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異端児「スズキ・アクロス」! バイクに積載性の良さを追加した画期的モデル

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「バイクは楽しいけど積載性が悪い」、「ヘルメットロックだけで盗難が心配」。かつて、この二つを解消してくれるバイクがスズキから販売されていました。スクーターではありません。水冷4ストローク並列4気筒DOHC16バルブで排気量250ccのスポーツバイクです。唯一無二の存在「スズキ・アクロス」を紹介します。

目次

ノーヘル禁止から生まれたメットイン機能

1986年に道路交通法が改正され、それまでノーヘルOKだった原動機付自転車にもヘルメット着用が義務化されました。今となってはヘルメットも被らずに公道を走っていたことに戦慄が走りますが、当時は「メンドクサイ」、「ダサい」、「ヘアースタイルが乱れる」だの言われ、受け入れがたい雰囲気でした。

「メットイン」はホンダが商標登録

「やっべー!」と思ったヤマハは、それに先駆けて1985年に座席下にフルフェイス型ヘルメットが収納可能なトランクを装備した「ヤマハ・ボクスン」を発売します。時代を先取りしたにも関わらず、1987年に”メットイン”を登録商標にした「ホンダ・タクトフルマーク」が登場。トンビに油揚げをさらわれていきました。

写真提供:明石サイクル

その後もスクーターを中心にヘルメット収納機能を採用。「こんな便利なものを原付だけにとどめておく必要はない」とスズキが目をつけて開発されたのが、1990年に発売された250ccスポーツバイク「アクロス」です。1989年に開催された第28回東京モーターショーに出展したコンセプトモデル「X913」を市販化しました。アクロスのアッパーカウルに、その文字を見ることができます。

写真提供:kanomao

ちなみに1990年は鈴木自動車工業から商号をスズキに変更しています。また「ちびまる子ちゃん」も放送を開始。オープニング曲で「♪キオスクは駅の中、そんなの常識~」と歌われていますが、今やキオスクを見ることもなくなりました。時間の流れを感じますね。

高回転エンジンを搭載したお買い物バイク

写真提供:明石サイクル

アクロスの正式名称はGSX250Fで、エンジンはレーサーレプリカの最高傑作「初期型GSX-R250(GJ72A)」を流用。最高出力45馬力を発揮します。燃料タンクをシート下に移動させ、25リットルのトランクスペース容量を確保しました。これによってフルフェイスのヘルメットも楽々収納。スーパーで大量に買い込んでもOK。スイカも余裕で運べます。

メーカー名:スズキ
車名:GSX250F(アクロス)
重量:159kg
エンジン:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
排気量: 248cc
最高出力:40ps(29.4kw)/13500rpm

写真提供:明石サイクル

「お買い物バイクに、そのスペックは必要ない」と思うのは当然ですが、当時はレーサーレプリカの次に何が来るか手探りの状態。憶測ですが、アクロスに見合ったマイルドなエンジンがなかったことや、「高回転エンジン以外受け入れられないかも」と言うスズキの自信のなさが、4スト4気筒と言う無駄使いをさせてしまったのかも知れません。

「ホンダ・NS-1」が唯一のライバル?!

50ccクラス唯一のメットインスポーツバイク

このハンパモノを追従するメーカーはなく、ライバルはいません。しいてライバルを挙げるのならば、1991年にホンダが発売したスポーツタイプの50ccモデル「NS-1」くらいでしょうか。

NS-1は、アクロス同様、フルカウルを装着したスーパースポーツバイクでありながら、燃料タンクに相当する部分が、メットインスペースになっています。容量は24リットルもあり、フルフェイスヘルメットを収納しても余裕がありました。

メーカー名:ホンダ
車名:NS-1
重量:101 kg
エンジン:2ストローク水冷単気筒
排気量: 494cc
最高出力:7.2ps/10,000rpm

アクロスはツアラーモデルでありながら、ハイスペックによる燃費の悪さと、メットインによって犠牲になった12リットルのタンク容量、フルフェアリングによる車重などによって自滅しました。ぶっちぎりの先頭だと思っていたら、「道を間違えたため後続者がいなかった」というオッチョコチョイなランナーのような存在です。フルモデルチェンジされることなく1998年まで生産され、静かに姿を消したのでした。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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