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帰ってきたホンダの直列4気筒・400cc! 新型CB400SF&CBR400R FOURに試乗!

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ホンダが御殿場で開催した、新型CB400 SUPER FOUR E-ClutchとCBR400R FOUR E-Clutchのメディア向けニューモデル発表会に参加してきた。開発陣の説明を聞いた後、市街地やワインディングで実走し、新開発の直4エンジンやHonda E-Clutch、2台それぞれの乗り味を確かめた。

目次

直列4気筒・ミドルモデルの新基準を目指して開発

いま最も注目を集める400ccスポーツ、CB400 SUPER FOUR E-ClutchとCBR400R FOUR E-Clutchが御殿場に集結。
開発陣による説明とともに、その実力を体感するメディア向けの試乗会が開催された。

発表会で最初に語られたのは、グローバルで高まる若いライダーのスポーツバイクへの関心だ。
海外、特に中国市場でミドルスポーツ需要が急成長していることが開発の後押しになったという。

当初は海外向けにフルカウル4気筒モデルを創るという構想だったが、途中から日本向けの400ccネイキッドモデル、つまりCBが追加されて開発が進んだ。

日本で30年に渡って愛されてきた先代CB400SFをイメージさせる、ジャパニーズネイキッド
スタイルを採用。
加工機で金属を削り出したようなソリッドでクールな面構成を取り入れ、未来的な灯火器デザインなどと合わせて最先端マシンの持つ高性能を表現。

ただし狙ったのは先代の復刻ではない。

CB400SFは「Next Stage CB 〜すべての瞬間が、楽しさにつながる〜」
CBR400R FOURは「New Generation Sport 〜普段使いから得られる高揚感〜」
をテーマに掲げ、新開発の直列4気筒エンジン、新プラットフォーム、最新電子制御システムを投入。

CB400SFは、従来型の雰囲気を残しつつ、軽さや扱いやすさ、装備類はより現代的に進化。
CBR400R FOURは、新時代のフルカウルスポーツモデルの姿を具現化している。
まさに新時代の400cc直列4気筒モデルだと言えるだろう。

開発者たちから詳しく話を聞くことができた。これは試乗も期待できるぞ!

直列4気筒エンジンは完全新設計

搭載されている399cc水冷DOHC4バルブ直列4気筒は完全新設計。
サイドカムチェーン方式や、リッタースーパースポーツモデルに使われているNi-SiCメッキやDLCコーティングなどの先端技術を導入することで、先代のCB400SFと比べて、エンジン単体で約5kgの軽量化(その他、フレームで約5kgなど、トータルで約14kg軽量化)や、低フリクション化を実現している。

最高出力は58PS/11,500rpm。排気ポートやカムプロフィール、スロットルバイワイヤの制御によって、VTECのような機構を採用せずとも、低中回転から高回転まで滑らかにトルクがつながる特性に仕上がっている。

実走では吹け上がりがとにかく軽く、400ccならではの気軽さの中に十分なパワー感がある。
CB400SFは、左右で長さの異なる吸気ダクトと異長ファンネルを採用し、低中速の力強さと吸気音を重視したセッティングになっている。

対してCBR400R FOURは、ヘッドライト下にツインラムエアダクトを備え、高回転域でのシャープな伸びを狙っている。
同じ直列4気筒エンジンながら、吸排気系を作り分けることで明確な個性を与えているのだ。

操る楽しさとライダーの負担軽減を両立するE-Clutchが、さらに進化

ホンダ独自の技術であるE-Clutchは、発進、変速、停止時にクラッチレバー操作を不要としながら、必要ならいつでも通常のクラッチ操作へ戻せるシステム。
あくまでもクラッチワークのみをサポートするシステムなので、シフトチェンジはライダーが行う必要がある。

今回はエンジン設計段階から搭載を前提とし、アクチュエーターをエンジン左側、ACGカバー後方へ移動。さらにTBWとの協調制御により、シフトダウン時には自動ブリッピングで回転を合わせ、変速ショックを低減する。このあたりの感覚は、クイックシフトと変わらない。スポーティな走りをするときにも有効なシステムだ。

またアシスト&スリッパークラッチも搭載。急減速時や、路面のギャップを通過するときは半クラッチ制御で後輪のホッピングも抑える。

実走でも変速は自然で、街中やUターンなど低速域でE-Clutchの便利さを実感。
クラッチ操作の省力化だけじゃなく、車体の安定感やライダーとの一体感まで高めている印象を受けた。

CB400SFは軽快、CBR400R FOURは安定志向

両車はエンジン、メインフレーム、足まわりのセッティングなどの基本構成を共通としているが、実際に走らせると乗り味はかなり異なる。

CB400SFはアップライトな姿勢で、バーハンドルと下半身を使いながら自分で車体を操る感覚が強く、切り返しも軽快。ワインディングでも肩の力を抜いて軽く向きを変えることができる。

一方CBR400R FOURは前傾ポジションによって前輪荷重を高め、フロントからスッと旋回に入っていく。車体と一体になって走る感覚が強く、サスペンションの挙動もより落ち着いている印象を受けた。

両車のキャラクターの違いは、ポジション(着座位置、ライダーの姿勢による頭の位置や荷重ポイントの違い)や、車体の重量配分、また空力特性の違いによって生み出されていると考えられる。
バイクの奥深さが感じられるところだ。

驚くほど良好な足着き性を実現!

