多くのライダーがインカムを選ぶ際に重視するのは、価格と性能のバランスだろう。
その点で注目されているインカムがJESIMAIK(ジェスマイク)のHシリーズ。既存モデルであるH5・H6が1万円台ながら高性能を実現し、異常ともいえる高コスパで支持を集めてきた。
SNSやモトブロガーによるYoutubeで話題になっているため、その存在を知るライダーも多いだろう。

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このHシリーズの最新ハイエンドモデルがH7Sだ。
バイク用インカムが機能過多・高価格化するなか、JESIMAIKは「ライダーが本当に使う機能」に絞り込み、通信性能・音質・操作性を向上させつつ、アプリ連携を強化。さらに通常価格2万4,980円(セール価格:1万6,980円)という低価格も実現した。

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今回、このH7Sを1泊2日の北海道ツーリングで実際に使用した。

JESIMAIK(ジェスマイク)

JESIMAIKは横浜に拠点を置くブランド。企画や品質管理を行うとともに、ユーザーの声を取り入れ、中国工場で量産する体制をとっている。コストを抑えつつも通信性能・操作性・耐久性のバランスにすぐれた製品を提供している点が特徴だ。
今回、北海道ツーリングで使用したH7Sの感想をざっくり伝えると「必要な機能だけを備えたコスパ最強インカムだった」…である。各社のインカムが高性能化して価格も上がっている。そんななかで、多くのライダーのホンネを代弁するとこうではないだろうか。
・聞き取りやすい会話ができれば十分
・接続はシンプルにしてほしい
・同時に接続できる人数は3~4人でOK
・通信距離は500mあれば十分
・でも話題の「音楽共有」や「距離無制限通話」も試したい
・1~2万円でインカム本体を購入したい
これらの機能に「ウンウン」と共感してくれるライダーならば、高価格化し、性能過剰になった現在のインカムはオーバースペックだと感じているかもしれない。
そうしたライダーの要望にピッタリとはまるインカム、それがH7Sなのだ。
1万6,980円の低価格ながら5~7万円モデル相当の実力
H7Sは、先述した「ライダーのホンネ」をすべて満たしている。注目すべきは1万6,980円という低価格でそれらを実現しているところだ。
1泊2日という短い日程ではあったものの、H7Sは他社インカムにおける5~7万円相当のハイエンドモデルと遜色ない性能を持っていると感じた。音質はクリアで聞き取りやすく、「相手の声を聞き返す」場面はほとんどなかった。通信距離やバッテリーの持ちも不満はない。
具体的なインプレッションは後述するとして、まずは基本的なスペックを紹介する。
通信性能
Bluetooth 6.0チップを2枚搭載(業界初)

現在の他社インカムがBluetoothのバージョンは5.2や5.3が主流で6.0を搭載するモデルはH7Sが業界初だ。バージョンが高いほど高性能で、Bluetooth 5.3と比べて、H7Sは通信速度2倍以上・遅延半減を実現している。
また、2枚チップ構成により、インカム通話をしながら音楽・ナビ音声を同時に聴ける「ミュージックシェア」にも対応可能だ。
QIK-MESH 3.0

最大12人までの同時通話に対応。しかも電源ON→1つのボタンを押すだけというカンタン接続だ(アプリを使えばもっとカンタン)。通常のメッシュ通信距離であれば最大2,000m(※遮蔽物がない場合)を実現しており、グループ通話中に離脱・再加入時しても自動再構築で再ペアリング不要だ。
他社製インカムともユニバーサル接続が可能
ユニバーサル接続は必ず発信(オス側)と受信(メス側)で行う必要がある。H7Sは発信/受信どちらにも対応しているため、ほとんどの他社製インカムと接続できる。
※他社モデルには受信(メス側)機能しかないインカムもある。その場合はH7Sを発信(オス側)で接続すればOKだ。
音質・オーディオ

aptX(Android向け)/ AAC(iPhone向け)に対応
聞き慣れないワードだが、要するにAndroid / iPhoneどちらでも最適な音質で聞けるということ。ミュージックシェア(音楽共有)の通信距離は従来の10m(1対1)から 最大100m(1対多) へ大幅アップしている。

7重ノイズキャンセリング
風切り音やエンジン音を大幅低減し、高速走行時でもクリアな音声通話を実現。なお7重とは、2重の回路対策、2重のマイク物理構造、DSP・CVC・ENCという3種のデジタル制御を組み合わせた、合計7つのノイズ軽減仕様のことだ。
操作性・アプリ・デザイン
マグネット式マウント

