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ヤエーは違反になる? ライダー同士の挨拶が交通違反になるケースとは

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ツーリング中の道すがら、対向車線を走るライダー同士がすれ違いざまに手を振って挨拶を交わす”ヤエー”という行動は、バイクならではの醍醐味として知られています。

このようなライダー同士のコミュニケーションは、ツーリングの気分をさらに盛り上げてくれるものです。

しかし、ヤエーのために運転中に片手を離す行為は、法的に交通違反へ問われることはないのでしょうか。

目次

ヤエー自体は違反ではないが、安全運転義務違反に問われる可能性も

ヤエーとは、ツーリング中にすれ違うライダー同士が手を振ったりピースサインを出したりして、お互いの道のりの安全を祈願し合うコミュニケーション手段です。

ツーリングの大きな醍醐味である一方で、ヤエーのために運転中に片手を離す行為が、何かしらの交通違反にあたらないのかと疑問に感じるケースも少なくありません。

ヤエーそのものを禁止する規定はありませんが、状況によっては安全運転義務違反に問われる可能性があります。

一時的な挨拶行為そのものが直ちに違反と判断されるケースは多くありませんが、運転状況によっては安全運転義務違反に該当する可能性があります。

とはいえ、だからといって、どのような状況でも手を離してよいというわけではありません。

道路交通法第70条には、運転者はハンドルやブレーキなどを確実に操作し、他人に危害を及ぼさない速度と方法で運転しなければならないと規定されています。

そのため、もし片手運転が原因でバイクが大きくふらついたり、周囲の車両に危険を及ぼしたりした場合は、安全運転義務違反に問われるおそれがあります。

もしも安全運転義務違反と見なされた場合は違反点数2点にくわえて、反則金として二輪車であれば7000円、原付であれば6000円を納付しなければなりません。

さらに、片手を離したことによって歩行者や他の車両を巻き込む交通事故を起こしてしまった場合には、過失運転致傷などのさらに重い刑事罰に問われるリスクも生じます。

つまり、ヤエーが単なる挨拶の範疇であっても、確実な操作が損なわれるようなやり方は法律上でも決して認められていないというわけです。

無理なヤエーは事故を招く危険性がある!

このように、ヤエー自体は直ちに交通違反となるわけではないものの、実行する場所やタイミングには細心の注意を払う必要があります。

とくに、見通しのいい直線道路で交通量が少なく、車体が安定している状況であれば問題視されにくい傾向にあります。

しかし、カーブの途中でハンドルから手を離したり、複雑な交差点で無理にヤエーを返そうとしたりする行為は非常に危険です。

さらに、バイクは両手でしっかりとハンドルを握り、体重移動を含めた繊細な操作をつねに必要とするため、強い横風が吹いている橋の上や、路面が荒れている場所などでも同様の注意が求められます。

とくに左手はクラッチ操作を担う重要な役割があり、右手を離してしまうとスロットルとフロントブレーキの操作が遅れる事態に直面しかねません。

そのため、不安定な路面状況や操作が忙しい場面で無理に片手を離すと、車体の制御を瞬時に失い、重大な転倒や対向車との衝突事故などを招くおそれもあります。

くわえて、とっさのブレーキやクラッチの操作がわずかに遅れるだけでも、予期せぬパニック状態に陥り、被害が拡大するリスクが高まります。

見知らぬライダーからの挨拶に反応したいという気持ちがあったとしても、それが原因で愛車を傷つけたり、自身がケガを負ったりすることは絶対に避ける必要があります。

まとめ

ヤエーはツーリングの楽しさを倍増させてくれますが、それによって事故を起こしたり、交通違反で検挙されたりしてしまっては本末転倒です。

そもそもヤエーは相手の安全を願う自発的な行為であるため、危険を冒してまで必ず返さなければならない義務はありません。

したがって、カーブや交差点などの危険な状況では無理に手を振らず、軽く会釈に留めたり、指を少し浮かせたりする程度にとどめるなど、状況に応じた臨機応変な対応が求められます。

また、初心者ライダーの場合は運転操作に集中することが最優先されるため、余裕ができるまでは無理にヤエーをおこなわないという選択も大切です。

相手への思いやりを示すことも大切ですが、まずは自身の確実な運転操作と安全を最優先にすることが、トラブルなくバイクライフを楽しむための基本といえるでしょう。

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