MOTORISTS合同会社は、Moto2インドネシアGPにて、Fantic Racing チームライダーの結果を発表した。
同チームのバルダッサーリ選手は、フロント・フェアリングのトラブルにより結果は23位。カサデイ選手は他のライダーに押し出されてしまった形でペナルティを受け結果は24位となった。両選手ともインドネシアでは幸運に恵まれず試練に悩まされたレースとなったが、次の舞台であるオーストラリアGPでの活躍に期待だ。
Moto2 インドネシア GP、バルダッサーリ 23 位、カサデイ 24 位
MotoGP アジア・ツアーはインドネシア GP で幕を開けた。Moto2 世界選手権第 15 戦インドネシア GP がプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットを舞台に開催された。
サーキットはその名の由来となったマンダリカ・リゾートの一部に位置する。2021 年に開幕し、翌年からMotoGP が行われるようになった。コースの全長は 4.3km、コーナーの数は 17、 最長ストレートは723mに及ぶ。
ピエモンテ人ライダー、チェレスティーノ=ヴィエッティは、3 週間前のインド GP での怪我からいまだ回復することが出来ずにいる。昨年 7 番グリッドからスタートして 2 位を獲得した素晴らしいパフォーマンスがまだ記憶に新しい。
チェレスティーノの代役を務めるライダーは、今年ワールド SBK に参戦し、Moto2 世界選手権復帰は約2年ぶりとなる 26 歳のライダー、ロレンツォ=バルダッサーリだ。ロレンツォは Moto2 クラスのエキスパートでもあり、現 Fantic のチーフテクニシャンであるジャイロ=カリレスとともに、過去に 5 勝を挙げている。
一方、先の日本 GP でデビューを飾ったマッティア=カサデイは、引き続き Moto2 での慣らしが続いている状態だ。
マンダリカ・サーキットでの 2 人の Fantic Racing チームライダーは、遜色なくスタートを切ったあと、何度か好ポジションを獲得して徐々にタイムを上げていった。
しかし、8 周目、21 番手につけてさらに追い上げを図っていたバルダッサーリは、突然リアのグリップを失ってコントロールを欠いたためフロント・フェアリングを損傷し、その結果空気抵抗をもろに受ける状態となってしまった。その後、ロレンツォは、可能な限りベストな形でレースを終えることだけに集中せざるを得ず、それ以上攻め込むことができずに終わった。
カサデイは、ショートカットによる 3 回のロングラップペナルティを受け、集団から大幅に遅れをとってしまった。2023 年 Moto E 世界チャンピオンであるカサデイは、上向きな流れと安定性を見せていただけに、今回も非常に残念な結果となってしまった。
ロレンツォ=バルダッサーリとマッティア=カサデイの2人は、ここインドネシアでは幸運に恵まれず、試練に悩まされたレースで、互いに 23 位と 24 位に終わっている。
次の舞台は、オーストラリア GP、風光明媚なフィリップアイランドが舞台だ。
ロレンツォ=バルダッサーリ #43 23 位
「チャンスを与えてくれたファンティックに感謝しているよ。可能な限り最高の結果を得るために、全力を尽くしてハードにプッシュするつもりだった。インドネシアでは暑い週末が予想されたから、序盤戦でプッシュできるか様子をみていたんだが、フェアリングのトラブルについては、本当に申し訳なく思っているよ。
あの時点ではもう、レースを完走することしか考えていなかった。チームの仕事ぶりにはとても感謝しているし、マシンは素晴らしいものだから、次のレースで結果を出したいよ。」
マッティア=カサデイ #9 24 位
「他のライダーに押し出されてしまった形で、ペナルティを受けてしまった。とても申し訳ないよ。でも、来週末のオーストラリアでのレースに向けて、より重要なデータを収集できたと考えて、さらに進んでいくよ。」
リリース提供元:MOTORISTS合同会社