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スーパーバイクのそれ、火鉢を抱いて走るかのごとく!その対処法には『フトモモヒートガード』が効く

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

大排気量高出力モデル、特にフルカウルスーパーバイク系で言えることなのだが、フルカバードされていることや、そもそもハイカロリーエンジンを搭載していることもあり、ライダーの下半身を襲う”熱問題”は深刻なものであり、実際に内ももに火傷を負ってしまったという話も耳にしたことがあるほどだ。

そのような中、様々なライディングギアを手掛けている『フラッグシップ』からハイカロリーバイクオーナーの悩みを解決してくれる新商品『フトモモヒートガード』が登場した!

バイクに乗る際にふとももに巻き付けることで車体からの発熱対策を図るために作られた『フトモモヒートガード』。ありそうでなかったアイテムだ。
目次

大型スポーツバイクオーナーの悩みを解決!

WSBKのホモロゲモデルをはじめ大型フルカウルスポーツバイクのオーナーならではの悩みとして、走行時にライダーが受ける車両からの発熱というものがある。

それはかなりの高温であり、知人からスーパーバイクモデルで夏の渋滞にはまった際に内ももを火傷してしまったと聞いたことがあるし、年間50台以上のバイクの試乗インプレッションを行っている私自身、スーパーバイクに触れる際にはいつも熱さに耐えている。

そのような中、ライディングジャケットやパンツ、グローブ、シューズさらにバッグ類など、これまで数多くのライディングギアを手掛けてきた老舗ブランド『フラッグシップ』から『フトモモヒートガード』というアイテムが登場した。

これは普段使用しているライディングパンツの外側に巻き付けて使用することで、バイクからの熱を遮断するというものだ。

ライディングパンツの外に巻き付けて使用するものは、これまでにもニープロテクターがあったが、それは膝をガードするものであり、車両からの熱対策としては不十分だったのに対して、フトモモヒートガードはピンポイントで車両の発熱対策のためのアイテムだということ。

その効果を知るために、フトモモヒートガードを実際に使用しテストを行うことにした。

サイズはM/Lが用意されており、左右セット、税込価格:9,900円となっている。カラーはブラックで、どんなテキスタイルやデニムなどライディングパンツの素材を問わず合わせやすい。
表面素材はスエード(牛革)をメインに一部ポリエステルメッシュを採用している。実際に使用した感じは、生地が厚くそれこそ断熱効果は高い印象を受けた。
内側には軽さと放熱性に優れた素材であるラッセルメッシュとしている。ふとももに巻き付けるベルト部分は滑り止め加工も施されておりズレを防ぐ。

商品名:太ももヒートガード
品番:FSP-103
素材:[表面]牛革/ポリエステルメッシュ [裏面]ポリエステルメッシュ
カラー:ブラック
サイズ:M・L
価格:9,900円(税込)
※左右セット

いざ装着!片足だけ装着して効果を探ってみる

今回のテスト用のために用意したのは、イタリアが世界に誇るスポーツバイクの名門、ドゥカティから最新フラッグシップスーパーバイクであるパニガーレV4Sだ。

レースで勝つために生み出されたパニガーレV4Sはこの上なく高い運動性や、ハイパフォーマンスエンジン、他のメーカーを圧倒するほどの最新電子デバイスなどでパッケージングされており、鬼に金棒、向かうとこ敵無しの最高の一台である。

だがしかし、やはり走行中の車体からの発熱はかなりのものだ。ある程度のペースで流している分には良いのだが、ここぞとばかりにスポーツライディングを楽しむと、216馬力もの出力を誇るハイカロリーエンジンの熱は相当なものとなりライダーに伝わってくる。

今回のフトモモヒートガードを試すには適しているに違いない。走行前と走行後の表面温度を計測しつつ、フトモモヒートガードの有無でライダーが受ける印象は異なるかを検証することにした。

走行前にうちももが当たる部分の表面温度を計測したところ約32度。なお、テスト当日は30度を超す真夏日だった。

念のため装着したフトモモヒートガードと非装着側の内もも部分の熱を計測する。当たり前だが約31度とほぼ一緒だ。

ワインディングを走り高速道路に乗り、1時間ほど走り回ってみた。パニガーレV4Sは最高のスポーツバイクであり、実際に非の打ち所がない完成度を誇る。だがやはり下半身まわりの熱は高い。

熱対策として効果あり! それ以外にもメリットを感じる!!

フトモモヒートガードを利用して感じたことから記述していくと、まず着脱が簡単であることが挙げられる。ベルクロでセットするだけであることに、装着前は外れることはないかとやや心配していたがまったく外れてしまうような気配はなく、ズレ止めもかなり効いているので一度ふとももに巻き付ければライディング中はなんらストレスを感じることは無かった。

ややきつめに巻き付けると、ほどよい締め付け感を得られ、個人的にはその感触も良かったし、さらに付け加えるならば、フトモモヒートガードの表面がスエードとなっていることで、車体をホールドしやすいというメリットも得られた。

高速道路を使い約1時間程度走った。車体からの発熱は時折とても高温になる。フトモモヒートガードはまったく熱が伝わってこないかと言えばそんなことは無いのだが、非装着側から伝わってくる熱と比べたらその差は大きく、高い効果を感じることができた

むしろふともも部分の熱対策ができたことで、ふくらはぎ周辺の熱が気になってきたが、それも対処するのは贅沢な話なのかもしれない。

なお、今回のフトモモヒートガードのテストの際に併用したライディングパンツは、同じくフラッグシップが手掛けている『エスフォーライドパンツ』で、ストレッチメッシュ素材を主に使用しており、走行時には心地の良い風抜けを得られる上に、うちもも部分にはスエード素材を用いて、ヒートガード機能を持たせるものだ。

フトモモヒートガードエスフォーライドパンツは、車両が発する高温に悩んでいるライダーにピッタリの装備となる。組み合わせて着用すればより効果的だ。

夏は車両からの発熱対策、冬は寒さ対策としても利用できるであろうフトモモヒートガード。愛車の高温で悩んでいる大型フルカウルスポーツモデルやスーパーバイクオーナーは是非お試しあれ!

夏場、都市部を走行すると、渋滞にハマらずとも水温計はどんどんとレッドゾーン近くまで上昇する。さほど高回転までひっぱらなくても、である。ライダーが耐えられなくなる前に対策をしておきたい。
走行後に車体の熱を計測してみるとなんと100度近い数値をマークした。走り続ければ風が抜け涼しいかと言うとそのようなことは無く、イメージとしては股下に火鉢を抱えて走る状況なのだ。
参考までに走行直後にフトモモヒートガードの温度を測ってみると、走行前とほとんど同じ数値となった。スエード素材は熱の放出も早いということもある。
テスト時に使用したライディングパンツ『エスフォーライドパンツ』(税込価格:21,780円)のうちもも部分には牛革スエード素材が採用され、これだけでも耐熱耐摩耗性能が備わっている。
スーパーバイクの正装はレーシングスーツだとも思っているが、ストリートユースでは仰々しい。スマートかつしっかりとスポーツライディングを楽しむことができる装備を纏うことこそが重要である。

(編集協力:株式会社フラッグシップ)

今回のテストで使用したドゥカティ・パニガーレV4Sは、ドゥカティにおける第7世代のスーパーバイクモデルだ。「誰もが速く走れる」というコンセプトのもとに開発され、エンジン、フレーム、スイングアームなどすべてにおいて刷新されている。車両税込価格:4,141,000円。

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