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走り出す前に点検を! バッテリー・オイル・空気圧を総チェック

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

株式会社デイトナが運営する「デイトナウ!」は、バイクライフを充実させるための情報を発信する総合メディアです。
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デイトナウ!掲載日:2023年3月6日

目次

走り出す準備はOK?

こんにちは。元バイク屋店長、ライターのアジトイシヅカです。

年が明けたと思えば、あっという間に立春も過ぎ、暑すぎる夏が到来です!

私の住む静岡県西部地方は、4輪も持っている、いわゆる6輪(またはそれ以上)生活者が多いですから、暑い時期にはバイクに乗る頻度もついつい少なくなりがち・・・という方もいらっしゃるでしょう。

乗りたくなったらすぐ乗りたい そんな「明日のためにその1」

最近は密閉式でメンテナンスフリーの高性能なバッテリーが主流ですが、1年、2年経つとどうしても性能は落ちてきます。

「この時期は乗らない」と割り切っていれば、バッテリーをバイクから外しておいたりと対処できます。しかし、「もしかしたらそのうち乗るかも」と、そのままにしていると自己放電で電圧が落ちて、いざ乗ろうという時にセルモーター付近から「ガガッ!ジーッ!ジーッ!」と悲しい悲鳴が聞こえたりします(笑)。

旧車のようにキックがあれば良いですが、最近のモデルはほとんど付いてないですし、インジェクションのバイクだとキャブ車に比べて「押しがけ」はかなり難易度が高いです。

バッテリーを完全に外すのが面倒なら、マイナス端子を外しておくと通電が遮断されるので放電率が下がります。

私がおすすめする対処方法は「バッテリー充電器」を用意すること。

電圧をチェックして、心配ならばツーリング前日に充電しておけば安心です。

バッテリーの回復機能や維持充電機能なんて便利な機能があるものもあって、一つ持っておくと便利です。

下の写真はバイク乗りの多い弊社スタッフが共有している充電器です。

弊社で愛用のデイトナ ディスプレイバッテリーチャージャー。 バッテリーの電圧や充電状態などがディスプレイでわかるので便利です。

<参考>バッテリー充電器
https://www.daytona.co.jp/products/series-S00816-genre
ただ、バッテリー自体が寿命だったりすると、何度充電してもダメなので交換となりますが、新しいバッテリーを選ぶ際には多少値段が張っても信頼できるものを選んだ方が良いです。保証があったり、後々の寿命が違ったりしてきます。

<参考>ハイパフォーマンスバッテリー
https://www.daytona.co.jp/products/tobira-J00395-W0000175-genre
バッテリーを変えてもダメな場合は、バイクのオルタネーター(発電機)の不具合や電装系のトラブルの可能性があるので、場合によってはバイク屋さんに相談してください。

以前私が乗っていたHONDA X4は、前オーナーが電装系を色々いじったらしく、なんか配線がごちゃごちゃ。発電系は問題ないはずなのに、どこで電気を食ってるのか、ちょっと乗らないとすぐにバッテリーが上がっちゃいました。

仕事の後ぶらっと出掛けたい気分の時に限って乗れない状態が度々。

ネットで安いッテリーを探して新品に変えても、3〜4日乗らないとダメ。出かける時はモバイルバッテリージャンパー(2回くらいはセルを回せる予備電源)を携帯してました。結局、某国内有名メーカーのちょっとお高いバッテリーにしたら随分持ちが良くなったのですが、結局、根本的な原因は掴めないまま手放しました。

思えばその時に素人の電装系いじりの難しさと、バッテリー充電器の必要性やバッテリー自体の性能について必然的に考えちゃいましたね。

過去の悲しげなSNSへの投稿(笑)。流石にこの重い車体で押しがけはしませんでしたが、出先でセルが回らないピンチも何度か・・・。

いつ変えたっけ?気づけば真っ黒 だから「明日のためにその2」

エンジンオイルは普段から気にかけている方も多いかもしれません。

私はついつい「いつ変えたっけ?」状態になりがち。走行距離は同じでも、バイクをツーリングで使うのと、日々の通勤で使うのではオイルの劣化状態が変わるので、様子を見なきゃな・・・と、この文章を書いていて思いました(ちょっと反省)。とりあえず、オイルゲージで一度状態をチェックすることをおすすめします。

早速チェックしてみました。レベル(量)は大丈夫でしたが、タイミング的にはそろそろ替え時です。

俺のバイクこんなに重かった? やっぱり「明日のためにその3」

久しぶりにバイクを動かして、なんか取り回しが重いと感じる時は、タイヤの空気圧が減っている場合があります。

これはもう空気を入れるしかありません。空気入れを持っていないなら、近くのガソリンスタンドへGO! 日頃から自分のバイクのタイヤの空気圧は把握しておきたいところ。ほとんどのバイクには、チエーンカバーや車体のどこかに空気圧が書かれたシールが貼ってあったりしますから、是非確認してみてください。合わせてタイヤの減り具合やひび割れがないかも一緒に見ておきましょう。

あと、よほどの放置車両でなければ大丈夫だとは思いますが、チェーンのオイル切れやサビでギシギシする場合がありますので、チェ―ンの張り具合とともにそちらも要チエックです。

チェーンカバー上の空気圧の表示と、下はBenly PRO50の表示。ホンダのスクーター系は足元に表示があるようです。

空冷?水冷? だったら「明日のためにその4」

最近のバイクはほとんどが水冷エンジンですね。美しい機能美の空冷エンジンの冷却フィンも貴重な存在になってしまいました。

水冷ということは、水がなければオーバーヒートしてしまいます。チェックする際は、ラジエターのキャップからではなく、リザーバータンクのレベルでチェックしてください。

量が減りがちな場合はどこかで水漏れの可能性があります。クーラント(冷却水)がエンジンの熱で蒸発すると独特の匂いがしますから、漏れが外回りからならすぐにわかります。パイプの繋ぎ目の不具合、劣化を探してみましょう。

もし、シリンダーヘッドなどエンジン周りからだと、パッキンの交換やちょっと面倒な整備が必要になるかもしれないので、整備の心得がない方は、このパターンもバイク屋さんに相談ですね。

今シーズンも安全に 楽しく乗りましょう

出先でのマシントラブルはなるべく避けたいもの。自分のバイクのどこに何が装備されているかを把握して、事前に点検できる部分である、電気(バッテリー)、エンジンオイル、タイヤ&チェーン、冷却水など、走り出す前に是非チェックしてみてください。

あ、それと、割と盲点なのがガス欠。

「セルは回るけどエンジンがかからない!」という時は、キャブやインジェクションの不調を疑う前に、ガソリンがちゃんと入っているかを確認するのは大事ですよ。

それではまた。

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