくらいの状態=程度なのか、修理歴はどうなのか」など走行距離や年式だけじゃ分からない部分も多い

とくにネット販売店やネットオークションサイトなどで実車を見ることもなく購入する場合、購入先の情報を信じるしかないため「隠されてた致命的な故障や損傷、ひどいサビやオイル漏れがある車体を掴まされた」とトラブルになったという話もよく耳にする。なんなら筆者も痛い目を見たことがあったりなかったり……あった。

が! 「これはいい中古車かもっ」と詳しい専門知識がなくても、なんとなく見極められるようになるちょっとしたチェックポイントがあるので安心しよう。

大切なのは「想像力」を持って車両を見ること

中古車選びに必要なのはただの「スペックチェック」ではなく、「このバイク、どんな性格の人がどんな乗り方をしていたんだろう?」という想像力。

「車両の過去」が語りかけるサインを見逃さずに「前オーナーの扱い方」を想像するヒントを見つけることが、中古車購入で失敗しないためのコツなのだ。

そのヒントを得るためにも、大前店長曰く「中古車を安心して購入するならしっかりと実車を確認することが大切」だという。その上で、「こんなところを見ればよかったんだ!」と、覚えておけば初心者でも確認できる中古車チェックポイントを教えてくれた。

失敗しないための中古車の見方のコツ 9選

並んでいる中古車両をパッと見ても、修理履歴が一目で分かるような車両は少ないという。そこで車両に残るヒント=痕跡を見つけるのが重要だ。

1.シート下の汚れの状態

シート下の状態をチェック

一見、外装を含めてキレイに見えたとしても、シート下を見た時に泥汚れが酷かったり砂ボコリなどたまりまっ茶になっている場合は、長期放置車両だったりあまりメンテナンスをされていなかったことが想像できる車両と分かる。

マメにメンテナンスされていたりガレージなどで保管されていた車両では、比較的キレイな状態のものが多い。

2.ブレーキのディスクの消耗度をチェック

ディスクの傷をチェック

フロントディスクがダブルディスクだった場合は、左右の消耗度が同じ程度かをチェックする。片側のみ消耗が激しい場合は、片側だけ交換されていたりなにかしらトラブルがあった車両の可能性が高い。

3.ハンドルストッパーの損傷をチェック

ハンドルストッパー(主に右側)をチェック

ハンドルを左右にフルで切った時にコンッと当たる部分=ハンドルストッパーが左右についているが、事故車両だとこのハンドルストッパーに大きく跡が残ったり潰れていたりする。

ただ左側のハンドルストッパーに関しては、ハンドルロックをかける際に左に切るなど使用頻度が高く、打痕がついているケースが多いがそれは問題なし。

4.転倒時に損傷しやすいポイントの折れや曲がり

シフトペダルの曲がりをチェック
ステップにあるバンクセンサーの損傷をチェック

転倒時に左サイドにあるシフトペダルや右サイドにあるブレーキペダルが曲がったり、内側にめり込んだりしてしまうことがある。微妙な歪みがあった場合、曲がったりめり込んだりするレベルの転倒があった車両の可能性が高い。

スタンドフックの損傷をチェック
タンデムステップの損傷をチェック

レーシングスタンドをかけるスタンドフックやタンデムステップの損傷は、残っているケースがかなり高い。損傷があれば転倒経験のある車両と分かり、損傷具合で転倒のスケールも想像できる。

5.ガソリン給油口のサビを見る

その場でタンクの中までを見ることはできないのでタンク内のサビなどは分からないが、中がひどくサビている場合は視認できる部分にもサビがまわっていることが多い。

6.フロントフォークは気づきにくい車両下側や裏側をチェック!

フロントサスの裏側をチェック
下からフロントフォークをぶつけた跡がないかチェック

フロントフォークの見える部分はキレイに磨かれていることが多いが、隙間から覗き込んでインナーチューブの裏側にサビや傷が入っていないかチェックしよう。

7.タイヤを酷使した乗り方をしていたか否か

左から普通に使用/スポーツ走行をしたことがある/かなりスポーツ走行で酷使していた

タイヤから、スポーツ走行(サーキット走行)をしているかなど前オーナーの乗り方を想像することができる。真ん中の画像もタイヤを酷使して見えるが、この程度は体験走行で軽く参加するだけでもこの状態になるので特に問題はないといえる。

