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3台比較【空冷単気筒】GB350とSR400とハンター350乗り味の違い

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HONDA GB350
YAMAHA SR400
ROYAL ENFIELD ハンター350

普通二輪免許で乗れる350と400
近年人気なのが空冷の単気筒バイクだ。その人気は大型二輪取得者まで巻き込み、バイクの原点ともいえる鼓動感とシンプルなデザインがウケている。
中でも、HONDAのGB350は2022年に1万2千台強と販売台数を伸ばして堂々の第一位になった。

じゃあ、他に空冷単気筒の350や400は無いのかというと、あります。
あの名車、YAMAHA SR400と世界で売れているROYAL ENFIELD ハンター350との乗り味の違いをe50exhaustがお伝えしていきます。
今、熱い空冷単気筒ネイキッドバイク3台比較

目次

全てにソツない現代の空冷単気筒!
ホンダ GB350

ホンダのGB350。買いやすいお値段で若者向けかと思いきやオジサンたちにも大ウケ。
発売当初からしばらく納車待ちが続いた大人気車。時代を逆行するかのような空冷でしかも単気筒。けして速くはないこのバイクは、実は最後に登場するロイヤルエンフィールドの人気バイク(車種は違う)に対抗すべく日本よりも先にインドで発売されたハイネスCB350の日本向けバージョン。

日本で売れるのかとの心配をよそにバカ売れ。
ロングストロークの348cc、20馬力なのだが鼓動感と小気味良く回るエンジンは快適そのもの。ゆっくり田舎道を流すのが最高に気持ちがいいのだ。鼓動感はあるのに不快な振動が無い。普通は鼓動感を出すために振動は不可欠。しかし振動には乗っているライダーが心地よいものと不快なものに分かれる。

そこでホンダは不快なものだけ取り除き、心地よい振動だけを残しているのだ。これは技術と工夫のいることで現代のバイクならでは。ホンダマジックともいえよう。もちろん、鼓動感はその分、薄れる。だが必要十分というか味わえる鼓動感はあるからソツない。
気になる高速道路での巡行だが100キロを超えるスピードでの走行が可能。多少の振動が目立ってくるが必要十分でツーリングも困らないからソツない。

コーナリングは、フロント19インチのリアが18インチの絶妙なバランス。
リアで回るような感覚で、これまた楽しい。軽快にリズミカルにコーナーを抜けていく。速度域が低くても楽しい。サスペンションも硬くはないが、しっかり粘るのでワインディングもソツない。全方向に平均点を「超える」性能を持っている。乗りやすくライダーの間口も広いのがホンダらしい。

●空冷4サイクル単気筒348cc
●最高出力20ps/5500rpm
●車重179㎏ ●シート高 800㎜
●価格:561,000円(税込)

名車は作法が大事
SRを所有するという価値
ヤマハ SR400

言わずと知れたロングセラーの名車。
根幹の基本設計はそのままに、1978年から2021年まで、なんと43年もの間、売れ続けたSR。
もちろん、性能は現代のバイクに勝ちようがなく、スペックを観たらがっかりするかもしれない。にも拘わらず人気が未だに衰えないのは、この美しいデザインと味わい深い走行フィーリングに他ならない。

SRと言えばキックスタート。
今時キックにこだわり、キックでなければSRではない、と言わしめるほどその儀式にこだわる。SR400はショートストロークの高回転型399cc。24馬力を6500回転で出力する。しかし、そんなに回してしまうと振動が凄い。けして心地よい振動とは言えない。単気筒の宿命なのだ。

SR400を上手に楽しく走らせるには作法がある。振動が心地よい鼓動感になるのは、実は2000から3000回転の狭い回転域。少し高めのギアを選んでトコトコ走らせる。この回転域をキープする事が大事。SR好きはこの作法を知っている。そしてこの鼓動感がたまらなく愛おしいのだ。もちろん高速道路は苦手。一応、100キロ以上出せるが、振動が酷くて長時間はツラい。苦行だ。

コーナリングは独特。現代のバイクと比べると細いタイヤ。曲がるときは雲に乗っているような感覚。初動が柔らかく、最後はしっかり支えるバランスボールに乗っているようなイメージ。サスペンションもタイヤも柔らかい。こんなコーナリングをするバイクはコレしかない。昔ながらのリアで曲がっていく感覚。でも、コツをつかむとかなり速いらしい。作法を極めた者だけがたどり着ける至高の極み。