強く印象に残ったのが足着き性である。
シート高はともに780mmだが、数値以上に地面に足が届く印象だ。その理由のひとつは、リヤショックにプロリンク式サスペンションを採用していること。初期作動が柔らかいので、またがったときにライダーの体重を受けてリアサスペンションがしなやかに沈み込む。足つき性の向上に役立つポイントだ。

またCBR400R FOURは車体サイドをスリムに仕上げているため、足がまっすぐにおろせる。そのためCB400SFより良好な足着きを実現。ローシートの必要性を感じないほど。

ライダースペック:身長・165cm/体重・50kg

といってもCB400SFの足つき性が悪いわけではない。
サイドカバーの膨らみをできる限り追い込んでいるため、こちらも数値以上に足付きが良い印象だ。

ライダースペック:身長・165cm/体重・50kg

足つき性に対して人に聞かれるたびに言うのだが、バイクの足つきはスペック上の数字だけではわからない。サスペンションの柔らかさ、シートの形状やクッション性、車体の幅、ステップの位置などの総合で決まるものだ。気になるバイクがあったら、まずは実際にまたがってチェックして欲しい。

CB400 SUPER FOUR E-Clutch:ディテール

ヘッドライトはLED。ハザードも備えている。
スクエアタイプのメーターは視認性が高いが、ネイキッドはデザイン性に乏しいのが残念。パワーモード(スタンダード/スポーツ/アーバン)を切り替えると、左上のイラスト風アイコンが変化する。
モード切替やメーターの操作は左のスイッチボックスで行う。右のスイッチボックスにはキルスイッチ一体型のセルボタンとハザードスイッチを備える。
右のヘッドライトステー奥の目立たない位置にUSBソケット(Type-C)を備えている。
倒立フロントフォークはKYB製の高剛性φ41mmカートリッジタイプ。ダブルディスクブレーキで制動力を確保している。
ガソリンタンクはCB400SFの歴代モデルの造型を引き継ぎつつ、よりエッジがあるシャープなフォルムとなっている。
一体型のシートは、長距離でも疲れにくいクッション厚を確保している。
ストレートタイプのサイレンサーを採用。内部を2室リターン構造とすることで消音性能を確保しつつ、直列4気筒ならではの伸びのあるエキゾーストノートを実現している。
ワイドなテールカウルに収められているテールランプは2灯式。ABSモジュレーターが急制動を検知すると、ウインカーランプが高速点滅して、後続車に急減速状態を知らせる「エマージェンシーストップシグナル」を搭載している。
スイングアームは高剛性のアルミキャスト製。。路面コンディションの変化を把握しやすく、安心してコーナーリングできる。

CBR400R FOUR E-Clutch:ディテール

LEDのヘッドライトやデイライト、ウインカーなどをスリットの中に収めた近未来的な処理が施されている。
セパレートハンドルの絞り角や垂れ角は、現代的なものに設定。高さも極端に低くないので、街乗りやツーリングもこなせる。
ディスプレイ表示は、バー/サークル/シンプルの3タイプから選択可能。それぞれ背景色をブラック/ホワイト/自動(外部の明るさによって切り替わる)から設定できる。
フロントカウルの右ウラ部分にUSBソケット(Type-C)を備えている。
フロントサスペンションやダブルディスクブレーキなどの設定はCB400SFと同じ。リムテープがスポーティな印象だ。
ガソリンタンク部はスリムに絞り込まれているのでフィッティング感は良好だ。
シートは2ピースタイプ。シートレール部を専用設計にして、リヤが跳ね上がったスポーティなシルエットに仕上げている。
テールランプもLED。小振りながら視認性は高い。
リヤブレーキは、240mm径のシングルディスクと1ポッドピンスライドタイプのキャリパーの組み合わせ。2チャンネルABSを標準装備している。

誰もが入手可能なパーツで仕立てた“鉄馬”レーサー

発表会会場には、九州で開催される「鉄馬」への参戦を予定しているレーサーも展示された。
新型CB400SFの高いスポーツ性能を活かし、モータースポーツの裾野を広げることを狙ったものだ。
そのためユーザーが同じ仕様を作れるようにと特別なワンオフパーツなどは使わず、ホンダ車から流用できるパーツや、市販されていて(予定含む)誰もが入手可能なカスタムパーツを使って構成している。

エンジンはノーマル。エアクリーナーボックス内のファンネルを500用にしてワイバン製のフルエキゾーストを装着。
バックステップは試作品だが販売予定のもの。保安部品が無くレーシーな雰囲気。
倒立フォークはセッティングができるCBR600RRを流用。ステムシャフトはCB650R用を使っているとのこと。
ブレーキキャリパーなどもCBR600RR用。ホイールは軽量なGALE SPEED製。
ラジエターはわずかに大きいCBR400R FOUR用をセット。このあたりのパーツチョイスはメーカならでは。
ワイバン製のフルエキゾーストマフラーはレース用だが、同じデザインで触媒が入ったストリート用も開発中とのこと。マフラーステーがカーボンなのにも注目だ。
リヤショックは調整幅が広いオーリンズ製。リンク部はノーマルのままのようだった。
FRP製のタンデムシートカバーは、スタッフのお手製。
アンダーカウルはスタッフが付きそうだと思って入手したホーネット用がシンデレラフィット。

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