平山産業 透湿防水バイクカバーVer2
バイクを屋外に保管する際は保管環境に気を使いたいものです。
バイクの外装の劣化を招く要因としては、雨、鳥の糞や砂、埃などの異物、日光の紫外線などが挙げられます。
また、盗難やいたずらも心配です。まずは車種などが判別できないようにするのも有効な対策となります。
そこで屋外保管ならば必須となるのがバイクカバーになります。
カバーがバイクの劣化を進める原因となることも
バイクカバーとひと口に言っても素材や値段などは様々ですが、防水性が高いカバーだと心配になってくるのがカバー内部の湿気です。
特に保管場所の地面が土だったり、砂利だったりすると下からの湿気は馬鹿にならないものがあります(※可能ならばバイクの下にコンパネなどの板を敷くのがオススメ!)。
バイクのタンクとかは、下側(裏側)の見えない塗装は薄く、クリア塗装も塗られてないことが多いので下からの湿気で錆びやすいのです。
そんな状況下でひたすら上からの防水に強いものの、透湿性の無いバイクカバーを使い続ければ結果は自ずと見えてきます。
バイクを保護しているつもりなのに、バイクの劣化の要因となっているとは何とも皮肉なものなのであります。
雨を防ぎつつカバー内部の湿気を放出する透湿防水バイクカバー
アウトドアウェアをはじめライディングウェアにも使われていることが多い透湿防水素材。その快適性は人だけでなくバイクにとっても一緒なのは間違いありません。
平山産業の「透湿防水バイクカバーVer2」は、5層構造の透湿防水素材を使用したバイクカバー。
劣化の原因となる紫外線や雨から車体をしっかりガードしつつ、湿気や熱気を放出するためバイクにとって理想的な屋外保管環境をつくることができるのです。
5層構造だけあって、折りたたんだ状態でもかなり嵩張るように見えますが、それほど重くはありません。
表の素材はいわゆるナイロンのようなシャカシャカした感じではなく、少し腰のある布地となっています。
内側素材も過度に柔らかい感じでないですが、塗装面を傷つけるような感触はありません。
ナイロン素材直のバイクカバーですと風でバイクカバーが暴れて塗装面に過度に傷を付けてしまうことがあるので、ここはバイクカバーを選ぶ際にも重要なポイントとなるのではないでしょうか。
各所に耐久性向上のための工夫が見られる
バイクを護るためにバイクカバーは過酷な環境下に置かれることになります。
そのため、透湿防水バイクカバーVer2の各所には耐久性を向上させるような造りが見て取れます。
盗難防止用ロックの穴は二重で補強されていました。ここは使っているうちに裂けてしまうことも多い箇所なので、耐久性が期待できます。
風のバタつき防止ベルトの付け根部分も生地が二重になっています。まだカバーは使えるのに、このベルトが千切れて使えなくなったことが過去にありました。
2つの付属品が同梱
車体の中でも特に出っ張っているパーツであるミラーを保護するための「ミラー袋」が同梱されています。高級バイクはミラーもペイントされていることもありますし、カバー脱着時に傷を付けにくい安心装備となっております。
また、ミラーで擦れてバイクカバーの裏地を痛めることも無さそうですので、ミラーとカバー双方にとってwin-winな装備なのではないでしょうか。
バイクで帰宅後すぐにナイロン製バイクカバーを掛けると、マフラー熱でカバーが溶けてしまい、マフラーにべっとり溶けたカバーがこびりついてしまいます。
よくツーリングなどでバイクの集まる場所に行くと、マフラーを溶けたバイクカバーで彩ったおっちょこちょいな方を見かけることもありますが、そんな醜態を晒さないため、ひいてはバイクカバーとバイクマフラーを護るための遮熱保護シートが同梱されています。
もちろん、バイクのマフラーやエンジンが熱いうちにバイクカバーをかけるのは良くないことではありますが、この遮熱保護シートは大きな安心となることでしょう。
実際に透湿防水バイクカバーVer2をV-max1200に試着してみた
まずはミラー袋を被せます。
カバー前方のロック用の穴が黄色になっている。これを目印にバイクカバーをかけます。
遮熱保護シートは粘着テープになっているので、マフラーに当たる部分のカバーの裏地に自分で貼り付けます。
カバー中程の2本のベルトで固定します。
ヤマハV-max1200の場合、サイズはLLLLサイズとなりしました。
カバーの生地はしっかりしているので、柔らかいカバーのように車体の上をズリズリ引っ張って被せるような方法は向かないようです。しっかり、ミラーの位置、車体後端、前端の位置を合わせて全体を覆うようにカバーを被せていきます。
カバー自体にある程度剛性があるので、カバーをかけても生地が車体の形状に倣うようなことはありません。カバーが細かく車体形状に沿うことがないので、バイクがかなり大きく感じます。
車体前後にはロック用の穴が設けられています。カバーの固定にも役立つので、屋外保管なら必ずバイクロックを使いたいものです。
水圧にも負けない頼もしさ!
