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GB350塗装の真髄 デイトナカスタムの核心に迫る

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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デイトナウ!掲載日:2022年6月23日

目次

デイトナカスタムGB350 担当に聞く こだわりポイントはここだ!(塗装編)

2022年の春に開催された大阪、東京、名古屋の各モーターサイクルショーにおいて、デイトナカスタムGB350を展示しました。

デイトナが考えるGB350カフェスタイルとして、たくさんの皆様にご覧いただけたのは、弊社としても本当に嬉しいできごとでした。

お蔭さまでカスタム車両の評判は上々。SNSなどでも「かっこいい!」や「これを再現したい」といったコメントをいただいて、カスタムを担当した「山田くん」もホッとして胸をなでおろしたに違いありません。

そんなわけで今回、このカスタム車両を制作するまでの過程を色々と尋ねてみることにしました。

担当の山田くんに根掘り葉掘り

まず、山田くんがカスタムのテーマにしようとしたのは『お客様が再現できるGB350』!

実は本人、長くSRを愛車としているシングルマスター。愛用のSRには、今までいろいろと手を加えてきました。
(本人曰く、自分のSRはカフェスタイルにしたことがないそう(笑))

長年人気車両のSRは残念ながら販売が終了してしまいましたが、昔も今も膨大なカスタムパーツが市場にあって、たくさんのSRユーザーがカスタムを楽しんでいます。山田くんはSRで培った「カスタムの楽しさ」を、GB350でも皆さんに味わってもらいたい!と考えました。

「GB350はフレームもエンジンも美しく、空冷ということもあってカスタムには打ってつけ。これからはGB350を「いじる」人も増えてくるはず!」(山田)

・・・とはいってもGB350の発売は昨年2021年。SRの40年選手に比べると、実際、まだパーツは少ない。だからデイトナでもこのGBに取り付けるパーツは「全て市販化を目指す」ことを目標にしました。

ベース車両は新品ピカピカ

さてここでベース車両のご紹介です。GB350のマットパールモリオンブラック。これは会社が新車で購入したものです。

いざこの新車を前にして、山田くんは結構、緊張したみたいです。このままなら普通に売れるGB350。会社で買ってもらった新車をカスタムするのですから、やっぱりドキドキはしますよね。

今回は外観で一番目立つ「タンク」について、デザイン決定から塗装までの経緯や裏話をご紹介しましょう!

デザインにはいろんな秘密が!

塗装に関しては、静岡県磐田市にある「FreeStylePaint(フリースタイルペイント)」( インスタグラム @freestylepaint.928 )さんのご協力をいただいて、デザインを決めていきました。

山田くん自身も、イメージイラストを何度も書いてはフリースタイルペイントさんに相談。

何度も描いているうちに、だんだんとイメージが具体化してきました。
弊社の創業にちなんで「50周年」と「羽」を描きたい!ということで、図柄を決定。

この「羽」は車両メーカーさんへの敬意を表したくて選んだ絵柄。そしてもう一つの理由として、創業初期のデイトナにも大いに関係がありました。

デイトナは今年、創業50周年。
1972年に創業し、ハーレーパーツの輸入などを始めとしてアメリカンブームを盛り上げようとしていた当時のデイトナへのリスペクトも含まれているんです。

上の画像は、1981年のデイトナカタログです。当時は「デイトナ」ではなく「ディトナ」と表記されていますね。

もうボロボロで一冊しか残っていないため、普段はビニールに入れて保管しています。

この裏表紙をよく見ると、羽のマークとロゴが。

・・・なるほど、「羽」でつながりました!

デザイン決定後は、さらに細かい確認を進めます。
上の画像は、ペイントをお願いした「FreeStylePaint(フリースタイルペイント)」さんが描いた下絵(したえ)です。

下側のロゴは筆記体ですが、山田くんは最終的に上の活字体(ブロック体)を選びました。
これは先ほどの1981年のデイトナカタログのロゴが活字体だったから。

ここにも創業当時のデイトナへのオマージュが感じられます。

同時に、車両全体のイメージも固まってきました。ネオクラシックな雰囲気のGB350にしていきます。

このデイトナカスタムGB350に取り付けるものは全て市販したいという目的のとおり、カスタムパーツの商品化も同時進行で進めなければなりません。カスタムと開発業務の両立はなかなか大変だったようです。

こぼれ話ですが当初は「ロケットカウル」も選択肢に入っていたそう。しかし、お客様の「再現性」を考えた時に、このカスタムは見送りにしました。

「GB350パーツの選択肢を増やしたい」、「デイトナカスタムGB350に付けるパーツは全部商品化を目指すんだ!」という目的のために、アイテムも絞らないといけないという山田くんのこだわりが垣間見えます。

塗装を落とし、いよいよペイントに取り掛かります。

タンクの塗装が完了! 深い緑の色合いです。

この色は「ブルーグリーンキャンディー」という色。カフェレーサーの原点であるヨーロッパをイメージしてチョイスしました。

羽をほわほわさせたい!

「FreeStylePaint(フリースタイルペイント)」さんは、この「羽」を全てエアブラシで一本一本書いています。

画像だと少々分かりづらいですが、本当に「ほわほわ」した感じに見えるんです。塗装の際に山田くんは、絶対にこの「ほわほわ」感を出して欲しいとお願いしたそうです。この話を聞いて、さすがのフリースタイルペイントさんも「ひぇー」と思ったのではないかしらー?(笑)

カスタムの仕様とあいまって、この色、このデザインだからこそ、ネオクラシックの雰囲気がより強調された感じがしますね!
素晴らしい仕上がりに、山田くんも大満足でした。

タンク・サイドカバー塗装についてのお話はこのへんで。
次回はカスタムパーツについてご紹介していきたいと思います。

デイトナカスタムGB350に関しては、他にも動画や適合パーツ一覧表などがあります。
下の関連記事もぜひご覧ください。

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