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『Z900RS』と『XSR900』選ぶならどっち? 乗り味の違いを紹介

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KAWASAKI Z900RS
YAMAHA XSR900

大人気のカワサキ Z900RS。400cc以上で5年連続販売台数TOPは伊達じゃない。
ネオレトロで、中身は最新バイクの900cc ネイキッド。その牙城を崩す、Z900RSに対抗できるバイクは他にないのか。e50exhaustは、このバイクこそ王者に対抗できると考えます。それは、ヤマハのXSR900。ネオレトロでも懐古主義だけではない斜め上を行くデザイン。圧倒的なパワーとじゃじゃ馬的な乗り味も魅力。

今回は900cc のこの2台を比較。
900ccというだけでなく、KAWASAKIYAMAHAの乗り味の本質にも迫ります。
4気筒エンジンと3気筒エンジンのパワーユニットの違いにも注目。

目次

電子制御はいらない!?
アクセルワークで走りが変わる4気筒エンジン 
カワサキ Z900RS

カワサキのZ900RS。オジサンたちの夢と希望を具現化した大人気マシン。
4気筒の回すほどに気持ちのいいサウンド。砲弾型の2眼メーター。長いタンクとテールまで一体のシート。
ヘッドライトは丸目一灯でLED。それでいて中身はちゃんと速い最新型。カワサキはわかってるなあ、とうなづいた人は多いのではないですか。

電子制御は、ABSとトラクションコントロールくらいでほぼ無し。
900というアッパーミドルクラスなのに、ライディングモードが付いていない。それでも売れているのは、乗り手が簡単にメリハリをつけて走れてしまうからだ。180°の等間隔爆発はスムースでアクセルの開け方でマイルドにもアグレッシブにも走りが変わる。レスポンスを鈍くしたいのであれば緩く開ければ良いし、レスポンスを敏感にアグレッシブに走りたいなら、アクセルをガバっとあければいい。昔はライディングモードなんてものは無かったのだ。

回すほどにトルクを増していくこの4気筒エンジンは、
伸びやかで、しかも中低速も充分なトルクを残している。だから乗りやすい。
一部、ネガティブな意見としてドン突き(パワーが急に出てギクシャクする)が激しいとのコメントもあるがアクセルワークの問題だと感じる。アクセルを開けた瞬間は急に出ない、わずかに間があって開け続けるとドンとパワーが出るので、そのわずかな間を乗り手がとらえきれていないからだと思う。

ドン突きで思い出すのが、初期のヤマハのMT-09。
これは本当にドン付きが激しく、サスペンションも柔らかすぎたのでマシンの挙動をコントロールするのは、かなり神経を使った。それに比べたらZ900RSはドン突きなんて……と思うのは自分だけだろうか。
アクセルワークに慣れたら、極上の4気筒サウンドで回すのが楽しくなるだろう。集合管はもう死語になっているだろうが、かつての迫力のある響きと和音のような音色は、このマシンの最大の魅力かもしれない。

コーナリングはとても素直。特にフロント荷重でもなく、アクセルを開けてトルクをかけるとリアで曲がっていくような感覚。
このリア荷重な感覚もオジサンたちは馴染みがあって安心感があるのではないか。緩いポジションのまま、楽な姿勢で、どっしりと安定感のある操舵感は、コーナーでもコントロールがしやすい。

サスペンションはゆったり走る人には少し硬めかもしれない。
それでも、ちゃんとギャップはいなしてくれるし、これだけのデカいマシンをトルクをかけてコーナーでも踏ん張る走り方の人には、このくらいの硬さは必要だろう。自分的にはバランスの良いサスペンションだと感じる。ゆったり走る人にもガンガン走る人にも、満足できるポテンシャルを持っている。

●水冷4サイクル並列4気筒948cc
●最高出力111ps/8500rpm
●車重215㎏ ●シート高 800㎜
●価格:1,430,000円(税込)

新型は走りが変わった!
3気筒エンジンの良さをフルに発揮できるポジション 
ヤマハ XSR900

ヤマハのXSR900。MT-09とともに3気筒の魅力を世界中に拡散した稀代のマシン
これまでの3気筒エンジンは割とネガティブなイメージがあったのだが、ヤマハの3気筒がそのイメージを覆してしまった。簡単に言うと4気筒のように高回転まで回り、2気筒のように低速のトルクが分厚い。
まるで4気筒と2気筒のいいとこ取りのような感じのマシンなのだ。

ただ、ほぼ同じエンジンの初期のMT-09やXSR900は、必ずしも良い点ばかりでは無かった。
味付けがアグレッシブすぎて、暴れる出力を柔らかいサスペンションが支えきれなかった。
XSR900は電子制御も入り、ライディングモードも選べる。初期のAモードは、それこそアクセルが数ミリ動くだけでドンと加速していくじゃじゃ馬ぶり。それがウケるケースもあったのだが、現実的にサスペンションとのバランスが悪すぎた。アクセルコントロールにかなり神経を使うバイクだった。

