独創性に富み、バイク乗りの「あったらいいな」を実現する機能的な製品の数々が、インターネット通販サイトを中心に絶大な支持を集めるバイクカスタムパーツブランドのKaedear(カエディア)。
若手スタッフを中心に運営される新進気鋭のジャパニーズブランドは、2026年も魅力的な新製品の開発と既存アイテムのアップデートに全力を注いでいる。3月下旬開催の第53回東京モーターサイクルショー2026では、これらが大量に披露された!
横浜市緑区から、若さを武器に旋風を
飯沢智博さんが代表を務めるKaedear(カエディア)は、神奈川県横浜市緑区で2019年に設立された。飯沢さんはクルマのメカニックをしていた時代から、クルマやバイクのカスタムに熱中。愛車いじりから発展して、「もっと多くのライダーが、バイクのカスタムやメンテナンスを気軽に楽しめるようになったらいいのに……」と考えるようになった。
その一方、メカニックの仕事はユーザーと直接触れ合う機会が少ないことから、「お客様の喜ぶ姿を直接見られる仕事をしたい」とも思うように。そしてたどり着いたのが、カエディアの設立だった。


元整備士なので、機械に対する知識と技術は豊富。モノづくりに必要な発想力は、愛車のカスタム経験で磨かれた。
そしてスタートしたカエディアは、バイク業界初のQIワイヤレス充電スマホホルダーを企画・開発したことで話題に。当初は中間業者を通さずにインターネットのみで直接販売することで、リーズナブルな価格も実現させた。その後、さまざまなアイディアを製品として具現化。
2026年もその勢いは止まらない。ちなみにブランド名の「Kaedear」は、発祥の地である横浜市緑区のシンボルツリーになっている「楓(かえで)」と、お客様に心を込めて製品を届ける「Dear Customer」を組み合わせたものだ。
Kaedear Racing Teamは8耐クラス優勝に意気込む
2025年、カエディアは日本国内のみならず世界のレースシーンで活躍を続けてきたプロライダーの石塚健選手と、「Kaedear Racing Team」を設立。FIM世界耐久ロードレース選手権の名門チームであるフランスの「RAC41」とコラボレーションし、「Kaedear-Dafy-RAC41-Honda」として鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した。石塚選手に加え、RAC41からChris Leesch選手とKevin Manfredi選手がライダーを務め、SSTクラスにエントリー。クラストップを走行中に転倒して順位を落とし、惜しくもクラス6位でチェッカーを受けた。

そして2026年、カエディアは再び鈴鹿8耐に挑戦することを発表した。「Kaedear Racing Team 横浜」として、RAC41とのパートナーシップをより強め、再びSSTクラスに挑戦。もちろんチームのエースライダーは石塚選手が務める。使用マシンは2026年もホンダのCBR1000RR-Rファイアーブレード。第53回東京モーターサイクルショー2026では、前年のレースを走ったマシンがほぼそのままの状態で飾られていた!
ニューアイテムを次々開発、どんどん市販化!
機能満載で画期的なアイディアが満載された製品を、手に届きやすい価格設定でリリースしてきたカエディア。もちろん2026年も、その快進撃は止まらない。2026年3月下旬に開催された東京モーターサイクルショーのカエディアブースで見つけた、とくに気になるアイテムたちを厳選紹介しよう!
スマホを冷やす、ペルチェ式充電スマホホルダー開発中!
クイックアジャスター KDR-M33AP

東京モーターサイクルショー2026にギリギリ間に合って初披露されたのが、ペルチェ式充電スマホホルダーのプロトタイプ(KDR-M33AP)。こちらは、ユーザーからのリクエストにより約3年間の開発期間を使って開発され、「2026年夏までの市販化を目指す」とのことだ。
「ペルチェ効果」とは、異なる種類の金属や半導体に直流電流を流すと、接合面で吸熱または発熱が起こる物理効果で、PCのCPU冷却や小型冷蔵庫やハンディファンなど、さまざまな製品に活用されている。
近年、日本の春~秋はとても暑い日が多く、ツーリングや移動などでスマホを活用するときに、熱暴走やシャットダウンなどが発生することが心配される。こちらのスマホホルダーは、スマホ本体を冷やすことでそれらを抑止しながら、ワイヤレス充電も可能な画期的アイテムだ。なお、ワイヤレス充電機能を省いたペルチェ式スマホホルダーも準備中とのことだ!

ショーブースでは体験コーナーも設置!
バイク用ヘッドアップディスプレイ スマートレコードアイ KDR-BH2


走行中に進行方向から視線を大きく動かすことなく、ナビをはじめとする各種情報を確認できる装置がヘッドアップディスプレイ(HUD)。2025年の東京モーターサイクルショーでプロトタイプの実機が初披露された、カエディア初となるHUDがKDR-BH2で、2026年のショーブースではその市販バージョンを体験することもできた!
このKDR-BH2は、ヘルメットの右目前あたりに装着する超小型ディスプレイと、後頭部に貼り付ける小型カメラを内蔵した本体、インカム機器などで構成されている。ディスプレイには、バックカメラ―の映像、GPSデータから算出した車速などが表示可能。Apple CarPlayとAndoroid Autoにも対応しており、これを活用することでナビ画面も表示できる。


もちろん、電話の発着信などApple CarPlayやAndoroid Autoに準じた幅広い機能を活用可能。超小型ディスプレイの映像距離感は3m、サイズ感は55インチクラスに設定されており、視線を進行方向から大きく動かさずにさまざまな情報を確認できる。ショーブースでは、その画像などを体感できるコーナーも設置。連日、多くの来場者を集めた!

