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北海道の珍スポット3選 札幌・登別で出会うクセ強すぎる博物館

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

札幌や登別には、有名観光地とは全然ちがう、“クセ強め”のスポットがあります。しかも、どこもただの珍スポットではありません。館長やオーナーの思想、人生観、昭和カルチャー愛がギュウギュウに詰め込まれた場所ばかり。今回は「頭の中までディープ」な3施設を紹介します。

目次

館長の思想を可視化「レトロスペース・坂会館」

まず札幌市・二十四軒にある「レトロスペース・坂会館」。初見だとかなり衝撃です。古びたマネキン、人形、昭和家電、ポスター、謎オブジェが所狭しと並び、「ここは博物館なのか?夢なのか?」という気分になります。

館長の坂一敬さんは、“坂ビスケット”で知られる坂栄養食品の会長です。コレクションのきっかけは、ゴミ捨て場に捨てられていたマネキンでした。「まだ使えるのに捨てられるモノが多すぎる」。そこから不要品を拾い、直し、再生することに没頭していきました。

館内には、修理されたブラウン管テレビや昭和の家具が普通に動いています。しかも坂館長、「今は壊れたら修理じゃなく買い替え。これは資源の無駄だし、技術力も落ちる」とかなり熱い。人形の独特すぎる展示方法も、悪趣味ではなく傷を隠すため。“捨てられたモノの存在価値”を見せるためなのです。

さらにディープなのが、“戦争と性”をテーマにした展示です。戦争は死、性は生。その両方を並べることで、「人間が生きるとは何か」を問いかけています。最初は興味本位でも、見終わる頃には、「ここは思想の博物館なんだな」と納得していました。

レトロスペース・坂会館

日本のスミソニアン博物館「登別市 古趣 北乃博物館」

続いて登別市の「古趣 北乃博物館」です。こちらは“昭和の記憶”がそのまま巨大倉庫に詰め込まれたような空間。ソフビ、超合金、ミニカー、映画ポスター、骨とう品など、とにかくモノの量がすごい。しかも1万点以上もあります。

2階は昭和キッズならテンション爆上がりのおもちゃゾーン。でも館長の若木日出男さんが本当に見てほしいのは1階です。古いタバコの箱、酒瓶のラベル、捨てられる寸前だったオルガンなど、「これ何がすごいの?」と思うようなモノが大量に並んでいます。でも若木さんは言います。「すべてのモノには作られた理由がある。それは文化的資産なんだ」と。

展示品の中には、昭和新山を記録した三松正夫氏ゆかりの品なんかも混ざっています。ただし、高級博物館みたいに厳重な展示はしていません。普通に置いてあります。「本物か偽物か分からない人こそニセモノ」という館長の言葉も強烈。昭和の頑固オヤジ感が最高です。

モノに埋もれた生活を続ける若木館長の目標は“日本のスミソニアン博物館”。資金難と戦いながらも、モノの歴史を未来へ残そうとしている姿がめちゃくちゃ格好よかったです。

古趣 北乃博物館

レトロゲームの最前線「札幌市 ジー・バオア・グー」

そして最後は札幌市・北24条の「ジー・バオア・グー」。名前からして濃い。ガンダム好きならニヤリとする“ア・バオア・クー”のオマージュで、キャッチコピーは「北の都に居座る最終防衛線」。もう入店前から世界観が完成しています。ちなみに私は「無敵超人ザンボット3」が好き。

店内には約1000台のゲーム機。しかもほぼ現役稼働。ブラウン管が光り、電子音が鳴り響き、昭和〜平成のゲーセン文化がそのまま保存されています。

1階には10円ゲーム、パチンコ、ピンボール、射的、ガチャガチャ。ジュークボックスからは歌謡曲。空気が完全に昭和です。2階に上がると『パックマン』『ギャラガ』『ストⅡ』『ぷよぷよ』など名作アーケードがズラリ。当時ゲーセンに通った人なら、「100円玉めっちゃ消えたな…」と遠い目になります。

しかも単なる懐古趣味じゃありません。壊れたゲーム機は部品を流用したり、自作したりしながら修理して維持しています。まさにゲーセン文化の保存活動なのです。

電気代高騰という強敵とも戦いながら、“最後の防衛線”を守り続ける姿はちょっと胸熱。「昭和カルチャーって単なる古い思い出ではなく、こういう人たちが本気で残そうとしているから今も体験できるんだな」と感じました。

ジー・バオア・グー

モノとは人が生きた証

札幌・登別には、観光ガイドだけでは見つからない“濃すぎる世界”があります。どの施設も共通しているのは、「モノを残す=記憶を残す」という強烈な信念。キレイに整った最新スポットとは真逆。だからこそ妙に人間くさく、とても心に刺さりました。

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