8.外装への傷の入り方向で転倒の質や度合いが分かる

外装に転倒傷を見つけた場合、下から上に走っているものは「立ちゴケ」があったと想像でき、斜めや横に走っているものは「立ちゴケ以外のなにかがあった」と想像できる。

ちなみに立ちゴケ傷が少しあっても全体的にキレイな車両があったら、前オーナーが使用頻度の少ない人だったりとコンディションがいい車両の場合もあるそうだ。

9.全体バランスに潜む違和感に敏感になる

総走行距離数に車両の状態が見合っているかどうかを感じ取ろう。また、片側の外装(カウルなど)だけ紫外線ヤケが少なく状態がいい場合など左右で違う場合は、交換をする必要のあるなにかがあった車両だと想像できる。

フルカウルモデルこそじっくりと要確認!

状態をチェックしやすいネイキッドモデルと違い、SSなどカウルで覆われたフルカウルモデルはカウルを外さない限り車両の状態が分かりづらいが、ここまでで紹介したチェックポイントをしっかり確認しよう。

また、ショップの店員さんとのコミュニケーションを通じて状態を把握することも有効だ。もちろん親身に相談に乗ってくれるショップ選びも重要となる。

店舗で実車を確認するメリット

ここまで紹介したチェックポイントを確認するためにも、中古車を安心して買うには実車を見るのが一番! 実際に見て/触って/足着きを確かめたり/店員さんにお話を聞くことでしか分からないこともたくさんあるのだ。

  • 写真だけじゃ分からない車両の細部の損傷や劣化をチェックできる
  • 店員さんにその場で質問できる安心感
  • 購入後のメンテなど店舗の整備体制や空気感も判断材料に

ただしデメリットがあるとすれば、「欲しい車両が探しても遠方にしかない場合は訪れにくい」や「近くに信頼できる店舗がないと難しい」という点がある。

中古バイク初心者にも安心の頼れるショップMFD東京店

今回お店にお邪魔してお話を聞かせてもらったMFD東京店は、バイク選びの「見方」も「買った後」も「乗り換えたい時」まで、しっかりサポートしてくれる信頼できるバイクショップ

露骨な転倒歴がありそうと判断した車両やハードユースの車両は仕入れないという、徹底した仕入れ時の目利きに加え、バイク好きで経験豊富なスタッフがバイク選びから購入後のメンテナンスだけでなくカスタムにも対応するなど親身に相談に乗ってくれるのだ。

また、MFD東京店だけでなく千葉柏店/埼玉戸田店/横浜店/静岡清水店/名古屋店/大阪店/大阪寝屋川店/神戸店など全国展開で実店舗があって安心、かつ他大手中古車メーカーたちとは一味違う地元のバイクショップのような居心地の良さとバイク好き同士ならではの距離感も特徴のひとつ。

「中古車購入でどれを選べばいいか分からない/信用できるショップで購入したい」という人にこそオススメしたいバイクショップ・MFD東京店で、実際に車両を見て・聞いて・触れて、納得して愛車を選んでほしい。

MFD東京店】株式会社ワースワイル

人気の250cc〜大型/スクーター/絶版車/国産・外車まで幅広い価格帯の車両を豊富にラインナップ。展示された中古車たちは「見えない部分」まで信頼でき、眺めているだけでも楽しい店舗だ。

●住所:東京都江戸川区東葛西4-2-10
●TEL:03-5676-1414
●営業時間:10:30~19:00
●定休日:毎週火曜日/第1・第3水曜日
●駐車場3台完備・近隣コインPあり

*スズキ正規取扱店・ホンダ正規取り扱い店・ロイヤルエンフィールド正規取扱店・ファンティック正規取扱店・イタルジェット正規取扱店・QJモーター正規取扱店

下取り価格にも強みあり。MFDは買取専門部署もあるから安心なのだ。
自社工場完備で購入後のフォローも万全。

すてきな愛車と出会うために

バイク選びは愛車となる1台との出会いを楽しむことから始まる。中古車から選ぶとなるとちょっとした不安があるぶん、ぴったりの一台に出会えたときの喜びはひとしおだろう。

そしてバイク選びはこの先のバイクライフを支えてくれるショップ選びでもあるのだ。だからこそ、ちゃんと自分の目で車両を見て、信頼できるショップと一緒に選ぶことが大切となる。

このバイクいいかも! なんてそんな出会いの中でしっかりといい車両を見極められれば、長く楽しいバイクライフが始まることまちがいなし!

(取材協力:モトフィールドドッカーズ東京店)


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