バイク用ヘルメットロック+スマホホルダー 「HP LOCK」
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近年ではコストの観点から純正装備しないモデルも増えてきた「ヘルメットホルダー」だが、無ければバイクで出かけた先で常にヘルメットを手で持っていなければならないので大変不便で煩わしい。
また、ヘルメットホルダーを装備している車種でも、純正品の造りは総じて簡素なものだし、なぜか車体横の奥まった場所に位置しており、使いづらいことが多い。
私のVmax1200にもヘルメットホルダーが付いているのだが、ヘルメットの縁ゴムがマフラーにガッツリ接触するので溶けてしまいそうだし、車体横に大きく張り出すので、バイクが並ぶ駐輪場のような場所では非常に使いづらい!
また、Dリングを固定するタイプのホルダーはヘルメットの顎紐を切られて盗まれるケースもあるので、安心して使うことができないのが正直なところだ。
そんな、純正ヘルメットホルダーにお困りの方々にお知らせしたいのが「HPロック」である。
HP LOCKは新発想のヘルメット専用ロックで、ハンドルに固定して使用する。ハンドルの上だからヘルメットの脱着時にかがむ必要は無いし、隣に駐車するバイクに当てられる心配も無い。さらに堅牢な造りで純正の簡素なものと比べて防犯性が非常に高いのが特徴だ。
HP LOCKの特徴
- 防犯性に優れた堅牢な構造
- かがむ必要なく簡単&スピーディな脱着
- スマートフォンホルダーとしても使える多機能性
- 様々な機種に使える汎用性の高さ
製造元はトルコの「TWO-S」社で日本での販売は「GoodGearJapan」が行い、昨年はクラウドファンディングにおいて、目標額の35倍を集めることに成功。その人気を受けて、このたび一般販売がスタートすることになった。
バイク用ヘルメットロック+スマホホルダー 「HP LOCK」
商品にはロック本体、ハンドルにマウントするためのクランプ、スペーサーや保護パッド、スマホアダプター、2本のキーなど取り付けに必要な部品がすべて付属する。
希望小売価格は防水カバーを含めて1万9800円(税込)!
大きく90度可動するロックのアームをフルフェイスヘルメットのアイホール部分に通して固定する構造だ。
本体のサイズは上記の通り。防犯性を重きを置くためハンドルに装着すると存在感が大きいのだが、頑強さは申し分ない。
ダイヤル式の鍵ではないので防犯性が高いし、スピーディな脱着が可能。
ハンドルクランプは国産車のバーハンドルφ22.2mm、アメリカンモデルの1インチ(φ25.4mm)、近年の機種に採用例の多い中心部分に向けてハンドル径が太くなっているテーパータイプの28.6mmなど20~30mmまで幅広く対応する。ハンドル径に合わせて付属スペーサーを使用する。
「HP LOCK」の取り付け手順
ハンドルの傷を防止し、滑り止めにもなるゴムシールをハンドルクランプの内側に貼り付ける。
ハンドルクランプはできるだけハンドルの真っ直ぐな部分に装着する。スペーサーはサイズの合うものを1枚使用した。
クランプボルトの締め付けには3mmのヘックスレンチが必要となる。
ロック本体は取り付けボルトを中心に左右に30°程度角度を付けて装着が可能。ハンドルを左右に切って、タンクなどに干渉が無い位置で固定する。
ロック本体の固定には4mmのヘックスレンチが必要。
本体はエッジの無いフォルムで、塗膜の厚い粉体塗装が施されており、ヘルメットが接しても傷が入ることは無さそうだが、保護用のスポンジシールも付属している。
「HP LOCK」ヘルメットの脱着手順
ヘルメットの脱着は非常に簡単かつスピーディに行うことができる。
ロックのアームをヘルメットのアイホールに通して
そのままヘルメットを保持しつつアームを倒していって
アームをロック本体に軽く押し付けるようにすれば、カチッとロックが掛かる。
ヘルメット脱着の動画は下記。
ロック本体は非常に頑強なので、フルフェイスヘルメットを固定したところで不安定感は無い。しかし、ハンドルのクランプ部分の締め付けが甘いとヘルメットの重量でロック自体が動いてしまうことがあった。クランプはハンドルのストレート部分にしっかり締め付け固定することが重要だ!
