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バイクに跨るダッパースタイルの紳士&淑女が銀座をパレード!ELFとボランティア仲間がDGR”Ginza Ride”を立ち上げて開催

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

男性の健康をサポートするために世界各地の都市でライダーが集い、パレードランをしながら募金を呼びかけるチャリティイベント『DGR(The Distinguished Gentleman’s Ride)』。2025年も5月18日の日曜日に全世界で同日に開催され、日本でも各地でクラシックスタイルのバイクを駆り、ダッパースタイル=正装・粋な服装を纏った紳士・淑女が集結し、世界108ヵ国1037の地域で開催され、127,000人以上が参加した。

近年、日本で開催されているDGRはイベントとしての規模を拡大する一方で、その本来の目的を見失い、単なるドレスアップした人達でツーリングを楽しむイベントと捉えるケースも少なくなかった。そんななか、「本来の理念に立ち返る」ことを目指して、ELFとその関係者で立ち上げたのが DGR ”Ginza Ride”だ。

ELFは、製品力のみならず、ライダー文化やモーターサイクルライフを支えるブランドとしても評価が高く、DGRのサポートスポンサーも務めている。今回のDGR ”Ginza Ride”は、男性の健康支援というDGRの社会的な意義に強く共鳴しているELFとその関係者たちが主となってボランティアで開催したものであり、単なるオイルブランドにとどまらない同社の姿勢が色濃く反映されたイベントとなった。

目次

DGRとは?

DGR(The Distinguished Gentleman’s Ride) は、前立腺がんの研究支援や男性のメンタルヘルスの啓発を目的に、募金をしたライダーが世界各地の都市でダッパーな装いで集い、クラシックスタイルのバイクで街中をパレードしてこの活動を広げるチャリティイベントである。世界各地の都市で同日開催され、開催拠点ごとに地域名が入ったイベントが開催されている。

働き盛りのバイクユーザーは実は危険な年齢だった?

DGRが支援の対象として掲げているのは、「前立腺がんの研究」と「男性のメンタルヘルス啓発」。これらのテーマは、実はバイクユーザーの年齢層と密接な関係がある

日本国内におけるバイクユーザーの平均年齢は現在50歳前後とされており、まさに「働き盛り」と呼ばれる世代が中心層となっている。これは同時に、前立腺がんのリスクが急増し始める年代でもある。統計によれば、前立腺がんは50歳を過ぎた頃から発症率が一気に上昇し、60代・70代でピークを迎えるとされている。

さらに、仕事や家庭での責任が重くなる一方、自身の心身のケアを後回しにしがちなこの世代は、うつ症状や不安障害などの「メンタルヘルス問題」にも直面しやすい。心理学的にはこの時期を「ミドルエイジ・クライシス(中年の危機)」と呼び、人生や健康、社会的な役割の変化に悩む人が少なくないのが現実だ。

バイクに乗ること自体が心のリフレッシュになる面もあるが、ライダー自身が自分の健康状態と向き合う機会は意外と少ない。DGRは、そうした“今こそ健康と向き合うべき”ライダー世代に向けて、「カッコよく走りながら、大切なメッセージを届ける」ことを目的としたイベントなのだ。

121カ国で開催、延べ50万人が参加!

オーストラリア発祥のこのイベントは、2012年にスタート。1枚の写真——スーツ姿でクラシックバイクにまたがる男性の姿——にインスパイアされた創設者マーク・ハーワー氏によって企画された。その後、DGRは年々拡大し、これまでに121カ国でのべ50万人以上が参加、累計6000万ドル(日本円にして約86億円/1ドル143円換算)以上の募金を集めている。

参加の条件は明確だ。クラシックまたはビンテージスタイルのバイクに乗り、ダッパーコーディネートで走行し、事前に募金を行うこと。見た目だけでなく、社会的な意義を伴うことがこのイベントの重要なポイントである。