磁石とロック機構の組み合わせで、本体とベースプレートがワンタッチで脱着可能。もちろん配線の抜き差しも不要だ。なお、ベースプレートはH5、H6、H7S共通のため、該当モデルをすでに装着しているユーザーは、本体のみを入れ替えてカンタンに使い分けられる利点がある。
専用アプリ連携(ファームウェア更新が可能)

専用アプリを介してネットワーク通信を行うことで、距離制限・人数制限なしで通話が可能だ。特筆すべきは、格安インカム(ネットワーク通信ができないモデル)で不可能なOTAアップデートに対応している点。メーカーが順次対応するファームウェアを手軽に更新できる。
なお、JESIMAIKは、ユーザーの細かな要望まで積極的に取り入れているため、今後のさらなるアップデートに期待できそうだ。
着せ替えフェイスプレート
H7Sのカラーラインナップはブラックとシルバーの2色展開。いずれも付属品として、グレーの着せ替えフェイスプレートが付属するため、カスタムや判別が容易になる。
バッテリー・防塵・防水性能

大容量1000mAhバッテリー&急速充電
通話・音楽再生は最大約26時間。USB Type-C接続で、なんと約40分でフル充電が可能。1泊2日のツーリングなら1度も充電せずに使えたうえ、帰宅後も50%以上の残量があった。待機時間は最大約480時間となっている。
IP67レベルの防塵・防水性能

完全防塵はもちろん、IP67レベルの防水設計(一時的な水没にも耐える設計)のため、急な大雨でも安心して使える。
飛行機+レンタルバイクで1泊2日ツーリング
今回の旅は、飛行機とレンタルバイクを活用した 1泊2日の北海道ツーリング(約300km) である。 札幌でレンタルした車種は以下の2台だ。

- ホンダ CT125・ハンターカブ
- ヤマハ トリシティ125
北海道らしい広域農道・峠道を走るため、通信性能・音質・操作性を試すには絶好の環境ということで、さっそくH7Sをテストした。

そのことに現地で気づいたが、H7Sはインカムの取り外しがカンタンなのですぐに対応できた(後述)
使ってみて感じたこと
街中→郊外→大自然へと変化するルートで通信の強みが分かった

今回のルートは札幌市街からスタートし、富良野・美瑛方面へ向かう構成だ。 スタート直後は建物が多く、電波の反射や遮蔽物が多い街中。 そこから徐々に郊外へ出て、最終的には遮蔽物がほとんどない広域農道や丘陵地帯へ入る。
H7Sの最大通信距離は2,000m。ただしこれは遮蔽物や風がないベストな状態であるため、街中ではどうしても距離が短くなる。とはいえ500m程度なら問題なく接続できた。専用アプリを使えば距離無制限の通信ができるので、うまく併用するといいだろう。
風の強い海沿いでも音質がクリアだった

この日の北海道は、不運にも線状降水帯が迫る曇天だったため風が強かった。一般的なインカムでは風切り音が気になる場面だが、H7Sは風切り音が大幅に抑えられ、音楽もナビもクリアに聞こえた。 7重ノイズキャンセリングの効果なのだろう。
なお、低品質な(もしくは過剰な)ノイズキャンセリングは、肝心の肉声までもカットしてしまうケースがある(例:『ノイズキャンセリング』と発声→『…ズキャンセリ…』と語頭と語尾をカットして相手に伝わる)。H7Sはそうした過剰な介入がない、適度なノイズキャンセリング機能をもっていた。
使い勝手がレンタルバイク旅に向いていた

レンタルバイク旅では、ヘルメットを持ち運ぶ場面が多い。 H7Sは マグネット式ベースで本体だけ着脱できるため、荷物の整理や装着準備が非常にスムーズだった。
また、バッテリーの持ちが非常によく、1泊2日のツーリングでは充電不要。それどころか、うっかり電源ONのまま2日間放置してしまったが、バッテリーは50%以上残っていた。
万が一バッテリー切れを起こしても、40分で完了する急速充電機能があるので、ツーリング中の休憩時間にモバイルバッテリーで充電しておけば不安はないだろう。
まとめ
JESIMAIK H7Sを使った感想をまとめると「コスパ最強」。このひとことにつきる。
通信性能・音質・操作性・バッテリー・アプリ連携といった必要な機能だけに絞り込み、1万円台で購入可能というコストパフォーマンスを実現しているからだ。
高価&性能過多なインカムに疲れてしまったライダーにとって救世主になってくれる存在だろう。
通常のロングツーリングはもちろん、飛行機+レンタルバイクというイレギュラーな旅にも対応してくれる万能インカム。あなたもJESIMAIK H7Sの機能をぜひ体感しよう。
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(編集協力:株式会社イーノウ・ジャパン)








