四国ツーリングに,新たな絶景道が加わった
高知県と愛媛県の県境に位置するツーリングコースとして、UFOライン(瓶ヶ森林道)や四国カルストが人気を集めていますが、中津明神山の「天空の林道」も負けず劣らずの好ロケーションです。
四国カルストの白い石灰岩、瓶ヶ森林道が岩の多い荒々しい雰囲気なのに対し、中津明神山は四国山脈らしいなだらかな山肌と、笹原がどこまでも続く景観が特徴となっています。
天空の林道からの景色も素晴らしいですが、中津明神山の山頂からの四国山脈をする景色は絶品ですよ。
まだまだ観光地化されていないため秘境感が高く、他の2つに比べちょっとした自慢になること請け合いです。
天空の林道はどこにあるの? アクセスは大丈夫?
しまなみ街道~国道194号経由がお薦め
本州からは、しまなみ街道で今治に渡り、国道196号~国道194号と走って高知方面に向います。国道194号は愛媛と高知を結ぶ四国山脈を横断する山岳快走路でとても楽しい道です。途中にはUFOライン、道の駅木の香、仁淀ブルーで人気沸騰中の「にこ渕」もあります。この道路だけでツーリングコースができてしまうくらい魅力的な道路です。
天空の林道は、途中国道439号に分岐し西へ向います。439号と言えば、四国では有名な酷道として名を馳せていますが、国道33号につながるこの区間は完全2車線の素晴らしい快走路なので安心して下さい。国道33号線に入ってしばらく走ると中津渓谷入口の看板があるのでそちらを登っていきましょう。
四国カルストやUFOラインとセットで1日ツーリングも可能
ロングツーリングの好きな方なら、天空の林道~四国カルスト~石槌スカイライン~UFOラインという、四国ツーリングの醍醐味を味わえるルートを1日で回ることも可能かな?自信のある方、ぜひ挑戦してみて下さい。ちなみに私は早朝4時に広島を出発して夜8時に広島に戻ってきました。
日本一の清流『仁淀川』で人気の景勝地中津渓谷
高知県仁淀川町に位置する中津渓谷(なかつけいこく)は、「仁淀ブルー」で有名な仁淀川水系の中で安居渓谷とともに人気の渓谷です。その美しい水流はもちろん、渓谷沿いの整備された遊歩道沿いの変化に富んだ地形は本当に素晴らしいです。
名瀑「雨竜の滝」や「石柱」など個性的な地形が渓谷のあちこちにあって、往復2時間くらいの行程ですが、ツーリングの予定の中にぜひ入れることをお薦めします。中津渓谷の入り口には温泉宿「中津渓谷ゆの森」があり、日帰り入浴も可能で人気です。
アクセス林道の途中にはキャンプ場もある
中津渓谷からは渓谷沿いの道を進み、集落を越えると四国山脈の懐深い山への道になります。途中には夢の森公園キャンプ場、吾川スカイパークキャンプ場があり、設備も充実しているのでキャンプ泊を考えてもよいでしょう。
オフロード好きにはたまらない天空の林道
中津渓谷から中津明神山までは舗装路
吾川スカイパークからはいよいよ本格的な舗装林道で山頂をめざしていきます。ほぼ全線1車線の林道で離合場所はいくつかありますが、車の場合はうなってしまいます。ブラインドカーブも多く、森林作業の軽トラも走っているので、運転には注意しましょう。こんな時、バイクはいいですね。途中で天空の林道との分岐(案内板あり)がありますが、とりあえず中津明神山の山頂まで行って、四国山脈の絶景を楽しみましょう。言葉を失う景色があなたを待っているはずです。(もちろん快晴か雲海画条件ですが)
山頂手前の分岐からオフロード
山頂で絶景を楽しんだら、少し下って天空の林道に向いましょう。尾根沿いの道は未舗装林道なので、もし走行するのであればオフロード用のタイヤ装着や地上高の高い車がオススメです。路面の様子を見て、自分の運転能力を考えて走行して下さい。見晴らしの良い前半はあまり凹凸がないので、普通車レベルでも大丈夫ですが、一部路面に地割れや雨水による浸食で溝ができているので、注意は必要です。
樹林地帯に入ると酷林道だ
尾根沿いをしばらく進み、樹林帯に差し掛かると一気にオフロード度が増し、車高を上げた車(例ジムニー)やオフロード専用のバイクでないと走行は困難となります。運転に自信がない方は、映像でUターンしている登山口の駐車スペースがあるところで引き返した方が得策ですね。ちなみに一番奥まで行っても行き止まりになっています。全線を走破したジムニーの動画がYoutubeに上がっていますので、もし行く場合は事前にリサーチすると良いでしょう。
まとめ
さて今回は、四国のあらたな絶景の道「天空の林道」を紹介しました。すでに一部のオフロード好きの間では話題になっているので、人気が出る前にぜひ走って見てください。冬季の通行は不可なので、春から夏にかけて、四国ツーリングの計画の中にいれることをお薦めします。