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レバー操作は1本?2本?4本? ライテク向上の基礎『レバー操作』をマスターする!

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みなさんこんにちは!
昨年XSR700の記事を書いた教習指導員の森モトヒロです。

今回は二輪教習中に受講生に対して説明している内容(グリップや各レバーの握り方や操作)についてご紹介します。既に免許を持っているライダーにとって「レバー操作」は三者三様。今さら「レバー操作するときは3本以上の指を使いましょう。」などと野暮ったいことは言うつもりは一切ありません。

教習所で習うレバーへの指かけ。ベテランほど疑問に感じる操作方法かも。
目次

こだわらなくてもいい?指の使い方。

一般公道において既に運転しているライダーについては、レバー類への指のかけ方は自由。むしろライダーの考えや経験、または道路状況に応じて使い分けることが適切であると考えます。しかしながら、教習所の運転教本には「3本以上の指でレバー類は操作する」と基本操作が紹介されていることから、その内容や意味を今一度検証してみます。

レバー操作の「支点・力点・作用点」

フロントブレーキレバー

クラッチレバー

支点1

 レバーの形状を観察すると、ピボット部から支点、力点とあります。支点から離れている【力点1】を操作することで握る力を低減できると考えられます。またレバーの「稼働域」が増えるため「半クラ」の位置がわかりやすくなります。発進停止、ギアチェンジの際は支点から離れた位置を操作するとよいのですが、意識して突然できるわけではないので「指」それぞれの使い方を知っておきましょう。

支点2

 レバーの根元を操作する場合、支点に近くなることから指への負担が大きくなります(てこの原理)。したがって、日常的に【支点2】部分を操作している場合は人差し指や腕に疲労を感じやすいかもしれません。ただし、高速走行やワインディングロードを走行中は、繊細な操作が要求されるため【支点2】の「ブレーキがかかり過ぎない」という特徴は逆にメリットになり得ます。より高度なライディングを目指すなら人差し指の繊細な操作は大きな武器となるでしょう。

グリップの持ち方

 試しに人差し指に力を込めて左グリップを握ってみてください。そうすると、ウインカー操作する親指が動かしにくく感じませんか。特にビギナーライダーは、人差し指に頼らない操作を心がけてください。適切な時期に合図を出せるライディングで事故防止に努めましょう。

私の小言

グリップを握る場合は、小指、薬指、中指の順でグリップを掴み、人差し指は「添える程度」。またスロットル操作する場合は「ドアノブ」を回すように手首をまわす・・・と表現させてもらいます。

指それぞれの役割

 結論からいうと「大きい筋肉で操作する指は疲れにくい。」ことになります。したがってバイク運転中に「腕が疲れる」「肩がこる」症状は、手先の疲労からきているかもしれません。基本操作にある「指の使い方」と、それぞれの指の「役割」を考察していきます。免許取得後のライテク向上には「知識」と「理屈」が不可欠になります。

親指

 親指を除く、すべての指の動きの支える「土台」のような役割。グリップに両親指を構えていないと、急な回避行動に遅れが生じるかもしれません。特に左親指についてはウインカースイッチのいため、する時以外は、常にグリップを捉えつつ、自由に動かしたい部位。教習生にもよくあることですが、もしも「ウインカースイッチの操作が苦手」という方は人差し指の力を抜くと親指が動かしやすくなるかもしれません。適切な時期にウインカー出しましょう。

人差し指

 クラッチレバーやブレーキレバーの操作をするときに、気づけば人差し指に力が入っていることがあるかもしれません。グリップを握る際に人差し指に力が入ると親指が動かしにくくなります。それ故に疲れやすく、ウインカーの操作にも負担がかかるようです。

 人差し指は「示指伸筋」という筋で動作させています。関節を器用に動かす事ができますが、握っても他の指とくらべて力が入りにくいのです。したがってグリップの保持やレバー類を操作する場合には、他の指と合わせて使用した上で「補助的」な役割を与えるとよいでしょう。経験豊富なライダーともなると細かい動きを確かめる「センサー」のような特徴を生かた繊細なブレーキング方法を行う事がありますから、運転中は状況にあわせて柔軟な考えと動かし方をおすすめします。

中指と薬指

人差し指は沿える程度に。
中指と薬指は、レバーに届きやすい!

中指と薬指は総指伸筋という太く大きい筋を使い動作しています。握る力が強く持久力があるため、バイク基本操作の核といっても過言ではありません。この2本の指はバイクのレバー操作時に、主として使ってあげるとよいでしょう。レバーを少し手繰り寄せたら、小指も一緒に使って操作します。中指、薬指、届けば小指の3本に力が入るように操作すると「ほんの少し」手元の力が抜けるかもしれません。

小指

 小指の動作は中指と薬指と同様、総指伸筋とリンクしているので握る力はやや強め。発進停止時及び低速走行時のクラッチ操作、または強いブレーキ操作が必要とされるシチュエーションで頼れる指です。しかもレバー類の一番外側にあたる指になることから、レバーを確実に握って誤操作の防止になります。

二本指の操作について

サーキット走行やモトジムカーナ競技中、しばしば「スロットル操作」と「フロントブレーキ操作」を同時に操作することがあります。また、オフロード走行等においてはスタンディングの姿勢では複雑な挙動に対応するためにレスポンスの良い「常時指1本~2本」による操作であるとも考えられます。ただし、バイク未経験者については誤った操作を引き起こす可能性があります。私個人の見解としては「常時指2本掛けは暴走の危険がある」という可能性も高くなることも推奨されない理由の一つかと考えます。

 一般的な二輪教習は、高度なテクニックを完全に習得するものではありません。あくまでも必要な技量と知識の水準を、ある一定以上にする場特にバイクの運転は教習所を卒業した後にそれぞれのライダーが様々な状況を経験し、自然に身についていくものだと考えています。また、バイクの車種や形は多種多様なことから「正しいバイクの運転方法」を統一することは現段階では不可能なので、これ以上の追及は控えておきます。

まとめ

 今回は「指」の扱いにスポットを当てましたが、指の動かし方を意識するだけで力は抜けるものではないと考えています。「力をもっと抜いて運転して・・・」はバイク乗りの常套句ですが、運転教本には運転姿勢のポイントとして、「つま先」「ひざ」「着座位置」「背筋」「腕」「手首」「指」「目線」等が紹介されています。そしてバイクは前後左右に傾く乗り物ですから「基本姿勢」は一種類だけではなく、車体の状態に合わせて常に変化させるものです。そのすべてが整ったときに「力を抜く」ことができるのかもしれません。

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※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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