ここまでお届けしてきた、2025年のSSTRに関連したツーリングのレポートですが、今回が最終回です。3台のVストローム250SXは、敦賀に到着。最終日の目的地は「琵琶湖」に決定。「ビワイチ」で最終日を締めくくることになりました。
著・中村聡一郎(フィネス)/取材協力:SUZUKI
Route!掲載日:2025年11月6日
【6/2の走行ルート】
敦賀から琵琶湖の北岸へ。「道の駅 塩津街道あぢかまの里」を起終点に、ぐるっと東岸から西岸へと時計回りに走って琵琶湖畔を一周です。

【目指せ、滋賀のマザーレイク「琵琶湖」】
「おはようございます」
朝食会場で舛木さん、カソリさんと今日の行く先についてご相談。Xで行き先投票をした結果、「伊勢神宮」が1位でした。しかし、当日、アポなしでの訪問では、境内での撮影は一切出来ないことに気づいて(事前に取材申請しても、許可が下りるのかどうかは怪しいところですが)、投票していただいた方には申し訳ないのですが、「琵琶湖一周」に決定しました。


国道8号を走りながらインカムで会話をしていると、カソリさんから、興味をひかれる話が出ました。なんでも、この先の峠にあった茶屋に、松尾芭蕉の『奥の細道』の素龍清書本(原本)が展示されていたそうです。では、寄ってみようとバイクを停めましたが、茶屋は数年前に閉店。建物と、『奥の細道』の素龍清書本にまつわる話が記された石碑だけが残っていました。


【道の駅 塩津街道あぢかまの里からビワイチ、スタート】
峠を下って、琵琶湖の西岸へ向かうJR湖西線の高架をくぐり、「道の駅 塩津街道あぢかまの里」に到着です。ちょうど営業開始のタイミングで、ぶらぶらと駅内を散策していると、「ごパン」と書かれた看板が。
「ごはん?、パン?、???」
これは食べてみないと、と早速購入。「米粉」を使うパンは、よく見かけるのですが、ここのパンは、炊いたご飯を混ぜているとのこと。米粒の食感は全くなくて、すごくモチモチした初めて味わう食感です。そして、じつに美味しい!



そして、いよいよ「ビワイチ」スタートです。コース途中の「奥琵琶湖パークウェイ」が、南から北への一方通行なので、東岸から西岸の時計回りのコースにします。日没までに、またここへ戻ることに決めて、出発。まずは、「賤ヶ岳」の麓を湖沿いに走る県道336号で、木之本へ。ここから「さざなみ街道」※で琵琶湖の南の端を目指します。
※「さざなみ街道」とは、木之本と大津までの、琵琶湖の湖岸を通る複数の県道の総称



米原まで、ほとんどが琵琶湖の湖岸の快適な道で、気分上々のツーリングを楽しみます。そして、遠くに見える対岸の山並みと、広々とした湖面にあらためて大きさを実感します。


【寄り道を楽しみながら琵琶湖最南の大津へ】
彦根市から近江八幡市へと走っていると、道沿いにお洒落な建物が見えました。
すると、舛木さんから
「あ、ここだ。前から寄りたかった店なんです」
と寄り道のリクエスト。
すぐにUターンします。何の店かと思ったら、ベーカリーでした。店名は「ジュブルリタン」で、オジサンが入るにはちょっとたじろいでしまうお洒落な建物です。中に入ると美味しそうなパンがズラリ。パンを購入して、屋内フリースペースでいただきました。


美味しいパンを味わったら、ツーリングを再開です。彦根市街を過ぎたところで、県道から湖岸沿いの道へ入ってみます。すると、大きな木が立ったスペースがあって、木の下にはベンチが置かれています。
「あ、これがSNSなどでよく見る、琵琶湖畔のベンチか」
ツーリングマップル関西にも「あのベンチ」と載っている映えスポットで、センダンの木の根本にベンチが置かれています。座ってみれば、目の前に広がる琵琶湖の眺めがじつにいい雰囲気。しばらくここでのんびりひと休みはさぞ気持ち良いだろうな、と思ったのですが、平日にもかかわらず、見物客がやって来るので、邪魔にならないように、早々に出発です。


【琵琶湖を離れて人気のショップと近江八幡へ】
近江八幡市で琵琶湖から離れて、「ラ・コリーナ近江八幡」へ。ここは洋菓子で知られる「たねや」「クラブハリエ」が手がける施設で、緑に覆われた建物の写真を見て、一度訪れてみたいと思っていた場所です。
草原の中に歩道があり、その先には緑色、ではなく植物に覆われたメインショップ。さらに、そこを抜けると池があり、そのまわりにショップやフードコートが建っています。ぐるりと中を巡って、最後に「バームファクトリー」で買物です。



次は近江八幡市街へ入ります。ただ、道が良くわからず、ツーリングマップルを頼りに走ります。狭い路地の先で、「日牟禮八幡宮」の境内に出て、さらに「八幡堀」や「白雲館」、「近江兄弟社」と、運良く近江八幡の名所を見ることもできました。じつに、雰囲気が良くて、次は歩いてまわりたいですね。



