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京都・鷹峯街道をバイクで走る。細道&急カーブが続く先にある洒落乙カフェ

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

 京都のツーリング&ドライブスポットといえば周山街道や鯖街道、高雄パークウェイなどがよく知られておりますが、今回は京都市北区から周山街道への抜け道、府道31号線、通称「鷹峯(たかがみね)街道」の様子をご紹介します。決して快走路とは言えない細道ですが、それは穴場ともいえる道。そして、その先にある「山の家・はせがわ」という山の中の超おシャレカフェの存在を知ると、走りにくくても一度は行きたくなるルートかもしれません。

目次

鷹峯(たかがみね)街道とは

 京都市の千本通を「北へ上(あが)った」先、北山通と今宮通との交差点から逸れ、更に北へ上ってゆく幅員がやや狭くなった道路がその鷹峯街道です。その昔は、京都と若狭を結ぶ主要ルートだったとのことですが、現在で京都市北区から国道162号線・周山街道への抜け道となっているようです。

 山道に入った途端、建造物が無くなり数分前まで信号渋滞に飲まれていたとは思えないようなワインディングロードが続きます。一部、片側一車線でカーブが心地よい区間があるものの、ほとんど単路であるといっていいでしょう。「抜け道」としても利用されている道路ですので、オーバースピードには当然注意しなければいけません。最も、路面が荒れており浮き砂利も目立つので「ヤル気」になれないのですが。

冬場は積雪の恐れあり

 実は京都市より以北の山間部の標高は約900mの豪雪地域。当然、路面凍結が発生するほど低温な気候ですので、安全に通行するなら秋シーズンまでと考えておきましょう。バイクで行く際は、天気を確認し、時間帯や必要に応じて防寒対策を考えておきましょう。また、秋シーズンはシカ、イノシシ等の動物にも注意が必要です。

 

「山の家・はせがわ」さん 

 険しい山道「京見峠」を登り切るった先、その下りの途中に「山の家・はせがわ」さんの看板&入口があります。対になった「料亭風」の看板から砂利道が続く奥に、大きなログハウスが「山の家 はせがわ」さんです。(道路からは見えない。)

 開けた場所、眼前に広がる迫力あるログハウスの下が駐車場になっております。バイクで行く際は、地面状況や斜面を鑑みて転倒に注意しましょう。

私の小言

この美しい木組みの建物、「清水の舞台」を連想しました。清水寺・・・修学旅行以来行ってないなぁ。

外観は自然派。

 迫力の木組み、アニメのような入口、看板ネコ・・・

 つい写真を取りたくなる調和の取れた雰囲気と、「長居してもいい」と思わせる佇まいの外観・・・先ほどまでの「細道」からは一旦開放される時間の始まりです。

 テラス席と室内席に分かれておりますが、この日は気候が良かったのでテラス席を選んで座る方が目立っていました。その他、ハンモックなど「チルアウトしていってください」と言わんばかりのアイテムも気になりました。おそらく季節限定なのでしょう。

エアコンは無し・・・でも涼しかった。

 敷石、テラス席、自然な静寂・・・

 印象的だったのは、店内外に設置された数多くの「扇風機」おそらく10機以上設置されていたかもしれません。私が訪れたのは9月上旬。世間は猛暑日を記録していたにも関わらず、標高の恩恵と扇風機の出力により、心地よい気温。むしろ山中の趣を感じるのにエアコンによる涼しさは不要かもしれません。(ただし真夏の場合は不明)

ハンドメイドが輝く店内

イス、テーブル、メニュー板・・・ 

 「DIY」を言うのは簡単ですが、創り手の発想力や着眼点が使い手に届いているかが一番大切だと思います。「山の家・はせがわ」さんの座席にビス止めされた、唯一無二の「もの掛けフック」に注目。なんと木片から切り出されているのです。小さなグッズまで手が込んだ作り込みは、機械・構造好きにはたまりません。

 メニュー板の注意書きにあるように、今すぐお腹を満たせるかどうかは分かりませんが、注文の品を待つ間は「店内の作り込み」を見て楽しむなど、自由に趣のある時間を過ごすとよいでしょう。忙しなく過ごす場所ではないという事を心に留めておきましょう。

ヘレカツカレーを食べた。

ハンバーグ、エビフライ、カレーライス・・・

 定番メニューが看板メニュー。どれをとっても間違いないでしょう。今回の注文の品、「ヘレカツカレー」のボリュームとテイストは、ライダー勢の希望を満たしてくれます。ついさっきまでの都会の喧騒を離れ、自然の中でいただく一皿はどれも間違いのない注文となるでしょう。

「旅してる感」のある店内からの眺め

注意点

 ここへ訪れる際は、滞在時間は長めに設定することをおススメします。注文の品がテーブルへ届くまでは、店内の雰囲気を楽しんだり、読書をしてみたり何かしら考え事をしてみたり・・・ゆっくりと流れる時間を堪能しましょう。もしも、大人数で訪れる場合は、マナーとして事前に電話連絡することを忘れてはいけません。

 メニュー表の隅に、丁寧に「お客様へ。」を熟読しておきましょう。限られた人数で運営しており、また季節や天候により臨時休業になるという旨も明記されています。ちなみにスタッフ募集中だそうです。それはさておき、車・バイクなら京都市内から約30分。ロードバイクで来られている方もいました。都会の喧騒を離れてジオグラフィーを感じたい、そんな人におススメのカフェ。雪深くなる前に、ぜひ「山の家・はせがわ」さんに一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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