ハンドルの上だから目立って防犯効果も抜群!
ヘルメットをロックする手間は、Vmax1200純正ヘルメットホルダーと比べると雲泥の差で、ヘルメットをさっと脱いですぐにロックをかけることができる。
ツーリング先の休憩時に置き場に困ると……
ヘルメットを地面に置いて汚してしまったり、タンクやシートの上に置いたら落下してしまい傷つけるなんて失敗も良くあるが、HPロックがあればヘルメットの固定も気軽だし、落下や盗難の心配からも開放される。
また、写真でも見てわかる通り、ハンドルの上は非常に目立つので低い位置のヘルメットホルダーより盗難抑止の面から見ても非常に効果的だと言えるだろう。
走行中はスマートフォンホルダーとしても使える!
付属のアタッチメントをスマートフォン(カバー)の裏側に貼りつけることで、バイク用スマートホンフォンオルダーとして使うことができる。
ハンドル周りのスペースは限られているので、ヘルメットロックとスマホホルダーの1台2役として機能してくれるのは大変便利である。
ただし、防振機能は付いていないので最新スマートフォンを使用する際はその点に留意が必要だ。
私は以前使っていた古いアイフォーンにグーグルマップをダウンロードしておいてオフラインで機能するナビ専用機として使っているので、そういった場合は気兼ねなくスマホホルダーを活用できる。
スマートフォンホルダーで使う際は要注意!
HPロックをスマートフォンホルダーとしても使う際には、ある程度装着箇所に制約がある。例えばハンドルが手前に立ち上がってくる部分に固定すると、スマートフォン画面が明後日の方を向いてしまうので使用するのは難しい。
クランプと本体の間にもう一つ関節があると、装着可能な場所の範囲が広がるだろう。
グラブバーにも取り付けできた!
Vmax1200のグラブバーは正円断面の形状ではないのだが、HPロックを取り付けることができた。
タンデムシートに荷物などを積む機会が無いのであればここに常設してもヘルメットの固定に不都合は無さそうだ。
径20~30mmの部分に取付可能なので、グラブバーやフレームのパイプなど車種によって様々な箇所にマウントできるだろう。
バーハンドル車以外にも取り付けできる!
スクーターやセパレートハンドルのスポーツモデルなど、バーハンドル車ではないモデルにもHP LOCKの装着は可能だ。
スマートフォンホルダーをマウントするためのステーが様々なアフターパーツメーカーから販売されている。それらを使うことでHPロックの装着ができる。
アドレスV125Gにはミラー共締めタイプのステーが装着済だったので、HPロックを簡単に取り付けできた。
スクーターにはメットインがあるが、シートを開けるひと手間があるし、中が荷物でパンパンに満たされていることも。
その点、HPロックがあればバイクを降りてすぐにヘルメットをロックできるので、手間が圧倒的に少ない!
もちろん、スマホホルダーとしても機能する。
「スマホナビを活用し、目的地に着いたら即座にヘルメットを脱いで固定する」そんな一連の動作を考えるとフードデリバリーで働く人には最高に便利なアイテムなのでは無いだろうか!?
急な雨からヘルメットを護るカバーが付属!
ロック時はヘルメットのアイホールが下側に向くので直接雨がヘルメット内装に降り注ぐことは無いかもしれないが、強い雨では濡れてしまうだろう。
そこで、HPロックには防水カバーが付属している。ヘルメットを丸ごと覆うことができるサイズのしっかりした厚みのある防水生地で、急な雨に降られても水濡れから護ることができる。
カラーは蛍光グリーンとブラックで、好みに応じてチョイスできる。
バイクを降りた後のヘルメット問題から開放される!
街乗り〜ツーリングまで、バイクを降りた後のヘルメット持ち歩き問題からライダーを開放する「HP LOCK」。愛車に装着してその便利さを堪能していただきたい!
Photo&Text 丸山淳大