この後、琵琶湖畔への道がわからず迷いましたが、何とか湖岸へ戻ります。だいぶ対岸との距離が狭くなってきて、交通量も増えてきます。今日は平日なので、夕方のラッシュ時間の前には大津市街を通り抜けたいところです。


【瀬田の唐橋を渡って大津へ、そして東岸を北へ】
どこで琵琶湖を渡って西岸の大津市へ入るか、思案しましたが、やはり、一番南にある「瀬田の唐橋」でしょう。ということで、南へひた走ります。そして、「瀬田の唐橋」に到着。瀬田川を渡って大津市へ入ります。


大津市市街は、交通量もグッと増えて、国道1号はノロノロ状態。できれば、西岸も湖岸沿いを走りたかったのですが、この状況では日没までに「ビワイチ」達成は難しいと判断して、湖西道路、志賀バイパスで一気に北上します。そして、高島から湖岸沿いの県道304号で琵琶湖と再会です。




【日没までにビワイチ達成なるか、最後にハプニング発生!?】
街道の面影が残る「海津」の町並みを通り、春の桜並木が有名な「海津大崎」へ。この辺りは、コンクリートで固められた護岸もなく、琵琶湖を近くに感じる道です。
そして、大浦の集落から今日のハイライト、となるはずだった「奥琵琶湖パークウェイ」へ。通行時間が気になっていたのですが、ギリギリ間に合うと信じて向かった結果は…
「残念、ゲート閉まってますね」
途中の看板では18時まで通行可だったので、間に合ったと思ったのですが、後日確認したところ、ゲートは30分ぐらい前に閉めるとのことでした。
気を取り直して、「菅浦集落」の入口まで往復して、国道303号で「道の駅 塩津街道あぢかまの里」まで戻りました。




【ビワイチ、そしてSSTRの旅、これにて終了、お疲れさまでした!】
奥琵琶湖パークウェイは走れませんでしたが、暗くなる前に「道の駅 塩津街道あぢかまの里」に戻ることはできました。これで、4日間のSSTR&アフターSSTRも終了です。
3人ともこれから関東へ帰宅ですが、それぞれのペースがありますので、ここで解散となりました。
「お疲れさまでした~」
と、帰ろうとすると
「忘れてたよ、琵琶湖の味をみんなで食べていこうよ」
と、カソリさんの一声。
「!」
というわけで、「鮒ずし」をいただいてあらためて解散となりました。
「で、お味はいかが?」
それについては、実食の様子を含めて、後日、ツーリングマップルチャンネルにアップされると思いますので、そちらをお待ちください。


【後書き】
2025年のSSTRとアフターSSTRのレポートは今回が最終回です。大雨の大磯から始まり、琵琶湖で終わる4日間でした。
スタート時の天気は、これまでで一番の荒天でした。しかし、日本海で青空に再会、千里浜へ到着してみると、逆にこれまでで一番ステキな夕景が目の前に。じつに劇的な一日を体験できました。
また、これまでは、とにかく完走条件を達成して、千里浜に時間内にゴールすることに注力していました。観光やグルメを楽しむことは、二の次となっていて、でも次回はそれも楽しみながら走りたいとは考えていたものの、実現できませんでした。
しかし、今年は大雨のせいもあったのですが、スタート後一気に北上して、北陸を目指す行程にしました。結果、これまでよりも時間に余裕が出来たのかな、というのが実感です。おかげで、道の駅できちんと地元の味覚を昼食でたべることができました。少しだけ、旅も楽しんだSSTRでした。
来年、もし参加するのであれば、今年を参考にして、さらに観光地も巡る、旅を楽しむ行程にしたいですね。もちろん、可能であれば「道の駅 狼煙」経由での千里浜ゴールも視野に入れています。
そして、今回印象的だったのは、2日目に実際に見た「能登半島」の被災地の状況です。2026年も、状況の変化を見るために、能登半島を必ず再訪しようと考えています。
最後に、SSTRの帰路のゴール地点、やはり次回は「潮岬」でしょうか。乞うご期待!

【youtubeも配信中】
マスキさんが走って、見て、そして感じた「SSTR2025」を「TOURING MAPPLEチャンネル」で配信中です。こちらも是非!
〜僕らは今、旅の途中〜 常に進化を遂げてきたライダーのバイブル
ライダーと共に創る地図「ツーリングマップル」は、ライダーの実走取材によるジャンルも内容も多種多様なコメント情報が特徴です。長きに渡り、旅人の信頼を得ています。文字サイズが大きくなったR版(リング版)は、開きやすく使いやすい仕様です。
また、スマホ用アプリ「Route!(ルート)」では、地図の継ぎ目なく表示や自位置確認、走行ログの記録が可能で、書籍とアプリを併用することで、旅の計画から現地での活用まで幅広く対応できます。メディアサイトでも、旅のノウハウやエッセイ、新しい道路・施設・製品のニュースや、編集部セレクトの動画などが閲覧できます。
この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。








