圧倒的な速さだけでなく、街中での扱いやすさまで磨き上げた新型GSX-R1000R(2026年7月販売開始の2027年モデル)。シャープなデザインはそのままに、車体まわりやエンジンを大幅にアップデート。最新の電子制御システムを搭載して歴代GSX-Rらしい鋭さは健在だ。今回はそのポテンシャルをストリートで体験。高性能の中にある懐の深さを確かめてみた。
Tester:横田和彦/桜井つぐみ Photo:関野温

歴史あるスーパースポーツが、現代レベルにバージョンアップ!
スズキを代表する大型スーパースポーツが、大幅な改良を受けて復活した。2017年デビューの6代目をベースに、エンジン内部を徹底的に見直し、高回転域でのパワーフィーリングや耐久性などを向上させるとともに、排出ガス規制と騒音規制を最新の基準にアジャスト。同時に高度な電子制御システムの搭載やリチウムイオンバッテリーの装備など、細かくアップデートされている。

外観は大きく変わっていないが、完成度が高いため古さは感じない。開発者は「歴代のGSX-Rシリーズの中でも空力特性はトップレベル」だと明言。そのためドライカーボン製の超軽量ウイングレットは、必要と考える人が追加できるようオプションパーツで用意されている。


またがるとセパハンの絞り角や垂れ角が適切であることを体感。セルボタンを押すと、新設計のマフラーからバラつき感がある迫力のサウンドが響く。走り出すと、スーパースポーツにありがちな神経質さが薄く、低〜中回転域でもトルクデリバリーがスムーズ。そのため街中でもギクシャクしにくい。アクセルを大きく開ければ高回転域まで一気に吹け上がり、強烈な加速を見せる。さすがのパワフルさ。これぞGSX-Rの血統だと感じた。

ハンドリングのキレは良いが、ライダーの荷重移動に対して忠実。過剰に反応しないため、スポーツ走行のみならず、街乗りやツーリングペースでも十分に楽しめる。サーキットでのパフォーマンスを重視しつつ日常の走りまで包み込むような懐の広さこそ、このバイクの大きな魅力だ。

「スズキのワークスカラーがカッコイイ!」桜井つぐみ
オフロードバイクを所有しエンデューロレースにも参戦している桜井つぐみちゃん。かわいらしい見た目とは裏腹に、かなりガチなバイク乗りの彼女。そんなつぐみちゃんがスーパースポーツに試乗した感想は?
見た目は最高だけど、シートが高くてハンドルが遠いので、信号などで止まるときはバランスを取るのに慎重になりました。短時間しか乗れなかったけど、エンジンがパワフルなので、開けた幹線道路を走るのは最高に気持ち良かった! あとブレーキが強力でビックリ。さすがスーパースポーツって感じです。街中ではていねいにかけるよう心掛けました。

桜井つぐみ(157cm/42kg)が足付きをチェック!

スーパースポーツらしく、シート高は高め。小柄な人だと両足を着くのが難しいが、スリムで重心が集中しているので、意外とバランスは取りやすい。着座位置に対してハンドルが低いので前傾は強い。バイクとの一体感は得やすいポジションだ。
細部まで見直されたディテールの数々












GSX-R1000R(2027年モデル) スペック
• 全長/全幅/全高:2,075mm/705mm/1,145mm
• 装備重量:203kg
• シート高:825mm
• エンジン型式:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
• 総排気量:999cm³
• 最高出力:140kW〈190PS〉
• 最大トルク:108N・m
• ブレーキ形式:前後ディスク(ABS)
• タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17・190/55ZR17
メーカー希望小売価格 (消費税込):2,376,000円