●空冷4サイクル単気筒399cc
●最高出力24ps/6500rpm
●車重175㎏ ●シート高 790㎜
●価格:605,000円(税込)

半年で10万台!
インド製とあなどるなかれ世界で売れてる 
ロイヤルエンフィールド ハンター350

ロイヤルエンフィールド。イギリス発祥の老舗バイクメーカー。
インド資本が入り、インド生産なってからがすごい。インドでバカ売れ。このハンター350はなんと半年で10万台売れたのだから驚き。最初に紹介したGB350は2022年の日本での販売台数は1万2000台だから、そのすごさがわかるだろう。

兄弟車としてクラシック350とメテオ350とあるが、このハンター350が最新型でスポーツタイプ。前後17インチで軽快なハンドリング。クラシックとメテオは前後異なるインチでゆったり走る。前述のホンダが対抗して出した相手というのが、このメテオ350のモデルチェンジ前のシリーズと言われている。このロイヤルエンフィールドの350ccが無ければ、GB350も生まれていなかったかもしれない。

インド生産とあなどるなかれ。ハンター350は、GB350と比べて中低速のトルクが厚い。スタートがとてもラク。街乗りの常用回転域のトルクが厚いので操作が楽しい。タンクやフェンダーなどの仕上げも丁寧でカラーデザインも豊富なので所有感も満足感が高い。この空冷単気筒は楽しい。鼓動感もしっかりあるのもいい。不思議なのは鼓動はあっても不快な振動が無い所。さすがに高速道路ではあるらしいが、街乗りでトコトコ走るだけでも楽しいのは、開発者の意向が反映していると感じる。

コーナリングも素直。セルフステアでひらひらと曲がる。低速でも楽しいコーナリング。ギアを間違えてもガクガクしない。アシストスリッパークラッチは無いのだが、バックトルクでギクシャクしないのが乗りやすい原因か。走りには消して洗練されたという感覚は無い。雑味がある走りなのに、楽しい。むしろ、あえてその雑味をポイントポイントで作り上げているところに開発者の楽しんでいる部分が垣間見える。乗ってみたらわかる、その雑味がいい味を出している。

●空冷4サイクル単気筒349cc
●最高出力20ps/6100rpm
●車重181㎏ ●シート高 790㎜
●価格:657,800円(税込)ダッパー 664,400円(税込)レベル

優等生のGB、由緒正しいSR,やんちゃなハンター
どこを選んで乗り倒すか

同じ空冷単気筒でも、キャラクターが異なる3台。共通しているのは、普通二輪免許で乗れる、ゆっくりトコトコ走るのが楽しいオートバイ、という点だ。

GB350は、平均して精度の高さを誇る。おとなしめだが適度な鼓動感。不快な振動は打ち消す。SRやハンターの方が鼓動感としては官能的だろう。ブレーキ性能やサウンド、全域の十分なトルク。ちょうどいいサスや快適なコーナリング。GB350は本当にソツない。一番間違いないのはコレだろう。

SR400は、なんといっても美しいデザイン。歴史と熟成の極みは、存在だけで価値がある。今では、この長いタンクや細いタイヤで新たに作り上げることはしないだろう。気持ちいい鼓動は、回転域が限られるが、至福の鼓動。この鼓動感を味わえるのはSRしかない。キックという儀式や手間のかかる部分は、面倒くさい人には短所だし、それを愛おしく思える人には他には無い長所となる。

ハンター350は不思議な鼓動だが一番心をつかむ気がする。走っていて楽しいのはコレ。シートも厚みがあって乗り味が他の2台とは違うせいもあるかも。走行性能としての粗削りな部分をわざと出してバイクの楽しさを味わってくれと伝えてくるのだ。シンプルでも楽しいバイクは作れる、俺たちの欲しいバイクはこういうのなんだよ、と作り手のメッセージが伝わってくる走りなのだ。

いずれの3台も、速く走りたい人には向かない。でも、ゆっくり走っても気持ちいいバイクがあるんです。初心者にオススメは当然として、熟練のリターンライダーにも、ぜひ、オススメしたい。そろそろ、疲れませんか。そんな時に気兼ねなく楽しめる低速でも楽しいバイクがあります。トコトコと景色を眺めながら鼓動を味わうのもまた粋な楽しみ方ですよ。セカンドバイクとして良き友となること間違いなし。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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