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もしギブソンがパニアを作ったら?SR400と木製パニアに込めた家具職人のこだわり【みんなのバイク】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

モトメガネのニュースや記事を日々読んでいただきありがとうございます!
この『みんなのバイク』は、みなさまの愛車を紹介させていただくページです。
WEBからご自身で投稿できるほかに、モトメガネ編集部がイベント会場などにお邪魔して、あなたの愛車を撮影いたします。

今回の撮影会場は、2026年5月17日に東京・銀座で開催された「DGR “Ginza Ride”(銀座ライド)」。

DGRとは「The Distinguished Gentleman’s Ride」の略称で、スーツやジャケットなど紳士淑女の装いでクラシック/ネオクラシックスタイルのバイクに乗り、街をパレードする世界同時開催のチャリティライドイベントです。

華やかな装いが印象的なイベントですが、その本質は“男性の健康支援”にあります。前立腺がんの研究支援やメンタルヘルスへの理解促進など、男性が抱える健康課題への関心を広げ、募金を通じて支援につなげることがDGRの大きな目的です。

そのDGRの理念に共鳴し、ELFと関係者によるボランティアチームが運営を担っているのが「銀座ライド」。2026年の銀座ライドでは、参加に必要な募金を行った人数が148人となり、日本国内の全会場で最多を記録。当日も約100名以上のライダーが集まり、銀座の街を華やかに彩りました。

モトメガネ編集部では、そんなDGR銀座の会場で参加者のみなさんに協力していただき、愛車撮影とインタビューを実施。バイクを選んだ理由やお気に入りのポイント、DGRに参加した理由、当日の装いへのこだわりなどを聞かせていただきました。

それでは、DGR銀座に参加したライダーと愛車を紹介していきましょう!

目次

オーナーのプロフィール

お名前:家具職人
車両:ヤマハ SR400
排気量:〜400cc

※本記事は取材内容もとに読みやすく文章を作成し掲載しております。ご了承ください。

愛車について

『SR400』を選んだ理由は?

SR400を選んだ理由は、「扱いきれる楽しさ」にあります。

以前はドゥカティのスーパーバイクに乗っていて、レーサー系のバイクも好きでした。革ツナギを着て走ったり、サーキットを走ったりしていた時期もあります。

ただ、いろいろなビッグバイクに乗っていく中で、パワーがありすぎるバイクは、だんだん扱いきれないと感じるようになりました。年齢的なこともありますし、公道で思いきり楽しむには、もう少し等身大のバイクがいいのではないかと思うようになったんです。

釣りでいう「ヘラブナに始まり、ヘラブナに終わる」ではないですが、バイクも最終的にはシンプルなところに戻ってくるのかもしれません。

SR400はファイナルエディションを、まずはダメ元で買ってみたような感覚でした。でも乗ってみたら、自分にピタッとハマったんです。全開にできる楽しさ、扱いきれる面白さがあり、「これは楽しい」と感じました。

愛車でお気に入りのポイントは?

一番のポイントは、自作の木製パニアです。

もともと荷物を積みたいという気持ちがあったのですが、市販のパニアケースはどうしても自分のイメージと合いませんでした。そこで、木で作ったら格好いいのではないかと考えたのが始まりです。

ただ、最初は木のままだと格好よく見えなかったんです。黒く塗装すると普通のパニアのようになってしまい、「これでは木で作る意味がない」と思いました。

そこで思いついたのが、ヤマハというメーカーの存在です。ヤマハはバイクだけでなく、ギターも作っているメーカー。ならば、ギターのようなパニアを作れば、SR400に合うのではないかと考えました。

コンセプトは「もしギブソンがパニアを作ったら」。ギターのサンバースト塗装をイメージし、パニアもサンバースト仕様にしました。パニアだけでなく、バイク全体でひとつの世界観になるように作っています。

木材にもこだわっていて、メープルのトラ杢を使っています。材木屋さんにお願いして、半年ほどかけて探してもらいました。木目のピッチが細かい部分だけを使いたかったので、まるでマグロの一番おいしい部分だけを選ぶような感覚です。

細かいパーツにもこだわっています。鍵の部分などは、地元の鋳物の技術を使って作ってもらいました。自分で木型を作り、それを鋳物工場に持ち込んで形にしています。足の部分には、ギターのストラップピンをモチーフにしたパーツも使いました。

自分の仕事は家具職人です。だからこそ、自分の土俵で勝負したい。木を使って、バイクの世界にないものを作る。そのこだわりが、このSR400には詰まっています。

愛車でお気に入りのポイントは?

