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【北海道】無料で泊まれて設備も充実 神のようなライダーハウス「大正カニの家」

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全世界的に猛威を振るっていた新型コロナウィルスが落ち着き、旅行気分が高まってきました。それに伴い、宿泊施設の需要も増加しています。人手不足などの影響もあり、かつては1泊5,000円前後だったビジネスホテルが、1万円以上もする事態に。これでは気軽にツーリングなどできません。

そんなライダーの強い味方になってくれるのが、帯広市郊外にある「大正カニの家」です。キッチンやシャワールームなど設備が充実しているのに宿泊料は無料。建物もきれいで、コンビニも徒歩圏内など、非の打ちどころがありません。宿泊体験をご紹介します。

目次

十勝平野にあるのにナゼ「カニ」なのか?

「大正カニの家」は、帯広市郊外の大正地区にあります。昭和40年代に「愛の国から幸福へ」のキャッチコピーで、全国的ブームになった旧国鉄広尾線の愛国駅と幸福駅の中間に位置しています。「海がない十勝平野でなぜカニなの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

当時は列車で旅する人が多く、大きなリュックサックを背負う姿から「カニ族」と呼ばれていました。格安旅行を好む彼らは、帯広駅前のコンクリートでゴロ寝することが多く、その数が増えると「跡始末しない」「美観が良くない」などの問題が起こりました。

それを見かねた当時の帯広地区労議長の吉田勇治さんが関係各所に掛け合い、1976(昭和46)年8月9日、駅前交番裏にテントの無料簡易宿泊所が設けられました。初年度は「クラップハウス」と呼ばれ、翌年に「カニの家」の名称が使われるようになりました。

帯広駅近くのカニの家は1994年に幕を閉じ、翌年に大正地区に移転します。2001年5月に現在のログハウスが完成し、簡易宿泊施設から常設宿泊施設に生まれ変わりました。2020年に「カニの家50周年」を迎えましたが、新型コロナウイルスまん延防止のため閉鎖されており、お祝いをすることができませんでした。2023年に3年ぶりに再開され、多くのツーリストが集っています。

事前の予約は不要で3連泊までOK

大正カニの家は、徒歩、自転車、自動二輪旅行者のための無料宿泊施設です。事前の予約は不要。最大3連泊まで可能なので、大正地区を中心に十勝エリアをツーリングしたり、突然の天候不良の際は避難することができます。

来館したら、利用者名簿と利用同意書に必要事項を記入しましょう。受け付けは19時まで。同時刻に宿泊者の確認が行われます。その際に免許証など身分証明書の提示が必要です。その後は全員で清掃を行い、22時に消灯します。

管理してくれている方々に感謝

これまでの歴史を見ながら、二階の客室に向かいます。なお、女性専用室は1階にあります。建物は帯広市が所有し、管理は大正商工同友会が行っています。1980年代は全道あちこちにライダーハウスがありましたが、今や数える程度しか存在しません。素晴らしい施設を作り、維持していただいていることに、感謝の言葉もありません。

客室はフローリングになっていて、収納ボックスが設置されています。帯広は寒暖の差が激しく、天気がいいと30度を超える暑さになり、雨が降ると一気に10度以上も気温が下がります。利用時には快適に過ごせる装備を用意してください。

キッチンはオール電化で、ゴミも分別すれば捨てることが可能です。談話室でツーリング談義をするのもよし、じっくりと疲れを取るのもよし。全員が思い思いの時間を過ごしています。シャワールームとトイレは男女共同です。各一つしかないので、順番を守ってきれいに使いましょう。

時間が止まってほしいほどの心地よさ

館内は禁酒・禁煙のため、お酒などを楽しみたい人たちは、カニの家の前に設置されたバーベキューコーナーを利用します。屋根があるので多少の雨でも平気。ライダー同士の会話が楽しすぎて、「ずっとこの時間が続けばいいのに」という思いに駆られました。

「とかち大正二輪館」にも足を運んでください

大正カニの家の徒歩圏内には、モトメガネでも紹介した「とかち大正二輪館」があります。陸王や、ホンダ・カブF型など、約170台もの貴重なバイクが展示されていますので、是非お立ち寄りください。

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大正カニの家

住所:帯広市大正町東1線 大正ふれあい広場内

電話::0155-65-4169 (帯広市経済部観光交流室観光交流課観光係)

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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