ところが往年のゴロワーズカラーを彷彿とさせる新型は、初期のネガティブな部分を大幅にクリア。
じゃじゃ馬感は残しながら、サスペンションとのバランスも良くモーターのように回る3気筒エンジンの出力をしっかりと受け止めて走りやすいマシンになった。それだけではなく、モタードっぽいポジションも少し前傾になってフロントにしっかりと荷重がかかりコーナーも安定するようになった。

ライディングモードを見てみると最もアグレッシブな『1』は、じゃじゃ馬。『2』が強めのパワー。しかし、サスペンションが良くなった事とポジションが前傾になった事でギクシャクしない安定感を得た。『3』はさらにレスポンスが弱めで初心者でも扱いやすい。
電子制御も6軸IMU、緊急時に作動するブレーキシステムやクルーズコントロールと快適装備。デザインも単なるレトロさを出すだけでなくタンクやシート形状、独特なテールランプなどヤマハらしい斬新なアレンジが施されている。

コーナリングは抜群に良い。
旧型のフロント荷重が抜けてしまうような軽さがなくなり、しっかりとした接地感が出た。
もともとヤマハの3気筒エンジンはどの回転域もトルクがあってモーターのように回るので、アクセルを開けやすい。ただ、フロントがしっかりしていないので開けられなかった。エンジンの特性を出し切れなかった。

でも、新型は、いつでも開けていけるし、開けるほどに曲がっていく。3気筒の程よいトルク感がちょうどよくコーナリング中でも、接地感がつかみやすい。4気筒の回転に依存するパワーとは違って、3気筒の地面を蹴りだす感覚がつかみやすいから修正もしやすく狙ったラインをトレースしやすいのだ。
それでいて、余りあるパワーは公道では使い切れないほど。このマシンを乗りこなしていく楽しみは尽きない。

●水冷4サイクル直列3気筒888cc
●最高出力120ps/10000rpm
●車重193㎏ ●シート高 810㎜
●価格:1,210,000円(税込)

カワサキの重厚感とヤマハの爽快感
気筒数だけではない乗り味と操舵感の違い

Z900RSには、カワサキのエンジンらしい重厚感がある。
4つのピストンやコンロッドが激しく動き、内燃機関としての熱とパワーの繰り出す様子が伝わってくる。スマートというよりも粗削りで躍動感のある重機械の動きだ。
それでいて回転数が上がってくるとマシン自体は軽快さを増していくのがカワサキ。

回すほどに、コーナリングは安定するし、4気筒のサウンドは咆哮から和音へかわりライダーの動きにシンクロしていく。走りが上達するほどにマシンは応えてくれる。その応え方は、俺についてこい!と言わんばかり。カワサキらしい乗り方をした者だけが達成できる乗り味。

かたや、ヤマハのエンジンは、軽快で操舵感をしっかり味わえるエンジン。
たとえ3気筒であってもモーターのように回るエンジンは、スムースでどの回転域でもトルクフル。常にライダーのアクセルコントロールに応えてくれるサラブレッドのような賢さがある。きっかけさえ、ライダーが与えればその後はマシンが手を携えて綺麗にスマートに走らせてくれる。カワサキよりも間口は広い。

乗り手の意思を幅広く受け入れるヤマハは乗りやすいイメージがある。
それでいてXSR900のじゃじゃ馬的なアグレッシブさは、初心者には扱いきれない俊敏さと傲慢なパワーを持ち合わせる。アクセル、トルク、バンク角、スピード、すべてに集中してコントロールできる者が到達できる難しさもある。だから、ライディングモードで切り替えが必要になってくる。上達に合わせて選んでいくことが上手くなる近道かもしれない。

コーナリングも違う。
カワサキは、回して回して安定させて重心が真ん中、あるいは少しフロントに集まってくるイメージ。そうなったら速い。4気筒ならではの伸びやかな加速がどこまでも上昇して、いつの間にか安定したコーナーリングが終わっている。中途半端に開けているうちは、綺麗には曲がれない。

ヤマハは、回さなくても安定して曲がって行ける。ただし、きっかけを間違わなければだ。特にアクセルコントロールは大事。適正なトルクを掛けながら、ライダーがバンクを始めたら、どの回転域でも安定して曲がってくれる。コーナー中にアクセルをさらに開けていくと喜んで綺麗に曲がっていく。3気筒の地面を噛みつく感じが安定感を増して立ち上がりは4気筒よりも速いだろう。

王道のネオレトロなデザインで選ぶなら、Z900RS。ちょっと斬新なデザインにレトロを感じさせるデザインならXSR900。リッターバイクに負けない重厚感と4気筒のサウンドで所有感を満たしたいならZ900RS。
とにかく速く走りたい、上達したい、音よりコーナリングの爽快感が欲しい人はXSR900。どちらも個性が際立つ走りなのでぜひ、乗ってみてその個性を感じ取ってほしい。どちらを選んでも後悔はしないはずだ。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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