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那須クラシックカー博物館でノスタルジックな気分に浸ろう【1900~1960年代編】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

北関東で人気が高いツーリングスポットのひとつ、那須高原道路。
絶景やワインディングが有名だが、もうひとつライダーを惹きつける「あるスポット」がある。

それが今回紹介する「那須クラシックカー博物館」だ。

ここには、フォード、シボレー、フェラーリ、ポルシェ、ジャガーといった誰もが知る海外自動車メーカーをはじめ、オースチン、イセッタ、メッサーシュミットなどのマニアックな車両も多数展示されている。

車両はクルマが中心だがバイクも展示されていて、そのどれもが見ごたえ十分。
この記事の前編では、1900~1960年代のクルマを、後編では1970年代以降のクルマとバイクを紹介するぞ。

目次

【前編】1900~1960年代 クルマ編

1910年 フューラー(アメリカ)

1923年 フォード T型リムジン(2,896cc/アメリカ)

世界で最も売れたクルマであり、20年間に1,500万台も生産された。
このT型リムジンは乗客型を改良したモデルで、4気筒水冷エンジンを搭載。
窓にステンドグラスをほどこした豪華仕様となっている。

1930年 MG EX-120(750cc/イギリス)

750ccという小型エンジンで160km/hの壁を破ることを公約に設計されたクルマ。
幾度の失敗と挑戦の末に見事成功を収め、世界スピード記録保持車に認定された。

1947年 シトロエン 11CV TA(フランス/1,900cc)

世界初FF駆動の量産車。
FFにすることで広い室内を確保し、走行安定性の向上も果たした。
最高速度は120km/h。

1950年 MG-TD(1,250cc/イギリス)

信頼性と性能の高さを誇りながら、誰もが手の届く低価格を実現し人気モデルとなった。
搭載する直列4気筒OHV水冷エンジンは54.4馬力を発生。

1950年 ベントレー(イギリス/4,250cc)

「世界一速いトラック」と評される英国車。
武骨でタフな走りのみを追求したゆえに、頑丈で耐久性にすぐれていた。
ルマン24時間レースで5度の優勝経験を持つ。

1950年 ホールデン ヴァン(オーストラリア/2,990cc)

第二次世界大戦後、オーストラリア政府は各自動車メーカーに純国産車をつくり上げるためのプランを提出させた。
そのコンテストに勝利したのがホールデンである。
1951年には1日に100台ものオーストラリア製自動車が生産されるようになった。

1958年 オースティン・ヒーリー・スプライト(948cc/イギリス)

ヘッドライトを引っ込め、グリルを楕円形にした形から「バグアイ(虫の眼)スプライト」の名が付いた。
680kgの軽量なボディに43馬力の水冷4気筒エンジンを搭載する。

1959年 フィアット 600(633cc/イタリア)

安価、コンパクト、広い室内、すぐれた経済性を持ち合わせながら、最高速度は100km/hと十分すぎる性能をもっていた。
以降、このモデルは20年近くにわたりフィアット小型車の標準となった。

1959年 メッサーシュミット(175cc/ドイツ)

那須クラシックカー博物館の一部車両は乗車OK

ドイツの戦闘機設計者・ウィリー・メッサーシュミットが小型自動車の製作に転向。175ccの2気筒空冷エンジンを搭載した小型車を製作する。
構造は鉄鋼パイプのシャーシに床を張ったシンプルなもので、この車両は小荷物の配達やレジャーに用いられた。

1960年 ディムラーSP250(イギリス)

1959~1964年、ディムラーがジャガー傘下になる直前に1度だけスポーツカーを作った。
それがディムラーSP250で、140馬力を発生するV8型2.5Lエンジンを搭載し、最高速度は200km/hに達した。
徹底した軽量化のためボディはFRPで作られている。

1964年 クーガー(3,800cc/イギリス)

イギリスのバックヤードビルダー、クーガー社が手がけたリアルスポーツ。
クーガー(KOUGAR)の名から想像できるように、ジャガーの基本コンポーネンツを利用して作られている。

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