北海道ツーリング往復3000km！本気で試した「バイク用度付きメガネ」の威力を体感

2025年10月20日

出張検眼サービス「TRUNK SHOW」で製作したダブルオーグラスギアのバイク用メガネ「ライディングアイウエア Ride」を使い始めて約1年。オフロードやサーキット走行など、バイクはもちろん、車の運転にも活用してきたが、そのたびに感じるのがフレームやレンズ設計、そして検眼の工夫に込められた完成度の高さだ。“バイク専用度付きメガネ”であることの強みを、さまざまなシーンで実感してきた。

これまで唯一試せていなかったのが、長時間走行を続けるロングツーリングのような環境。そんな折、自宅の千葉から北海道まで1週間かけて往復する機会が訪れた。これはチャンスとばかりに「ライディングアイウエア Ride」を装着して臨むことにした。

結果から言えば、ダブルオーグラスギアのメガネは驚くほど眼精疲労が少なく、北海道往復3200kmもの長距離を快適かつ楽しく走り切ることができた。バイク用度付きメガネといえばスポーツシーンでの性能向上を想像しがちだが、「ライディングアイウエア」はツーリングライダーにこそ恩恵が大きいと感じた。そんな体験記をリアルに紹介していこうと思う。

夜間の長距離走行でも続く集中力

北海道への往路は、暑さと渋滞を避けて夜9時に千葉を出発。東北自動車道をひたすら北上し、翌朝の青森–函館フェリー出港に合わせてスケジュールを組んだ。Googleマップ上では距離739km、走行時間は8時間以上。給油や休憩も挟むことを考えると正確な到着時刻は読めず、フェリーの予約はせずに出発したが、結果的に朝6時25分発の便に余裕で間に合ってしまった。途中で立ち寄ったのはPA/SAわずか2回。スムーズに青森まで走破できたことに自分でも驚いた。

青森フェリーターミナルまで739km。ヤマハのトレーサー9 GT+Y-AMTを相棒に夜の高速道路を夜通し走り続ける。 — 我が家から青森のフェリーターミナルまで739km。ヤマハのトレーサー9 GT+Y-AMTを相棒に高速道路を夜通し走り続ける。

実は私は夜間走行があまり得意ではない。メーターやインジケーターの光と、暗い前方視界のコントラストが苦手なのだ。普段は愛車の計器にテープを貼って光量を抑えているほどだが、今回の車両は借り物。ナビ画面をメーターにミラーリング表示する都合上、輝度を下げる以外の方法が取れなかった。

それにもかかわらず、9時間近い夜間走行をほとんど疲れを感じずに走り切れたのは驚異的だった。普段なら数時間で目の奥に疲労がたまり、メーターにピントが合いにくくなるのに、今回は終始集中して走り続けられたのだ。

長時間ライディングの集中力を奪う要因の多くが眼精疲労に起因していることを実感。目や脳への負担を軽減できる「ライディングアイウエア」は、体力の温存にも大きく貢献してくれる。以前から「長距離でも疲れない」と愛用者の声を聞いていたが、まさかここまで効果的とは思わなかった。

「ライディングアイウエア」で旅先の景色がより鮮やかに

どうせ走るなら目にする景色は全てクリアな方が気分がいい。 — どうせ走るなら目にする景色は全てクリアで鮮やかな方が気分がいい。

北海道上陸後は5泊の行程で計1700kmを走行。撮影のために何度もヘルメットを脱ぎ着する中で気づいたのは、「ライディングアイウエア」をかけたほうが森や草原の緑がより鮮やかに見えるということだった。

ダブルオーグラスギア代表・檜垣さんから「レース用とツーリング用では、見やすくする色の方向性が異なります。ロードレースではアスファルトの黒を捉えやすく、ツーリングでは緑が際立つようにしています」と聞いていたが、まさにその通り。旅先の景色が鮮明に見えることで、走る楽しさが一層増す。

「ライディングアイウエア」で見る景色はなんだか緑が鮮やかで美しい。 — 「ライディングアイウエア」で見る景色は、コントラストがはっきりしているというか、なんだか緑が鮮やかで美しい。

さらに、1週間の長旅で改めて感じたのは眼精疲労の少なさ。ツーリング中は路面や交通状況に気を配りつつ景色も楽しむため、視線移動が多く目に負担がかかるもの。夕方になるとメーターがぼやけて見える“霞目”に悩まされることも多いが、「ライディングアイウエア」をかけているとその症状が大幅に軽減された。

夕方でも視界がクリアなままでいられるのは本当に助かる。疲労で集中力が途切れ、「もうどうでもいい」と投げやりな気分になることもなく、毎日しっかりと走り切ることができた。

過酷な復路もダブルオーグラスギアのバイク用度付きメガネなら楽々

復路の東北自動車道路は、雨が降ったりやんだりでレインウエアを着っぱなし。ただ思ったより涼しくて助かった！　北海道の涼やかな風がもはや懐かしい。

さて、問題は復路だ。楽しいツーリングの後はいつもの日常が待っている。なんてことを考えると気持ちが少し沈みがち。しかも今回は北海道という事で再び700km超の長距離ラン、更に台風の影響で延泊し、青森到着は正午前。交通量も多く、雨雲の残る東北自動車道をレインウエアで走るという、なかなか厳しい状況だった。