はじめまして!けんです。
今回はAppleの紛失防止アイテムのAirTagをバイクに入れたら盗難対策になるか、真面目に検証してみます!
AirTagは位置情報をiPhoneに発信してくれるので、AirTagをバイクに入れれば常にバイクの位置が把握できるんじゃね?
実際どうなの?!早速検証行ってみましょう!
いざ!AirTag開封の儀!気になる価格は?
早速AirTagを開封!気になるお値段は3,800円!維持費用はかかりません!
公式だと名前を無料で入れられるので、今回は私のバイク、WR250Xから取って”WRX”と入れました!決してスバリストではない。
ちなみにAmazonだとポイントが5%入るぞ!名入れが要らない人はAmazonで買った方がオトク!
主題から逸れるので、AirTagのセットアップ方法は割愛します!超簡単なので購入時についてくる説明書を見てください。
さあ、早速バイクにぶち込んでみよう!
バイクへの設置は自由自在!
AirTagの大きさは実測で直径31mm×厚さ8mm!
100円玉より少し大きいくらい。コレほんとに何かのガジェットなのか?と疑うほどコンパクトです。
これだけ小さければどこでも設置可能です!私はすぐに見つからなそうなシート裏にしました。
ハッキリ言って、何も知らない盗難業者が見つけることは困難です。黒いテープなどで覆ってしまえば気付かないと思います。
盗難業者に見つかりづらい場所、見つかった時の対策は後述します!
コレは優秀なトラップになるんじゃないか?!
シート下に入れても反応する?位置情報をチェック!
バイクに入れた状態でiPhoneから位置情報をチェックしてみます。
郊外のコンビニでiPhoneの「探す」アプリを開くと…
おおっ。ペアリング済みのAirTagが表示されました!
青い丸がiPhone、自転車マークがAirTagを指しています。
次に操作画面から「探す」をタップしてみます。
AirTagが近くにあることを教えてくれます!
次は音を鳴らしてみます。
…ん?鳴ってる?コレ鳴ってるのか?
「言われてみれば音がする…?」くらいの小さな音量でピピピとなります。
しかし、シート下に入れていること、周りの車の音などがあり、街中でこの音に気づくのは至難の技です。
ちなみに10秒ほどで音は止まるので、鳴らし続ける場合はタップし続ける必要があります。
実際に盗まれてみた(小芝居)
実際に盗まれた想定で、iPhoneから離れてみました。
「さて、コンビニで休憩しようかなー」
「コーヒー買う少しの間だし、鍵さしたまま、ヘルメットも置きっぱでいいや」
「さ、コーヒー買ったしツーリング再開しようかな!…あ、僕のバイクが!」
…となっても大丈夫!そう、AirTagならね。
(これが言いたかっただけです。茶番にお付き合い頂きありがとうございます。)
位置情報をチェックしてみる
早速、友人に協力してもらい、iPhoneとAirTagを離して追跡できるか確認します!
追跡するときは探すアプリの紛失モードを有効にします。
紛失モードにすれば離れたAirTagの位置を表示させることができます!
さあ、コレで追跡の準備は万端!盗難業者(仮)を追跡します!
※以後、マークはこうなっています。
自転車マーク:iPhoneの検知したAirTagの位置
赤丸:実際のAirTagの位置
青丸:自分のiPhoneの位置
…あれ?まだ自分のiPhone(青丸)の近くにAirTag(自転車マーク)があります。
実際は結構移動しており、バイク(赤丸)とはこんな位置関係になっています。
えー、ダメじゃんAirTag…。位置情報が動かなかった原因を考えます!
位置情報が取れなかった原因
おそらくこのケースで追跡できなかったのは、逃走中のAirTagの近くに別のiPhoneが全くなかったことが原因です。
AirTagの位置情報取得の簡単な原理を説明すると、
- AirTagが近くのiPhoneを使用して位置情報を取得/発信する
- 自分のiPhoneには、近くのiPhoneを経由して情報が表示される
つまり、AirTagの近くに誰かのiPhoneがない場合、AirTagは位置情報を発信できないのである。
ちなみに完全に孤立したAirTagは、紛失モードへの切り替えすらできなかったです。
検証したエリアは土日の埠頭エリア。お仕事のトラックやタクシー、観光客はほぼいませんでした。
これはつまり、盗難業者がど田舎を走っている場合、AirTagは全く機能しないことを意味します。
AirTagの欠点に気づけた貴重な検証になりました。
今度は人が多そうなエリアで試してみる。
人がいないエリアで試したので追跡に失敗しました。では、人が多いエリアではどうでしょう?
