「ツーリングマップルは毎年取材しているんですか?」と良く聞かれますが、はい、その通りです。今年も取材担当者が担当エリアで実走取材を行いました。取材中には、言葉を失った絶景、ほっぺたがぽろぽろ落ちた絶品グルメ、思いがけない人や物事との邂逅などなど今年もいろいろありました。
というわけで、取材中に印象に残った出来事をお届けします。今回は九州沖縄担当の坂口さんの「印象に残った事ベスト3」です。
著・坂口まさえ
Route!掲載日:2025年12月10日
▶九州沖縄 three memories◀

◆瀬詰崎(せつめざき)とアコウ/長崎県
◆明月荘旅館/福岡県
◆高千穂鉄道跡と五ヶ瀬川/宮崎県

青い海!そして「アコウ」の巨木【瀬詰崎(せつめざき)とアコウ】
夏の取材で印象的な場所は?
と聞かれて真っ先に思い浮かぶ場所は「瀬詰崎」[ツーリングマップル九州沖縄 P.30 K-7]。島原半島の南端にあるココは、天草へ渡る「島鉄フェリー」の港、「口之津港」からすぐのところ。フェリーの出発時刻よりだいぶ早く到着してしまったので、いつも海側からしか見ていなかった先っちょへ行ってみるかと、何気に訪れてみることに。そして、民家を抜け、畑を抜けた先は急に視界が開け、海!


眼下には灯台と一帯に広がる溶岩のような岩々。


灯台周辺は溶岩のような黒いものがゴロゴロ。これは島原半島の中で最も古い岩石の一つである早崎玄武岩。約430万年前に噴出したと推定されている
さらに、下へ降りると道があるので、海岸線に沿って少し走ると、巨大なアコウのトンネルに遭遇。そのヒシヒシと伝わる生命力の強さに思わず「スゴイ!スゴイ!」の連発。「何気」に誘われて出会えたこの素晴らしい風景に感動ひとしおなのでした。



ありがたい心遣いにほっこり【明月荘旅館】
今年の取材も、連日の猛暑とゲリラ豪雨に、雨雲レーダーを確認しながら移動。そんな状況で、宿も事前に決められず、毎日、昼頃に予約してという雲行きまかせの取材行。
そんな、とある8月の午後、今日も夕方大雨が来そうだ!と、八女市内に宿を探したけど、週末のためどこも高い。う~ん…と、地図で目にとまった旅館に電話してみると、
「空いてるよ、1泊6600円で」
と嬉しい案内。どーにか雨が降る前に旅館に到着。

八女福島商家町にある「明月荘旅館」[ツーリングマップル九州沖縄 P.17 J-2]。翌日は晴れてツーリング日和でした

中から、年配の方が顔を出して、
「え!バイクで来たの。入って入って」
とすぐに中へ案内されました。部屋に荷物を置いて、まだ雨大丈夫そうだし、宿の近くを散策しようと外へ出たら、雨対策にと、さっきの方がバイクにブルーシートをかけてくれていました。
「これで雨降っても大丈夫だね!」
と中へ入って行く姿に、なんとも表現しがたい、心に染み入る感謝と感動の響きに包まれるのでした。そして窓を揺らすほどの夜中の暴風豪雷雨に、改めて感謝の気持ちでいっぱいになることでした。





神話の里でガタンゴトン、「鉄旅」満喫【高千穂鉄道跡と五ヶ瀬川】
いつか乗りたい、と思っていた高千穂鉄道は、2005年の台風による甚大な被害によって運休し、そのまま全線運行再開することなく2008年に廃線。その後、あまてらす鉄道として、高千穂駅から2.5キロ先にある高千穂鉄橋(鉄道橋としては当時日本一の高さで、かつての高千穂鉄道の絶景ポイントだった)まで往復するスーパーカートの運行が開始されました。



高千穂駅からグランド・スーパーカートに乗車して、高千穂鉄橋まで向かいます
今年の取材では実際に乗車して、かつての高千穂鉄道から見えていた景色を楽しみました。

鉄道橋としては、当時、日本一の高さだった「高千穂鉄橋」からの車窓として人気を集めた。今も変わらないステキな景色が広がる
では他の「高千穂鉄道跡」はどうかな? ということで、日之影温泉駅から五ヶ瀬川沿いにある高千穂鉄道の跡を訪ねながら、延岡方面へ走ってみました。

「旧第三五ケ瀬川橋梁」[ツーリングマップル九州沖縄 P.33 L-7] 昭和14年(1939)に完成した全長約268mの鉄道橋。 川の碧に映される姿が神秘的。橋は遊歩道として整備されていて歩いて渡れる

県道237号線、五ヶ瀬川沿いを走る。かつては高千穂鉄道から見えていた風景かな?

日向八戸駅跡[ツーリングマップル九州沖縄 P.33 L-7]。 現在は森林セラピーロードの休憩スポットに


県道237号線「槙峰大橋」を望む。五ヶ瀬川沿いは鉄道跡以外にもいろんな風景に魅せられる
〜僕らは今、旅の途中〜 常に進化を遂げてきたライダーのバイブル
ライダーと共に創る地図「ツーリングマップル」は、ライダーの実走取材によるジャンルも内容も多種多様なコメント情報が特徴です。長きに渡り、旅人の信頼を得ています。文字サイズが大きくなったR版(リング版)は、開きやすく使いやすい仕様です。
また、スマホ用アプリ「Route!(ルート)」では、地図の継ぎ目なく表示や自位置確認、走行ログの記録が可能で、書籍とアプリを併用することで、旅の計画から現地での活用まで幅広く対応できます。メディアサイトでも、旅のノウハウやエッセイ、新しい道路・施設・製品のニュースや、編集部セレクトの動画などが閲覧できます。
この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。