SR400そのものの魅力は、やはり“ちょうどよさ”です。

大きなパワーで圧倒するバイクではありませんが、そのぶん自分で扱っている感覚があります。公道で走っていても、エンジンをしっかり使って楽しめる。そこがSR400の面白さだと思います。

さらに、この木製パニアを付けたことで、自分だけの一台になりました。道の駅などに停めていると、「家具職人さんですよね」と声をかけられることもあります。SNSで見て知ってくれている人もいて、それはやはり嬉しいですね。

明らかに自分だけのSR400だとわかる。その存在感も気に入っています。

愛車への周囲の人の感想は?

とにかく木製パニアに驚かれることが多いです。

「これ、自分で作ったんですか?」と聞かれることもありますし、SNSを通じて知ってくれている人から声をかけられることもあります。

実際に、走っていると「今日すれ違いましたよ」とコメントが来ることもあります。それくらい目立つ存在になっているのだと思います。

この木製パニアは、単なる荷物入れではなく、自分にとっては作品のようなものです。だからこそ、反応してもらえるのは嬉しいですね。

これから『SR400』を買う人に伝えたいこと!

SR400は、速さやパワーだけを求めるバイクではありません。

でも、扱いきれる楽しさがあります。大きなバイクに乗ってきた人ほど、SR400に乗ると「これでいいんだ」と感じる部分があると思います。

自分もビッグバイクやスーパーバイクを経験してきましたが、最終的にSR400の楽しさにハマりました。全開にできる楽しさ、シンプルな構造、そして自分らしく手を入れられる余白がある。そこがSR400の魅力です。

ノーマルで乗ってもいいですし、自分のように思いきり世界観を作って楽しむこともできます。SR400は、オーナーの個性を受け止めてくれるバイクだと思います。

DGRに参加した理由は?

DGRには一昨年に初めて参加しました。

去年は天候のこともあり、3日間かけて移動するのは少し厳しいと判断して参加を見送りましたが、今回はまた参加したいと思って来ました。

今回は深夜1時に甲府を出発し、朝4時に調布インターで合流。そこから浅草、東京駅、海沿いを走ってコーヒーを飲み、さらにグループと合流してニューオータニで朝食を食べてから会場に来ました。

普段は地方に住んでいるので、高層ビルの中をバイクで走るのはとても気持ちがいいんです。東京の道はひとりだと車線も複雑で不安ですが、DGRでは先導車がいて、仲間もいて、沿道からも歓迎してもらえる。だからこそ、2泊3日をかけてでも来る価値があります。

DGRがチャリティイベントであることも理解しています。もちろんチャリティにも参加しました。ただおしゃれをして走るだけではなく、きちんと意味のあるイベントとして楽しみたいと思っています。

今日の服装のポイントは?

服装については、そこまで作り込んできたわけではありません。

ただ、バイクとうまくマッチするようには意識しました。SR400と木製パニアの雰囲気がかなり強いので、それを邪魔しないようにしつつ、シャツで少しアクセントを出すようにしています。

DGRらしい装いを楽しみながらも、自分らしさはバイクとパニアで表現する。今回のスタイルは、そんなバランスを意識しました。

DGRは、装いと想いで走るチャリティライド

DGRというと、スーツやジャケットに身を包んだライダーが街を走る、華やかでスタイリッシュなイベントという印象が強いかもしれません。

もちろん、愛車と服装を合わせて楽しむこともDGRの大きな魅力です。クラシックバイク、ネオクラシックバイク、カフェレーサー、スクランブラーなど、それぞれのライダーが自分らしいスタイルで参加する光景は、見ているだけでも気分を高めてくれます。

しかしDGRの本質は、単なるドレスアップイベントではありません男性特有の健康課題やメンタルヘルスへの理解を広げるために、世界中のライダーが同じ日に走り、募金を通じて支援につなげるチャリティライドです

今回の銀座ライドでも、参加者は事前登録や募金を行ったうえでイベントに参加。なかでも銀座会場は、募金を行った人数が148人と日本国内の全会場で最多となり、DGR本来の趣旨に賛同する多くのライダーが集まりました。

“かっこよく装って走る”ことを入口にしながら、その先にある“誰かのために走る”という想いへとつながっていく。そこにDGRならではの価値があります。

モトメガネでは、今後もイベント会場などで出会ったライダーと愛車を紹介していきます。あなたの愛車にも、それを選んだ理由、乗り続けている理由、そしてバイクと過ごしてきた時間があるはずです。ぜひ『みんなのバイク』で、その魅力を聞かせてください。

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