年々増え続けるバイクの盗難

皆さんは現在、1年間でどれほどのバイクが盗まれているかご存じだろうか。ここ数年の警察白書や関連する警察庁のデータによると、バイクの盗難は2022年の減少傾向から一転して増加傾向にあるという。
その詳細な数値は以下の通りだ。
2020年: 9,018件
2021年: 7,569件(統計開始以来最少)
2022年: 7,913件(増加に転じる)
2023年: 9,946件(大幅増加)
2024年: 11,641件(さらに増加し、1万件超え)
2025年の詳細な数値は出ていないが、 2024年よりもさらに増加していると見られている。また被害のエリアとしては、関東・東海・関西の三大都市圏に集中していることから、やはり人口が多い場所での盗難が多いということになる。
発生場所の統計(大阪府)としては、一番多いのが自宅やマンションの駐輪場で49%、出先の駐輪場が23%、道路上11%、商業施設など5%、その他12%といった割合だ。自宅が多いのはやはり長時間置いてあるので窃盗犯に目を付けられ、計画的に実行されてしまうからだろう。
もっとも狙われやすい車両は、手軽で汎用性が高く取り外したパーツも高く売れる原付2種が多く、その中でも趣味性の高いCT125ハンターカブなどは特に狙われやすいモデルとなっているようだ。
そのいっぽうでキーの抜き忘れによる盗難が28%ほどもあるという。もちろん希少性の高い旧車や高級外車のオーナーは防犯意識が高いものの、一般的なライダーの多くが、まだまだ盗難に対する意識が低いと言わざるを得ない。
このようにバイクの盗難事件は年々増え続けているため、改めて防犯意識を高く持つ必要がある時代なのだ。
3代目となる日本のメーカーによる盗難防止デジタルデバイス

今回ピックアップするオルターロックは、2019年に生まれた盗難防止デジタルデバイスだ。
紹介するオルターロックGEN3は、2024年6月に登場した3代目のモデルとなり、デザインから機能までGEN2からあらゆる面で進化した。今回は実際に筆者のバイクと自転車に装着して、その使い勝手をテストしてみた。
オルターロックの基本的な機能

オルターロックは、本体とスマホのアプリを連係させ、本体を車両に設置。ロックをかけた状態で、車両の動きを検知すると最大95dBの大音量のアラーム音が鳴ることで盗難を抑止するデジタルデバイスだ。

ロック後の異変による最初の検知では、約10秒の短い警告音が鳴り、さらに車両が動き続けた場合などは、大音量のアラームでさらに威嚇する。
そのアラーム音は、小学生が身に着ける防犯ベルのようなけたたましいもので、盗難犯へかなり威嚇できそうだ。
検知感度はLow、Mid、Highの3段階で設定でき、アラームをオフにしたり鳴動時間を5秒から60秒で設定できるので、アラームが鳴り続けて近所迷惑になる心配もない。


そしてデバイスが動きを検知すると、近距離ではBluetooth、遠距離ではLTE-M / NB-IoT通信によって、スマホに音と振動で通知され、さらにGPSによる追跡機能で、車両の現在位置がわかる。


情報を登録すれば、その時の状況が記録できる。また誤検知の場合でもボタンですぐに解除できるのがいい。
追跡性能が向上
万が一盗難されてしまった場合は、GNSS (GPS & Galileo)、Wi-Fiと4G基地局の電波を受信して現在の地点を特定。Gen3では位置情報取得のアルゴリズムに改良が加えられ、測位時間の短縮と精度の向上も実現した。そのため、しっかりと衛星を補足できていれば、その誤差は数メートルというからかなりの精度だ。

ロック・解除方式は3つもある
システムのロックと解除方式は3パターンもある。
アプリ上で1タップでロック、解除を操作するのが基本だが、本体横のボタンによる操作も可能。