ということで、友人をコンビニに置き去りにしたまま都心(新橋駅)に出てきました!(すまん、友よ…。)
複数路線が行き交うターミナル駅なので、人通りは多いです!コレならどうだ!
おお!それなりに正確な位置情報が表示されました!誤差は5m~10mほどです。
人が多く、周りにiPhoneが多い状況だと位置情報が追えるようです!
ただし、ここでも問題が…
バイクが高速で移動すると、AirTagは断片的にしか追跡ができません。
実際はバイクは進んでいるのに、AirTagの位置情報があまり更新されないのです。
この検証で人が多いエリアでも、AirTagでは断片的にしか追跡が行えないことがわかりました。
検証結果!AirTagで追跡はすごく条件付き…。
今回の検証で分かったのは、盗難業者のスマホによって追跡精度が変わるということです。
盗難業者のスマホがiPhoneの場合
盗難業者がiPhoneユーザの場合、AirTagの位置を業者のiPhone越しに知ることができます。
周りにiPhoneユーザがいない道を通ろうが、業者自身がiPhoneユーザなら追跡できるというわけです。
ただし、AirTagは持ち主以外のiPhoneと一緒に移動すると、ストーカー防止のため一緒に移動するiPhoneに通知を出します。
業者のiPhone画面にAirTagが近くにあることが通知されます。
この検証は行っていませんが、口コミだと3時間ほどで表示されるようです。
3時間後に通知が出たら業者はAirTagを探し始めてしまいます。
効果はゼロでは無いですが、完璧ではないですね。
- 3時間の間は追跡ができる
- 通知にビビってバイクを置いて逃走する可能性が高い
盗難業者のスマホがiPhone以外の場合
盗難業者がAndroidユーザなどの場合、AirTagの位置は通り過ぎる周りのiPhoneから知るしかありません。
人通りの少ない山道などを通られた場合、AirTagの位置情報は断片的にしかつかめません。
ただし、近くにAirTagがあるという通知はAndroidには表示されません。
AirTagで追跡していることがすぐにバレることはないでしょう。
ただし、持ち主から離れて3日以上経過すると、AirTagは音を出します。音に気づいた場合、業者はAirTagを見つけてしまうでしょう。
こちらも断片的ではあるが、3日は追跡できるので効果はゼロではありません。しかし、完璧ではないですね。
AirTagでより強力な盗難対策をするなら…
シート下に入れるだけでも追跡できると分かったが、さらに手厚く盗難対策をする方法を考えてみました!
対策1 特殊ネジを使って閉じ込める
盗難業者が簡単に開けられないように、特殊ネジや鍵付きの場所に入れると効果が高いと思います。
例えばエアクリーナーボックスのネジを星形特殊ネジにして、ボックス内にAirTagをテープで留めてしまう。
もちろん盗難業者も特殊ネジくらい一通り揃えていると思いますが、工具を探すのに時間がかかれば、それだけ追跡の時間を稼げます。
対策2 AirTagのすぐそばにメッセージを…
盗難業者が万が一AirTagを見つけた場合に備え、AirTagの近くにこんな置き手紙をしておくと効果大でしょう。
要するに「AirTagを見つけたようだけど、もっとたくさん仕掛けてあるよ」と伝えるのです。
私が盗難業者ならバイクを捨てて逃げます。外国人の業者を想定して英語も添えました。
コレは盗難業者に見つかった時も効果的!
AirTagは安いので、ブラフではなく実際に複数個バイクに仕込んでもOKです。
他製品との比較!完璧な追跡をするなら専用品を!
ここまでで分かる通り、AirTagは紛失防止の製品であり、盗難防止の製品ではありません。
誰かが盗難した時に追跡するための製品ではないのです。
完璧な追跡をするなら、専用品の購入をした方が良いでしょう。
例えばセコムが提供するサービス、「ココセコム」ならGPSでバイクを正確に追跡し、セコムに連絡すれば警備員がバイクの位置まで行ってくれます。
ただし、導入に4400円、月額1200円掛かるため、AirTagよりかなり高価です。
動画もあるよ
実際に動くAirTagが見たい人は動画もどうぞ!
まとめ!AirTagは盗難防止になるが…
まとめると、
- AirTagで完全な盗難防止、追跡は不可能
- ただし、時間制限付き,条件付きで追跡は可能
となります!
とはいえ3800円で安価に導入できるので、お守り程度に入れるのはアリだと思います。
ちなみにバイクの鍵に付ければ絶対失くさない鍵に変身するので、盗難対策以外でも買う価値はアリだ!