2025年のDGRは、世界各国と同様に日本国内でも多数の都市で開催された。北は北海道・札幌から、南は沖縄・那覇まで、全国約20か所の参加拠点が公式に登録され、各地のライダーたちがそれぞれの地域のライドに参加した。

なかでも東京では、「東京イースト」や「東京ウェスト」、今回取材に立ち会った「銀座」など複数のエリアに分かれて開催されており、拠点ごとに特色のある運営がなされた。

DGR “Ginza Ride”としてELFチームも参加

今回DGR “Ginza Ride”として参加したのは、ELFのオイルはもちろんのこと、ELFシューズやELFジャケットといったELFブランドの製品を取り扱う販売代理店や販売店(ライコランド)などの関係者、そしてその理念に共感した賛同者たちで構成されたELFチーム。約80名の参加者が事前申込を済ませ、各々のクラシックスタイルの愛車とダッパーな装いで集結した。

従来の一部イベントでは、DGRの本質を理解しない参加者も見受けられるようになってきたが、ELFチームは「大人のライダーが社会課題と向き合う姿」を見せるというDGR本来の意義に忠実な運営を行った。

パレードランのルートは、東京・京浜島に集結して出発。銀座、皇居周辺、芝公園、レインボーブリッジなどの都心のランドマークを巡る全長約36km。走行時間は約90分におよんだ。マスツーリングに慣れたベテランライダーが先導・後方支援を行い、信号待ちなどで途切れても慌てず事前に設定したルートをトレースすることで、安全第一の運営が徹底された。

華やかな街・銀座で注目を集めたDGR “Ginza Ride”参加者の列

勝どき橋から築地、銀座へと続く晴海通りは、歌舞伎座や有名ブランドのビルが並び、休日ともなれば多くの観光客や買い物客で賑わう国内有数の繁華街。その大通りを粋なスタイルで統一したDGR ”Ginza Ride”の参加者がクラシックスタイルのバイクを走らせる姿は注目度抜群。

信号待ちの人々や歩道の歩行者が、何事が起ったのかと興味津々芯で走りゆくDGR ”Ginza Ride”参加者たちの姿を眺めていた。スマートフォンなどで撮影する人もいて、多くの方がDGRの活動に興味を持つきっかけになったはずだ。

パレード走行前の集合場所は、株式会社丸運羽田京浜物流センターの協力のもと、敷地内に特設ステージを設置、表彰イベントや記念撮影会が開催され、参加者同士の交流が盛んに行われた。参加者全員に配布されたDGR x ELFロゴ入りのバッジや腕章は、理念を共有する証としての意味も込められており、参加者たちはそれを誇らしげに身につけてDGR “Ginza Ride”でのパレードランに参加していた。

ELFは、単なるオイルブランドではない

今回のDGR ”Ginza Ride”の開催を通じて印象的だったのは、ELFブランドが単なる潤滑油メーカーにとどまらず、ライダー文化や社会貢献に本気で取り組んでいる姿勢が随所に感じられたことである。

モーターサイクルの性能を引き出す高品質なオイル製品はもちろん、シューズやライディングジャケットなどのアパレル展開、そして今回のような社会的意義のあるイベントへの積極的な参画。これらの活動すべてが、ELFというブランドの「総合的なライダーサポート企業」としての存在感をより一層強めている。

まとめ

銀座の街をクラシックスタイルのバイクとダッパーコーディネートに身を包んだ紳士・淑女が走る——その美しい光景は、単なるパレードではない。そこには、健康と向き合うためのメッセージ、そしてライダーが社会に貢献できるという強い意志が込められていた。

ELFがサポートしているDGRの理念は、ライダーの在り方を見つめ直すきっかけとなったに違いない。

モトメガネ編集部も参加。ハスクバーナモーターサイクルズの「スヴァルトピレン801」は参加スタイルにも合っていた。

(編集協力:トタルエナジーズ・ルブリカンツ・ジャパン株式会社)

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