本体がすぐ手の届く場所にある場合は、本体横のボタンを押せばすぐに解除できるので便利だ。
またアプリの設定による「オートロック」機能で自動でロック、近づくとアンロックする方法もある。この「オートロック」機能はGEN3から加わったもので、あらかじめこの設定をしておけば、いちいちアプリ上でロックをかける必要がなく、スマホがバイクから離れればロックがかかり、スマホが近づけばロックが解除されるので、非常に便利である。
今回、いずれの方法もテストしてみたが、まず通知の速さに驚き、ロックの解除も確実だった。たまに市街地などで誤作動により警告音がなり続ける車を見かけるが、オルターロックならそんな心配はなさそうだ。
もしもの事故でも検知機能が活きる
盗難のような押したり引いたりという挙動ではなく、事故などの大きな衝撃を受けた場合は、事前にアプリ内に登録した電話番号へショートメッセージが飛ぶ事故検知機能も搭載。大きな事故でライダーの意識がない場合などはこの機能が活きてくるだろう。
最高のステルス特性
このオルターロックは薄く非常に軽い。全長167mm×28mm、厚さ9mm、重量はなんと50g。ほぼほぼ、どんなバイクでもシート下なら隙間に設置でき、自転車の場合はボトルケージとフレームに挟みこめるため目立たず、エアロ性能にも影響しない。

固定はゴムバンドや、タイラップで行ない走行時に暴れないように。
今回はBMWR1300GSのシート下にタイラップで固定したが、すんなり収納できた。またCT125ハンターカブの場合は、キャリア下の工具ボックスに入れれば、フタをロックできるので安心だった。もちろんツーリングバッグなどに入れても機能するので、車両が変わった場合でも対応できるのがいい。

これも中で暴れないように固定するか、何かに包むかしたい。
またエンジンやエグゾーストパイプの付近など高温になる場所はNGだ。

オルターロックは、本体1台で3台まで登録することが可能だ。
またオルターロックは自転車の防犯にも有効だ。本体には2カ所にボルトの穴が空いており、これがロードバイクのボトルケージの穴位置に合うように設計されている。フレームとボトルケージの間に本体を挟むと一体化し、とても防犯システムがついているようには見えないのだ。
近年のロードバイクは高いものだと100万円超えるものもざらにあるので、コンビニなどで休憩する際も注意が必要だが、オルターロックがあればかなり安心だろう。

防水防塵なので、水しぶきや飲み物がこぼれても安心だ。

ワイヤーロックとオルターロックを併用すれば安心感は非常に高い。

トルクスは、一般的ではないので防犯性能も高い。
長時間駆動で不意の雨や埃も安心
防犯デバイスなので常時充電するようでは手間だが、GEN3は消費電力を抑えることで、旧モデルの約2倍である最大3ヶ月の稼働時間を実現。充電ポートはUSB Type-Cを採用しているので、手軽に充電することができる。
またバイクや自転車は、不意の雨で濡れることもあるが、オルターロックはIP66の防水防塵性能を持つため、装着したまま洗車しても大丈夫。GEN2から筐体構造が改善され、防水性能と耐久性が大幅に向上した。
1カ月の利用料金は、たったコーヒー1杯分
オルターロックGEN3の本体価格は13800円(2025年2月現在)。これに加えデバイスの通信機能等を利用するには、月額のサービス利用料が必要となる。
Web決済:440円/月
App決済:500円/月
1カ月におよそコーヒー1杯分の金額で防犯できるのだから、安いのではないだろうか。しかもオルターロックは、本体1台で3台まで登録できるほか、一つのアカウントで、追加料金無しで最大3台の本体を管理できるので、バイクや自転車を複数所有している場合は、さらにお得になるわけだ。
様々なシーンで受けるオルターロックの恩恵
たとえば、ツーリング先の駐輪場で車にぶつけられて倒された場合や、乗り入れのできないキャンプ場などで一晩目の届かない場所に置く際なども、ロックをオンにしておけば異常の際に、すぐ通知されるので、その安心感は非常に高い。
もちろん、U字ロックやチェーンロックなど物理的な金属ロックなどと併用すればより安全性は高まる。
信頼の日本のメーカーによる充実したアフターサポート
このオルターロックを販売するネクストスケープ社は、日本国内のIT企業である。こういった防犯デジタルデバイスは現在、主に海外メーカーの製品が流通しているが、海外製だとトラブルシュートや修理などは、主に英語でのやり取りとなり、さらに対応に時間がかかるのが一般的だ。
しかしオルターロックは日本のメーカーのため、当たり前だが日本語で対応してくれる。
同社のサイトでは、Q&Aによる問題解決やオンラインによるヘルプなど、カスタマーサービスも非常に充実している。不具合があってもすぐに対応してもらえる、その安心感は非常に高い。
転ばぬ先の杖、盗まれる前のオルターロック。
アナタの愛車にもオルターロックを活用し、安心のバイクライフを!
(編集協力:株式会社ネクストスケープ)