一部機能を省いて超リーズナブルに!!
スマートライドディスプレイ KDR-D11SE / KDR-D21SE
近年、ツーリングライダーを中心に注目度が高まっているデジタル系アイテムがスマートモニター。手持ちのスマートフォンをワイヤレス接続することで多彩な機能が使える、ハンドルまわりなどに装着するモニターのことだ。カエディアは、2024年からバイク用モニターに必要な機能を搭載して車載に必要なマウントなどがほぼ同梱されたKDR-D11と、前後ドラレコ機能も備えた上級バージョンのKDR-D21などを展開してきたが、2026年にはその一部機能を省くことでさらなるロープライス化を実現した「SE」仕様も追加された!
KDR-D11SEとKDR-D21SEともに、Android Autoには非対応。ただし既存モデルと同じく、Apple CarPlayは利用できる。また、前後ドラレコ機能付きのD-21SEは駐車監視機能が省かれ、イメージセンサーの仕様が異なり(D-21はソニー製のSTARVIS IMX-307)、タイヤの空気圧センサーが別売となっている。


気になる価格は、従来のKDR-D11は2万7500円、前後ドラレコ機能まで備えたKDR-D21でも4万9880円と求めやすい設定だったが、KDR-D11SEは1万6879円、KDR-D21SEは前後ドラレコ付きで2万9880円と、驚異的なロープライスが実現されている。高価なiPhoneをハンドルまわりに装着することをためらっているなら、ぜひ愛車への導入を検討したい!
価格●1万6879円(KDR-D11SE) / 2万9880円(KDR-D21SE)
定番アイテムのアップデートも欠かさない!

カエディアの製品群には、痒い所に手が届くような、ユーザー目線で開発された機能的なアイテムが多い。そしてこれらを開発・市販して終わりではなく、その後もより利便性などを高めるべく改良を続ける姿勢を崩さない。例えば東京モーターサイクルショー2026では、ロングツーリングや林道走行でも役立つモバイルコンプレッサーの静音型を開発中であることもアナウンス。従来製品と比べて大幅に作動音が低減されており、早朝出発のツーリングでも近所の目を気にせずタイヤの空気圧調整ができそうだ。
カエディアブースではその他にも、さらにバージョンアップされた人気アイテムを多数発見。その中から厳選して、より便利になったスマートバッテリーチャージャーと、カエディア定番アイテムのひとつであるスマホホルダー用サンバイザーの新製品を紹介しよう!
バッテリーにもユーザーにも、さらに優しく!!
スマートバッテリーチャージャーPRO KDR-B12S
2025年の大人気アイテムとなった「スマートバッテリーチャージャー KDR-B12」は、コンセントがない環境でも手軽に愛車のバッテリー充電ができる、USB入力タイプのバッテリー充電器。モバイルバッテリーやポータブルバッテリーを電源供給元として、DC12Vの鉛バッテリーやリチウムイオンバッテリーに充電可能で、本体は手のひらサイズという便利アイテムだ。

そして2026年、その上級バージョンとしてデビューしたのが「スマートバッテリーチャージャーPRO KDR-B12S」だ。従来のKDR-B12にも、最大2Aの出力(入力電源による制限あり)でバッテリーの劣化を防ぎながら効率的に充電を実施する機能が与えられていたが、最新のKDR-B12Sにはバッテリー劣化の原因であるサルフェーションを除去できるパルス充電機能が搭載された。これにより、バッテリーの長寿命化が期待できる。
対応できるバッテリーは鉛タイプとなったが、KDR-B12Sはモード切り替えボタンによりDC12VだけでなくDC6Vのバッテリーも充電可能に。また本体には、リアルタイムでバッテリー電圧を表示する液晶パネルも追加された。もちろん、充電作業に必要なクワガタ端子やワニ口や延長用のハーネスも付属。クワガタ端子を事前にバッテリーと接続して、ハーネスを愛車のどこかに忍ばせておけば、必要なときにすぐ充電可能だ。
価格●4688円(KDR-B12S)
カエディア製のスマホホルダーに最適化
サンバイザー KDR-V3

カエディアは、ツーリングなどのバイクライフでより快適かつ安全にスマホを活用できるよう、さまざまな製品を世に送り出してきた。KDR-V3シリーズは、カエディア製のバイク用スマホホルダーに対応したサンバイザーで、強い日差しや熱からスマホの本体を守る。
取り付け方法はバータイプ、クランプタイプ、中間マウントタイプの3種類があり、いずれもスマホホルダーのマウントに直接取り付ける一体構造。軽量コンパクトでシンプルな設計により、マウントやスマホホルダーに負担をかけることなく使用可能だ。走行風により、サンバイザー内部に溜まった熱を効率的に排出。日差しを遮ることでスマホの熱暴走を抑止し、画面の視認性を向上させる。

【取り付けタイプ】
使用するスマホホルダーに合わせて最適な仕様を選択(他社製スマホホルダー非対応)
・KDR-V3:バータイプ(17mmボールマウント対応)
・KDR-V3-HB:クランプマウントタイプ(HBシリーズスマホホルダー対応)
・KDR-V3-M:中間マウントタイプ(1インチボールマウント対応)
価格●2498円(KDR-V3、KDR-V3-HB) / 2698円(KDR-V3-M)
(編集協力:株式会社Kaedear)