撥水性を確認するため、ホースの水をかけてみることにします。
カバーの表地はつるつるしてはいないし、触れた感じでは撥水性が強固な感じはなかったのですが、水をかけた瞬間水滴が表面を流れていきます。
新品なので撥水力も最良の状態かもしれないですが、しっかりとした撥水性が確認できました。
ホースの水圧を強めてみたのですが、撥水性が衰える感じもありません。
また、生地に剛性があるので水圧に対してカバーが変形しないのです。カバーが変形しないから水たまりができるようなこともなく、水はカバーの上を滑るように流れていきます。
まったく頼もしい限りでした。
カバーをかけっぱなししておくだけで、強く降り続く雨を防ぎつつ、天候が回復すればカバー内部の湿気を放出してくれる。こんな安楽なバイクカバーは素晴らしいではないですか!
大切なバイクのために選びたい高性能バイクカバー
考えてみれば、週末ライダーの場合バイクはカバーがかかっている時間の方が圧倒的に長いわけでありますし、屋根壁の無い保管環境であれば状況はさらに過酷になります。
一般のバイクカバーよりすこし値の張る価格帯にある「透湿防水バイクカバーVer2」でありますが、その分愛車の劣化を抑えることができるのであれば、それは賢い選択と呼べるのでは無いでしょうか。
平山産業株式会社 透湿防水バイクカバーVer2
型・スタイル | 全長 | 全高 | 全幅 | シート高 | リア上幅 | リア下幅 |
---|---|---|---|---|---|---|
SS(50ccスクーター) | 175 | 115 | 90 | 70 | 20 | 45 |
S(50〜125ccスクーター) | 180 | 125 | 90 | 75 | 20 | 45 |
M(50〜200ccロードスポーツ、カウリング車) | 190 | 135 | 100 | 80 | 20 | 45 |
L(50〜600ccロードスポーツ、カウリング車) | 210 | 140 | 100 | 95 | 25 | 58 |
LL(400〜1400ccロードスポーツ、カウリング車) | 230 | 140 | 100 | 100 | 25 | 58 |
LLL(250〜1200ccアメリカン) | 240 | 150 | 105 | 100 | 25 | 58 |
LLLL(400〜1500ccアメリカン) | 255 | 155 | 110 | 100 | 25 | 58 |
フル装備 | 265 | 150 | 110 | 100 | 60 | 110 |
オフロードL(50〜250cc) | 215 | 145 | 100 | 100 | 25 | 53 |
オフロードLL(250cc以上) | 240 | 145 | 100 | 100 | 25 | 53 |
大型スクーター標準 | 235 | 160 | 105 | 100 | 25 | 58 |
大型スクーターBOX付 | 255 | 160 | 105 | 100 | 58 | 58 |
発売元・平山産業株式会社 http://hirayama-sg.co.jp